イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

魔法が使えない

痛い、あたたた。上には赤い空が岩の間から覗いている。目が痛いほど赤い。だいぶ落ちたらしいな。それに結構寝てたみたいだ。どちらかというと気絶だが。
そういえばここら辺はLv250とか出てくるらしいな。俺今Lv1だけど常識から考えてもLv250はやばい。多分瞬殺される。そういえば魔王から貰った小袋って何が入ってるんだろう?袋を開けると中に入っていたのは小汚いノートだった。それも5冊。何がしたいんだよ!魔王、しかも表紙んとこ数学とか理科って書いてあるぞ、しかも丁寧にそれぞれ番号が振ってある。1番は、っと英語かな?取りあえずページをめくる。数ページはちゃんと英語の勉強をしているらしい。受け身のとこか、あれは面倒だな。次は過去分詞じゃなくて日記かよ?!唐突か?

1日目(気絶していたから正確には分からない)

教室で寝てたはずが何があったか荒野にいる。周りに誰もいないしどうせ新手のドッキリだと思うから日記書くことにした。あと、肩のところに宝石が埋まっててびっくりした。もうしばらくするけど動物が一匹もいない。そんなに土地が痩せてるらしい。とりあえず歩き出した。水が欲しい。と思ったら無意識に手を前に出して、目をつぶって水が湧くところをイメージしたら地面からなんか水出てきた。疲れたし寝る。

魔王ってガチ強いやつかな?それよりも魔王の城で誰にも会わなかった方が不思議だ。肩のところの宝石ってどう考えても魔石じゃん。俺にも埋まってるはず。腹かな?病人服をめくり腹を見てみるが宝石など見えない。触ってもみるが硬い感触は一切ない。どうすればいいんだ?
ここは俺も歩くか。ひたすら渓谷を歩く。結構道がぐねぐねしていてすぐに迷いそうだ。
~5分後~
迷ったわ。詰んだ。そして完璧なまでにもうひとつ詰んだ要素を見つけた。魔王の小袋には食べ物が入っていなかった。どうしろと?ここの魔物を食べないといけないのか。そうなのか、念の為ステータスを確認する。

個体名 金澤 凶星 Lv1
種族 妖精/悪魔/人間
職業 なし
称号 悲運の者 能力値が表示より3倍される
        転移者 言語理解能力が上がる
スキル  妖精魔法Ⅰ 悪魔魔法Ⅰ 言語理解Ⅲ 模倣コピペ
能力値 筋力 13 防御 9 俊敏 24 体力 25

うん、無理だ。魔物の一匹も倒せやしないや。餓死ENDだけは避けたい。妖精魔法か悪魔魔法ってどうやって使うんだよ。まず魔王の日記でも読んで魔法の練習をするか、まず水を出すところから。普通ラノベとかだと魔力を消費して魔法を使うんだよな。ただこの時点で問題がある。まず魔力の項目がない。詰んでないか?この時点で妖精魔法、悪魔魔法って大体想像つくよな。氷柱飛ばしたり、相手に精神混乱付けたりとか。言語理解はまんまだし。ゴブリンとかでも話ができたりするんだろうか?そしたらゴブリンキングも夢じゃないよね。ただなりたくないのは明確。1番可能性があるのは模倣だよね。相手のスキルを真似するとかだったりするのかな?見てみるか…

模倣~コピペ~ 階位Ⅴ 分類 ユニークスキル
相手の使用したスキルをレベルや階位をそのままに自分も習得することが出来る。ユニークスキルやステータスから隠匿されたスキルでも可能。射程範囲は視界全て、パッシブスキルとしても使用が可能。

俗に言うチート。視界の中で使われたスキルは全て使用が可能というわけらしい。個人的には強い魔物のスキルをコピペしたい。一応パッシブONにしとくか、

ユニークスキル~模倣~をパッシブスキルとして登録しました。

これでOKだな。あとは強い魔物を探すだけか。その時、ピロリン、と無機質な電子音が頭の中で鳴り響く。

スキル~擬態~を習得 パッシブスキルとして使用します

いきなりか、早速効果が出始めてるな。ってことはもしかして擬態で強い魔物のそばに行って模倣しまくりってことか。このコンボはイける。このまましばらく歩くか。ひたすら地面の割れ目の端を歩く。たまに小さい虫のような魔物や、カニなどの甲殻類のような魔物を見つけては観察し、スキルを獲得して行った、そして夜。
「はぁー」と周りに誰もいないのに1人でため息をつく。
見渡せば周りは岩、岩、岩。ただ岩しかないこの空間でひたすらに歩き続けた。ここに落ちた時は太陽っぽい星が真上だったから完全に6時間は経過しているだろう。
しかし模倣、凄まじい効果だった。自分ではそこに魔物がいることが全く分からなかったのに模倣ではそのスキルを見つけては習得、見つけては習得。終始電子音がなりっぱなしだった。この世界に来て初めての夜。これからどうするか?この問が頭をよぎった。この渓谷から脱出した後、どうするか。魔王に元の世界に返してもらう。だがまたあの生活が待っていると思うと、息苦しい。どうせあと2年しか生きられない命だ。それならこちらで生きた方がマシだ。それにあのクラスメイト達にも何かやり返さないと気が済まない。そうだ、折角この力を手に入れたのだから復讐をしてやろう。そう思いさっき手に入れたばかりのスキル ~鋼鉄化~ で手刀と強度を高くして岩模様のカニ、名付けて岩ガニを豪快に真っ二つにしただけのカニの刺身を頬張りながらステータスを開く。そして不敵な笑みを浮かべ眠りにつく。明日から面白くなりそうだ。と呟いて。

個体名 金澤 凶星 Lv3
種族 妖精/悪魔/人間
職業 なし
称号 悲運の者 転移者
パッシブスキル 擬態 Ⅲ 模倣 Ⅴ 気配察知 Ⅱ
スキル 妖精魔法 Ⅰ 悪魔魔法 Ⅰ 言語理解 Ⅲ 鋼鉄化 Ⅲ 
           腕力強化 Ⅱ
能力値 筋力 16 防御11 俊敏 29 体力 36



──今回から称号の効果については新しいものだけの表示となります。あらかじめご了承ください。

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