世界最強の傭兵は異世界でも最強のようです

YKD

第十九話

レオン王子に呼び止められた俺は取り敢えず話を聞くのとにした。

「君は冒険者だよね?」
「そうだ」
「なら良かった、是非とも受けてもらいたい依頼があるのだが」
「依頼?」
「そう、内容は受託してくれなければ教えることが出来ないけどね」

俺はこの王子に違和感を覚えていた。先程から何かを狙っているような口調なのだ。

「悪いがこと....」
「ああ、いい忘れていたね」
「?」
「グリル公爵は此度の件不問にすると言ったが俺の方から国王に伝えれる事を忘れないでくれよ」
「ちっ、つまりあんたは最初から依頼を受けさせるきか」
「そう言うことだよ」

してやったり見たいな顔でこちらを見るレオン王子に苛立ちを感じながらも、渋々受けることにした。

「分かった、受けよう」
「そう言ってくれると助かるよ」
「ただし、話は明日だ。それと俺の仲間も連れてくるが構わないか?」
「問題ない」
「分かった、なら明日また来る」

そう言って俺は屋敷を出た。


屋敷を出た後、俺は宿屋に向かった。宿に戻り部屋に入るとユイ達が飛び付いてきた。

「怪我無い?」
「大丈夫か主よ?何かされたか?」
「ご主人様ご無事で何よりです」
「大丈夫だ問題ない。それよりもこれからの事を話すぞ」

俺は今日、レオン王子との話をユイ達に伝えた。

「...らしくない」
「全くじゃ」
「どうしたんですか?何か病気ですか」
「何でそうなる」

レオン王子との会話を伝えるとユイ達に何故か心配された。何故だ解せぬ。

「大体国が関わるのなら滅ぼせばいいのじゃ」
「どこの魔王だ」
「それに例え国を滅ぼすとか脅してみろそれこそ面倒なことになる」
「むう、しかしのう」

ユイとシロは納得したのか頷いていたが、カレンはまだ納得が行かないみたいだ。
そこで、シロが何か思い付いたのか提案してきた。

「なら、ご主人様。私から提案があります」
「なんだ?」
「私とカレンさん、ご主人様とユイさんで別行動をとるのはどうでしょうか?」
「成る程、それもいいな」
「だが、俺達の依頼が終わるまで2人はどうするんだ?」
「はい、私とカレンさんは最果ての島で修行しようと思います」

シロの提案は2人ともに目線を向けるとそれで良いようだ。

「分かった、そうしよう」
「ありがとうございます」
「それなら2人にはこれを渡しておく」

俺はシロとカレンにあるネックレスを渡した。

「これは何ですか?」
「ネックレスに付いてる宝石に魔力を流すと同じネックレスを持っている相手に通信が出来る魔導具だ。それを、持っていけ」
「はい、分かりました」

こうして、俺達の話し合いは終わった。

コメント

  • える

    EXランクは公爵ほどの権利と
    知っておきながらなんで拷問受けてんの?
    なんか伏線かなって思ったけどなんもねえし
    ただの馬鹿なの?
    どうせこんな馬鹿じゃいい様に使われて
    最強のへったくれもないわ

    3
  • ノベルバユーザー209406

    あれ?EXって公爵と同等なんじゃないの?

    8
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