イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

スタートライン

処刑人とか怖いんだけど、何する仕事だよ。すると俺の困惑が魔王に伝わったらしく、
「安心しろ。そんなに難しくはない、それに仕事を依頼するとき以外は自由に過ごしてていいぞ、例えば、サガリネという町の付近には冒険者組合もあるし。」
「サガリネ、ですか?」
「そうだな、最初はサガリネに行くことになるだろうな。」
あの女騎士の所属って、サガリネの街だったような気がする。一応伝えておくか、不安要素ではあるし。
「あの、俺が聖騎士と戦ったのは知ってますよね?」
「無論だ。そしてその中の半分が本部から派遣され、もう半分はサガリネの所属だった。」
「ええ、もし俺がサガリネに行った時に聖騎士と接触するという懸念があるのですが。」
「だが、その場にいた聖騎士は全員倒したんだろ?」
「滞りなく。」
「なら翠里、お前は王都へ行け。多少面倒になったら固有結界を使って構わない。何よりもお前を失うと戦力に差が出すぎる。」
「分かったわ。でもそこまで聖騎士の手が伸びていることの方が驚きね。多分情報収集に躍起になっているのね。もう《獣》の同期も第1段階は終わったみたいだし」
俺の知らないことが多すぎる。
「とりあえずはサガリネに行き、冒険者組合で身分証でも作って貰えばいい。」
「身分証って作るのにお金とか掛かりますか?」
「どうだろうな、初回は無料だった気がするが。」
「初回無料とかどこのゲームよ。」
それもそうだ。この賢者は中々近代的だ。
「でも身分証なしでも仕事は受注出来るぞ。報酬は7割減だが。」
「7割ですか、結構多いんですね。」
「それはそうさ、身分証持ってないやつなんて大抵盗賊みたいなもんだからな。逆にそんなどこの骨とも分からない奴に金を渡せる方がどうかしてる。それより武器だ武器。お前持ってないんだろ?」
魔王に聞かれて頷く。
「え?アンタあげなかったの?渓谷に落としたのに?」
「え、まぁその、ちょっと段取りを間違えたというか、魔石の移植に時間が思いのほか掛かったからその時間が無くなったんだよ。しょうがないだろ。」
「アンタ馬鹿じゃないの?そういう時の為の過程短縮スキルがあるんでしょ?」
「過程短縮スキルってなんですか?」
口を挟むと賢者の視線が突き刺さる。この人はどちらかと言うと前衛向きなんじゃないかな?
「ぼ、僕から伝えるよ。」
あ、狂戦士なのにむっちゃ大人しそうな人だ。
「過程短縮スキルっていうのはその事柄が起きる事が確定しているのならその事柄が終わるところまで時間を飛ばすっていうスキルで、とにかく強いんだ。」
「へ、へぇー凄いですね。(棒)で処刑人って具体的に何をするんですか?」
「あ、そうだった。翠里、ジョブチェンジしてやらないといけないぞ。」
「そう言えばそうだった。魔力空っぽになるけどやらないとねー、黙示録アポグリプス発動!!」
賢者の手に光が集まる。次第に光は形を成していき、本の形に収まった。光が少しずつ消えていき最後の1つが消えた時には賢者の手のひらに豪華な丁装の本があった。
電子音がした。

エクストラスキル~黙示録~を習得しました 
~黙示録~世界中の書籍を自動的に翻訳、魔力を消費して具現化させることが出来る。書籍の文字数に応じて消費魔力が大きくなる

久しぶりの電子音はとんでもないスキルをもたらしてくれた。グッジョブ電子音。
「ほら、この本の所有権を宣言しなよ。」
そう言って賢者は本を差し出してくる。本を受け取る。
「この本は俺のものだ。」
すると本が光の線になり、左目に集まった。

第1職業 処刑人 に転職しました。

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コメント

  • Runa

    こんにちは´`*
    すごく面白いです!!
    これからも頑張ってください⸜( ॑꒳ ॑ )⸝

    3
  • ノベルバユーザー165619

    これからも、頑張って下さい!応援してます!(^o^)

    2
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