イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

拝啓 お母さんへ、僕は人外でした。

魔王は僕に言った。
「君はまず人間じゃないんだよ。」と確かに忌み子だ。だが、人間ではある、はずだ。髪は白いけども学校に行っていたし、食べていたのもちゃんとしたご、はん?なのか…本当にそうか?僕に与えられたのは残飯か、うちの村でしか採れないよく分からない木の実だった。1度みんなが食べているものを食べたが美味しくなかった。僕は人外なのか?そんな思考に魔王の声が突き刺さる。
「君はこっちに来てから自分のステータスを見てないと思うが?どうかい?」確かに見ていない。
「ステータスってどうやったら見れますか?」
「指をしたに向かってサッと振るんだ。念じることでも出るけど僕にはその感覚が分からなくてね。」
指を振る、ボケモンの最強技(笑)かな?取り敢えずやってみる。白い棒が出て左右に広がっていく。
そこにはこのように書いてあった。

個体名 金澤 凶星 Lv1 
種族 妖精/悪魔/人間
職業 なし
称号 悲運の者 能力値が表示より3倍される
          転移者     言語理解能力が上がる
スキル 妖精魔法Ⅰ 悪魔魔法Ⅰ 言語理解Ⅲ 模倣コピペ
能力値 筋力 13 防御 9 俊敏 24 体力 25 

そういえば僕の下の名前って凶星きょうせいだったな両親僕のこと嫌いすぎかよ、これで魔王の言っていることが分かった。種族が妖精とか入ってる。悪魔もだが、これが髪の白い理由なのだろう。いわゆる先祖返りというやつではないか。何百年に1度というタイミングは謎が残るところではあるが…ある程度の能力が判明したらお決まりのパワーアップ局面だな。
「おい、見れたか?見れたならお前を鍛えようと思ってるんだが、あーまずは名前だな。」
金澤 凶星かなざわ きょうせいって言います、鍛えるってもしかしてダンジョンにぶち込むとかじゃないですよね?」魔王がニッコリと微笑む。え?もしかして?
「そんな立派じゃねーよ。もっとお粗末なもんよ。まぁついてこいよ。」
魔王に言われるようについて行く。ダンジョンにぶち込まれなくて良かった~。うん、死亡ルートは逃れられたようだ。そういえば魔王の城って広いな、結構歩いてるんだが、窓の外がひたすらに中庭なんだがもしかして迷ってんのかな?魔王さんこれ自分の城だよね?
「あー、迷ったわ。これは無理だな!」
あ?開き直りよったよ、うん。どうすんのかな?
「これ転移魔法使うしかないわ。」使えんなら最初から使えや。僕ら2人(人外と1体)を魔法陣が両方から挟むように迫ってくる。そして完全に挟まれたところで魔王が釘を刺してくる。
「まぁ急に召喚されたから聞きたいこともあるだろうが、帰って来たら全部教えてやるよ。」うん、フラグ建ったな。案外魔王ってヤバいな。まぁRPGだと死ぬこと前提の物語だもんな。視界が明るくなったのは明るいのだが空は禍々しい赤色に染まっている。そして目の前にあるのは黒と赤の混ざった色のレンガで出来た魔王の城だ。どう見ても裏の方だけど。うしろには一体何が…1種のワクワク感と共に振り向く。そこにあったのは割れ目。地面の割れ目、いわゆる渓谷だった。
「ここが西大陸の最深地、我々魔族の誇る最後の砦、その名はッ、アガパンサ渓谷だ。」フラグ建築お疲れさまです。てか魔王大丈夫か?
「出てくるモンスターの平均Lvは250、悪魔も住む秘境にして辺境だよ。」うーん。で特訓はどこで?え?ここは無しだよ?
「特訓はここでする。じゃ行ってらっしゃい。これあげる。」そういって魔王は小袋を渡してくる。中身を見ようとした瞬間にドンと魔王が僕の腹を平手で押す。魔王のLvは化け物か、僕は20メートル以上離れた渓谷のそばの崖まで飛ばされた。あちゃー足りなかったか。と、うそぶく魔王、手を地面に当てて何か叫んでいる。嫌な予感がする。そして地面が傾いて無論、僕は地面からずり落ちていく。渓谷って深いんだよ?真っ逆さまに落ちていく中で絶望と共に僕は意識を失った。

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(ここからあとがき)
こんにちは、こんばんは、おはようございます。ノリで小説書いてるMONOです。え?筆者と名前違う?それはですね、友達にノベルバで小説書いてるって話したらですね、反応が名前長いし言いにくい。と言われたので二文字にしやがれと。ってことでここもノリで。どうですかね?第3話お読みいただいて。感想とかあったらコメントでどうぞお願いします。まぁお気に入り登録現時点で3人なんですけど。ではまた第4話でお会いしましょう。

次回「魔法が使えない」

コメント

  • メイプル

    もっと段落をつけた方がいい。

    1
  • キズミ ズミ

    おぉう、魔王様スパルタン

    3
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