イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

ボスってあんまり強くないよね?

ショックゴートのサプライズはこちらを向いたまま、動かない。頭が2つあることに触れない方が良かっただろうか。流石にかなり成長しているからだろうか、顔がヤギとヒツジを分別出来るほどまで育っている。しかしその中途半端な威厳のヒゲと丸々とした胴体のギャップがまた変にこの場の空気を硬直させていることは明らかだった。魔法、か。それしか解決策がないのは明白だった。打撃しか使わないが相手は打撃を無効化出来る。相性なんて存在しない。そこにあるのは強者と弱者の関係。どうしようか…魔法が使えるかは分からない。この間まで魔力のステータス表記すら無かったのだ。魔王の日記にもこんな表記があった。

ひたすら魔力を練った。体に薄く張っていたら急に炎みたいに燃えるようなイメージがふと浮かんできた。そうして炎魔法を使えるようになった。

恐らく、魔法は魔力操作が前提としてあるのではないか。という懸念が意識しないまででも強く根付いている。だが物は試しだ。詠唱は適当に。
「悪魔魔法発動っ!」
カッコ悪さに恥ずか死ぬ。だが変化があったのは視界外で機械音が告げてくる。

スキル~悪魔魔法~の派生アーツである第1階位の傀儡を使用可能になりました

いけるぞ、多分。なんとか詠唱しないで使えないかな魔法。またか機械音、今回多いな。

スキル~詠唱破棄~を獲得しました

あー、成長促進強いなー適当になんか思っただけで貰えるのはちょっと申し訳ない。これはいけるわ。(確信)
無言で手を前に出す。するとデカブツの動きが止まる。これ人形繰りみたいに出来るかな?手を開き手のひらをしたに向かせ指を動かす。右中指を動かした時にこれまでに狂ったように踊っていた2つ首の内の1つが嫌な音をしてありえない方向に曲がってしまっている。血飛沫が噴水のように吹き出し綿毛改め、羊毛(一応ゴートヤギの毛)が病人服のように血染めになっていく。あーもふもふがァ!まぁええか。それよりももう1つの首と魔石が心配だ。首周りのもふもふを手をチョキの形にして鋼鉄化を使い刈り取っていく、これは汎用性が高い。これからも活躍必須ですな。首周りが露出したのでかかとでSTOMP!!グロい。動物の首を踏み潰したのだから。

スキル~脚技~を習得しました

今ので、かい?イージーモードにも程がある。魔石を見つけるために肉に体を埋める。肉をかき分けていくと薄い青の綺麗な握りこぶしほどの宝石が露出してきた。手で魔石を取り出し、指で弾いてみる。カチーンといい音がする。そして魔石に齧り付くと林檎を丸かじりしているかのようなシャクシャクとした食感とほのかな酸っぱさと甘みがたまらない。1口だけにしようと思っていたが、あと1口だけ!という負のスパイラルにハマりそうだ。たまらずかぶりつく。その瞬間、何かが魔石と口との間を通り過ぎ、魔石は付属品と共に地面に落ちた。魔石の付属品は自分の腕だった。
「ああああああぁあぁっあぁぁァァいだだだだだだだいいいいいいいいいいいいいいいぁぁ!!!!!」
叫ぶ、クソ痛い。そして通過した何かの方向を見ると、汚らしい家畜ブタを見るかのような冷たい目で僕を見つめる女騎士が剣に付いた血を振り落とし、こちらを振り返った。なんかデジャブ。
「#・о☆?%♪♡&&♡☆!?,→:$¥¥<”~>`>」
僕は声にならない声を振り絞りながら飛びっきりの笑顔を彼女に向ける。歪んでいたけど精一杯・・・の。

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