reverse of color~魔法の世界で俺は剣術だけを使いたい!~
1章十話 大会予選その1
 大会予選当日
 大会の会場は王都で唯一の闘技場で行われることになった。
 やっぱり、こんなところに馬鹿みたいな人数がいてすごい人混みみたいな感じに、なっていた。その事を苦痛に思ったので口に出した、
   「なんで、こんなでかい闘技場で、こんな人数で予選なんだよ。」
 と、独り言を言っていると、黒髪のツインテールの少女が声をかけてきた。
  「あんた、まさか知らないの。」
 少し驚きながらの質問に、
  「俺はあんまり王都について知らないからな。」
 と、答えた。
  「でも王都で一年に一回しかやらないイベントだから結構人が集まるのは当然ってところかしら。」
 そうなのかと、言って一応返事をした。
  「そろそろ予選の戦いの内容が言われるわ。」
   {これより今回の予選の内容を発表します!!}
  {予選内容は、タワーバトルです。}
  内容は、
   ·失格するまでの間に得たポイントで、多く獲得した、上位4チームのみが、決勝トーナメント進出できる。
   ·モンスターは闘技場にある魔法陣から出現するため、無限にポイントを稼ぐことが出来る。しかし、次のレベルに行くか、行かないか選択できる。
   ·モンスターの攻撃を3回受けた時点で失格である。
   ·ポイントはモンスターのクラス×倒したモンスターで決まる。
   ·このルールを無視出来るのは、レベル500をクリアしたものは、決勝トーナメント進出確定します。
  {以上が内容とルールです}
  {尚、参加者の皆さんは、特別なフィールドに移動します!!}
 と、急な耳に響くような声で、素早く説明し終わった瞬間には、俺の周りには人が1人もいなくなった。
 「これが魔法で作られた。フィールドか……」
 さっきまで自分がいた闘技場にしか見えないことに驚いてから、一呼吸入れてから、言った。
  「俺のやるべき事はひとつだ!」
 と、改めて言ってみたけど……俺のやるべき事って何だっけ。
  あ、忘れるところだった。 魔法の戦闘に慣れるためだったはず。
 何だかんだやっていると、前方に200体ぐらいの火の玉みたいなモンスターが出てきた。
  「あれが、レベル1ってところだな。」
 レベルが上がりつつそれが無限にあるって、先が思いやられるな。
  しかもそれで4チームだけに絞るということは、多数を魔法で倒すなら、レベル250は超えていると考えていないと、4チームに入れないであろうと、あの黒髪の少女が言っていた。
  それにさっきまで話していた、黒髪のツインテールの少女はどこか魔法でないものを使いそうなイメージがあった。
 色々なことを考えると、レベル500は超えないと、4チームに入れないと考えるのが妥当であろう。
  「やっぱりこう考えると、俺の挑戦は無謀であったと、思えるな。」
 やっぱり考えても仕方が無いので、俺の愛剣であるアブソリュートを中段に構えて、火の玉からの攻撃を受ける前にどう攻撃するかを考えながら地面を蹴り出した。
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