苦役甦す莇

マウスウォッシュ

Another:EpisodeX Adversity is the first path to truth



アザムキよ、何故君が望んだ結末以外にもう一つの流れを生み出したのだい?















なるほど。では何故君は自身の名をそのまま伝えなかったのだい?















なるほど。では何故君の補集合を動かしたのだい? それとも補集合が動いたのは君の不本意だったのかい?















なるほど。君は面白い選択をしたのだね。君の自由意思というのは実に興味深い。















ん? 何故アザムキの言葉の部分だけ空白になっているのかって? それはね......















アザムキは創造主である僕の縛りからも解脱してしまったからだよ。


だから彼の言葉を僕が書き記す事は出来ない。何故なら、彼は既に僕が描くアザムキでは無いのだから。















この空白の中に入るそれぞれの言葉は、これを見ている貴方の中にいる『アザムキ像』とでも言うべきものが補完する。


そこに絶対の正解は存在しない。それぞれが思う、それぞれのアザムキが、それぞれの言葉を埋める。















貴方の中のアザムキは何と言っているか? そして、この世界の行く末はどこへ向かうのか?














兎にも角にも、これまで与えてきた逆境や苦役は全て、真実へと近づくための歩みであったことは、誰にも否定出来ない。















そして、これまで創り上げられた歴史は、どのような理論を用いても否定することは出来ない。たとえそれが、世界を創り上げた張本人であるこの私でさえ。

コメント

  • 北の里の柴犬

    このエピソードの題名は3章の頭文字を全て繋げたものですね✩.*˚
    和訳すると「逆境は真実への第一歩」でしょうか?
    まさにこの作品全てを物語る一言ですね!
    もしかして全て計算されていたのでしょうか?
    もしそうだとしたらスゴいです!

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