イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

同郷の好というもの

冒険者組合の建物から出た。さっき6番のカウンターのエルフのお姉さんに教えてもらったことだが、この建物は冒険者組合会館と言うらしい。会館でよくない?んなことはさておき、ひとまず三丁目が分からない。右に行けばすぐだというが、そんなことはまずないだ…ろ、う?結論から言えばあった。ものすごくシンプルかつダイレクトに看板があった。書いてあったのは「ここを左へ三丁目」右に行けばすぐなんですね、看板が。看板を見れば真っ直ぐだね。けどティデュオさんの所まで遠いよね。まず道が分からないし、とりあえず左にまがっ…て、からすいませんでしたぁぁぁ!!
ありました。看板が、家の屋根に。普通に三丁目のティデュオって書いてありました。あーなるほどなるほど、ティデュオは店の名前なんだね。とりあえず武器屋って感じはしないし、あくまでも一般的な家という感じだな。いやサガリネに来て数時間だけど、異世界に来てからの数時間が衝撃的過ぎてどうしてもそっちの方と比べてしまう。そのせいかどうしても慣れるのが変に早いみたいだ。そんな事を考えながら扉を開ける。頑固なドワーフのおじさんに一見さんお断りなんだよ!とか言われたらどうしようか、まぁ物は試しと言いますしお寿司、入るか。扉に手を掛け思いっきり引く。しかしビクともしない。扉のノブから手を離す。張り紙がある。引いてください。と書いてある。
「あぁ、はいはい引くんじゃなくて押すのね」
という訳でTAKE2
扉に手を掛け引く。
「失礼しま、ってうわぁぁぁ」
そこに待っていたのは頑固なドワーフではなく、白色の何かが飛んでくるという洗礼。家の敷地から飛び出し、思いっきり道へ飛んでいく。というか道幅から見てもかなり路地の様な所で、人通りは少なかった。そして向かいには塀があった。塀があった?!ぶつかるやん、衝撃に備えよう。いや、そうじゃない。体感時間延長を使えばいける。早速使用する。やはり急に動きが止まるのは慣れない。2回目だししょうがないのはあるんだけど。白い物体をそのまま前に押し両手でしっかり抱える。ここでスキル解除。思わず扉から物が飛び出して来たのには驚いたが何とか落ち着いて対処出来てよかった。
「すみませーん、大丈夫ですか?」
家から出てきたのは日本人の人が良さそうなおじさんだった。
「「あ!」」
お互いに指をさす。やはりあなたも?といった意味合いだろう。ここから長い話が始まる訳だ。同郷の者だ、しょうがない事この上ない。
「えっと、あなたもですか?」
初老に差し掛かったかどうかという所の彼は頷く。
「ええ、あなたもですよね」
「はい。クラス丸ごとです。」
「あぁそうですか…それは気の毒に。まぁ立ち話もなんですから中へどうぞ入ってください。お茶くらい出せますから。」
いやいや初対面の人にそこまでしてもらうなんて出来ない。遠慮しておこう。
「いえいえ、そんな結構です。お茶を出してもらうなんて、初対面ですし結構です。」
「そんなことないですよ、同郷のよしみで1杯だけどうですか?」
そこまで言われては悪い気はしない。
「ではお言葉に甘えて、武器屋をやってらっしゃるようですが先程は何をされていたんですか?」
彼は頭を恥ずかしそうにさする。
「いや、武器屋と言ってもこの世界では異端中の異端でして、主に武器の開発をしていて、さっきのは盾の実験をしていたんです。最終段階だったんですが…」
そう言って体の後ろから半分以上欠けた盾を取り出し感慨深く見つめている。
「盾ですか?にしてもどんな盾ですか、こんな重い物を実験に使うなんて」
ビンタが飛んできた。あっさりと。白色の抱えていたものから。手が生えてきたような感じだ。ニョキっと。だがそんな不可思議な事は起きない。この嫌にリアルな夢よりもタチの悪い世界は。どうしたらいいものか。
「痛っ」
「ふん、ワタシのことを重いとか言うからなのサ」

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