reverse of color~魔法の世界で俺は剣術だけを使いたい!~

兄ふぐ

1章八話 蒼太の決意



 ダンジョンのボスであったミノタウロスを一撃で倒した光景を1週間経っても鮮明に覚えていた。
 俺は、言った。

  「なあ、ノワールあの能力なるべく使わなくてもいいように強くなるから!」

 と、宣言した。そうしたら

  「それなら、もっと実戦に慣れないといけないね。」

 と、言うことに加えて、

  「2週間後に、王都で戦闘の大会があるんだって、出てみない?」

 と、聞かれたが、ノワールも出るのか聞いたら、彼女は首を横に振って

  「私はそうゆうの出れないな。」

 と、言った。……あれ、まさか俺一人で大会に出るのかよ!と、心の中で嘆いてた俺にノワールが、

  「大会に優勝すると、ある城に探索許可が下りるんだって、すごくお宝ありそうな城って噂があるぐらいの。」

 え、何それ、絶対出て勝ってこいって言ってるよね。
 
  「わかったよ、王都に行くって、何で行くの?」

  「馬車を使うつもりだけど、嫌だったりする?」

 と、聞かれた。 実は俺はとてつもなく乗り物に弱い。

  「俺さ、乗り物ダメなんだよね。」

  「え、そうなんだ、じゃあ歩きだね。2週間の。」

 え、二週間もかかるのかよ。もう始まっちゃうじゃん。
 
  「あ、でもすぐ行ける方法としては、色彩魔法の中に空間を作ってその中を高速で移動する方法があるよ。」

 え、ほんとにあるのと、聞くと。

  「ほんとにあるけどすごい魔力使うから、全力スピードで飛ぶことになるよ」

  と、言った。どのくらいのスピードか聞くと、

  「王都まで3500キロメートルを30秒で着くぐらいのスピードを出すつもりだよ」

 と、言った、え、ちょっと待って最低でも一秒で100キロメートルは進むってことだよね速すぎだろ!

  「召喚魔法で飛龍が出せるレベルの人がいたらこんな無理なことしたくていいのにね。」

 と、言っていたが、聞かなかったことにして、俺の人生で絶対体験することのない、選択をした。

  「じゃあ、飛んで行こう。」

 と、言ったことを後悔することをまだ知らなかった。






 それから5日が過ぎていって、

  「そろそろ王都に行くから、準備して。」

 と、言われたけど、ほとんどものを持っていない。

  「わかった今行く。」

 と、言って、行ったら。
 
 とてつもない魔法陣が地面に書いてあった。

  「何この魔法陣?」
 
 と、聞くと、ノワールが

  「この前言った、空間高速移動の魔法を使う魔法陣だよ。」

 と、なんだよ、もう少しちっちゃいと、思っていたのに……

  「そろそろ王都に行くから魔法陣の真ん中の方に来て。」

 と、言われたのでいわれた通りに真ん中の方へ行った。
 そうしたらノワールが詠唱を始めた。

  「黒の力よ! 私たちを王都に移動させたまえ!」

 と、詠唱した次の瞬間ものすごいスピードで暗い影の空間を進んでいるという感覚以外が無くなって、ジェットコースターの比でないくらい怖い思いをした。






  「着いたよー、立ってー。」

 と、言われたので立ってみると普通に立てた。
 王都の近くまで移動していたらしく、少し歩いたら王都に着いた。

  「ここが、王都か。普通にでかいなー。」

 なんて普通の感想を言ってみた。

 王都の門には来る人の検問をしていた。

  「あ、検問してるね。私は隠れながらすぐ後ろついて行くから、先行って」

 あ、そっか、いつものやつか。など思いながら歩いた。

何事も無く検査は終わった。
 
 やっぱり王都は広いなと、改めて思ってた俺は大会のエントリーをするために大会の本部に行った。

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