詩集(自由詩)

加月 村将

蒼天

曇天どんてんが 好転し

蒼天が 広がって

眩しい くらいに

輝き出した


天空の 遥か 上空

透き通った 爽快な 大気が

静かに 帯びている

風は 少し 冷たく

冬の 昼下がりを

感じさせた


窓から 顔を出し 空を仰ぐ

澄んだ 鳥たちの 囀りが

響いていた

遥か 遠くまで 響き渡る様で

私は しばらく 耳にしていた


ふと 空を見ると 頭上から

強い 日差しが 突き刺す

目を 細めると 蒼天が どこまでも

広がっていた


秋の終わり から 冬にかけて

寒さが 増した日の 朝に

私は 曇天 ではなく

雲一つ無い 澄み切った

蒼天を 見ていた










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