イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

女騎士といえばオーク

クールな顔をする女騎士に対して片方の手を失った僕、完全に不利だ。相手は恐らく手練、こちらはいじめにあっていた以外はぬくぬくして育った一般人だ。いけるはずがない。言葉は剣より強し。実行あるのみ。
「お姉さん可愛いね。ていうか騎士ならまず名乗るべきじゃないかな?僕はキョウセイ カナザワ ただの人間だよ。」あー、ファーストコンタクトをミスっちゃった。これじゃチャラい男じゃん。そんなことはないんだよ?
「確かにそうだな。」
女騎士は剣を収める。
「私はサガリネ中央教会人類守護分野管轄聖騎ち…くっ殺せ!」
あ、噛んだ。顔を赤らめて下を向くせいきちさん。可愛い。
「も、もう一度チャンスを、頂けないだろうか?」
「あ、僕時間あるんで大丈夫ですよ。」
「では行くぞ、私はサガリネ中央教会人類守護分野管轄聖騎士第1小隊隊長のカガリ・フリアボネーゼだ!」
「肩書き長いっすね。」
「そうだな、組織を細分化した結果がこれだ。まぁ仕事の効率が上がったのは確かだが…」
「ていうかお姉さん、なんで僕の腕を斬ったんですか?」
「お前は先程、自分のことを《ただの人間》といったな、残念だが普通の人間は魔石を食べないぞ、」
なるほど、この世界では捕食シーンを見られるのは死活問題になるのか。いい勉強になった。
「さて、サプライズの魔物を倒したこと、魔石を食べていた件、貴様の肉体に聞いてみるか。」
戦闘突入!!連戦は流石にキツすぎ。
女騎士が剣を収めた反対の腰にはマントに隠れていたもうひと振りの反りがある剣、近いものでいうと日本刀。刀がブラブラと釣り下がっていた。
刀を抜かずに間合いを詰めてくる。とりあえず、地面に落ちた魔石と自分の腕を回収する。その間も騎士はジリジリと近寄ってくる。そして機械音。

五感スキル 目を習得しました
スキル~眼~を習得しました
スキル~技能改変~を習得しました

このタイミングでか、五感スキル目は相手の動きを読む、眼は未来予想、技能変換はスキルのポテンシャルをリセットし、振り直す。というもの。勝つために手段は選ばない。僕は決めたんだ、まずは脚技の派生アーツを習得しないといけない、いけるか?頼む、僕はここで死ぬ訳にはいかないんだ。しかしうるさい電子音はひとつもならない。女騎士も少しずつ距離を詰めてくる。だが縮地を使い距離を置いても女騎士はスピードを変えない。派生アーツは無理か、そう思った瞬間。

スキル~脚技~の派生アーツである第1階位 飛脚 を習得しました

うん、半分信じてた。恐らく女騎士の移動速度が変わらないのは派生アーツの発動中だと思われる。ということは、発動キャンセルもありえる?のか。まずは武器をたたき落としたい。行くぞ、能力改変。ステータス表記と似たようなパラメータが出てきた。このパラメータを弄ればっと。項目は威力、射程距離、射程範囲、発動時間。この4つか、ともなれば剣は近接武器だ。やはり射程範囲を削って射程距離にふる。あとは発動時間も削って射程距離に。これであとは発動するだけか。発動のモーションは何となく分かる。片足を上げ、手を前に構える。これはアチョーとか言わないといけないやつかな?ポーズを取ると視界にうっすらとオレンジのエフェクトがかかる。恐らくこれが射程範囲なのだろう。目的は刀、それだけ、その1点だ。なら入った瞬間に発動する!
「縮地!からの飛脚っ!」
僕は空中の何かを蹴り加速する。そして蹴りのポーズを取って刀に直撃した。そのはずだった。だが、僕の足が膝から宙に浮き、ぽとりと落ちた。そして怒った。急に腕を切られた痛み、いける、と思ってからの手のひら返し。全てに怒っていた。女騎士は口角を吊り上げていたから。そして声が聞こえた。
「私が手伝ってあげるから、もう我慢しなくていいのよ。」
声は僕を優しく包む。そして何かが物理的に爆発した音がした。

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