苦役甦す莇
Another:Episode8 Twist someone’s arm
「あそこに見えるのは......病院か?」
ティフォル達3人は、残骸の修復経路を追って、獣道をしばらく歩いた。そして、ゴク達がいる病院へと辿り着いた。
「どうやら、ほぼビンゴのようだね。彼らは弱っていた、だから病院に駆け込んだ。理屈は通る。」
ミカは、ニャルマと一緒に腕時計型端末を覗きながら言った。腕時計型端末には『残り200メートル』という表示が出てきていた。
「さてと......本格的な大捕物の開始だ。」
「おいサイ、敵意磁針に反応アリだ。」
(マジか? このタイミングかよ......クソっ......今の状態のヨギを連れては行けねぇ......)
「それに、時空の扉もまだ使える時間になっていない。どうする?」
(俺がヤツらの気を引く......それで何とか時間を稼ぐしかねェ!)
俺はベッドから起き、病室から出ていこうとした。しかし、その行動を終える前に、サリューに手を掴まれ、行動を止められた。
「サイ......どこに行こうとしているの? 貴方は大したケガや病気をして無いとは言え、まだ安静にしていなきゃダメだよ。」
「しかし......俺は今狙われているんだ。サリューまで危険に晒すワケには......」
「狙わてる? なんで?」
「そりゃ......まぁ詳しく話したら長くなるが、大雑把に言えば、俺がある物を持ってるからだ。
その物は、俺から簡単に離す事は出来なくて、しかも俺を狙ってるヤツらは、俺の持っている物を悪用しようとしてるんだ。
俺はそれを渡したくないから逃げてる。ま、旅を始めたきっかけがそのせいでもあるんだがな。」
「悪用? 悪用されたら何かサイに不利益になるような事が起こるの?」
「それは無いけどさ......」
「だったら無理にでも離して渡しちゃえばイイじゃん! どうして甘んじて苦行を受け入れるの? どうして旅だけに専念しないの?」
「そんなん簡単だよ。その物......物って言うのは悪いかな、アイツが俺を頼ってきてくれたからだ。アイツが俺を信じて、頼ってきてくれたからだ。だから、俺はアイツの信頼を裏切るような真似は出来ねぇ。」
「物じゃないの?」
「生き物さ。人格のある生き物。」
俺がそう言うと、俺の右腕はウニョウニョと変形し、ゴクが姿を表した。
「こんにちは、お嬢さん。俺がコイツが狙われてる理由の生き物だぜ。」
「こ......こんにちは......で、でも、私はサイの安全が心配なのです......どうか、どうかサイの命だけは......」
「分かっている。元より俺もそのつもりだ。サイと俺は運命共同体。サイの肉体を蔑ろにするような愚行は犯さないと誓おう。」
「分かった......なら、出来るだけ早くお戻りになって下さいね。サイへの心配で、胸が押し潰される前に......」
「あいわかった。遅くとも2時間後には戻ってくると約束しよう。」
「おや? いきなり反応が変わったぞ?」
「どうしたニャルマ。何かあったか?」
「ゴクが動き始めた。表示されてる距離がどんどん離れて行ってる。早くヤツらを追わなくては!」
「落ち着けニャルマ。陽動の可能性だってあるだろ? ゴクの道具の中には、俺らのレーダーだって騙す物もあるかも知れない。その可能性を踏まえて、ここは二手に別れるべきだ。」
「なるほど。どうやって分けますか?」
「取り敢えず、俺とミカで病院を捜索する。で、お前はそのレーダーを頼りにゴクと思しき反応を追っていけ。病院に何も無ければミカの転移でお前に追いつく。」
「了解しました。じゃ早速ゴクを追いかけます。お気をつけて。」
「ゴク、逃げる為のプランとかは、何か考えてあるのか?」
「あ? そんなんねぇよ。」
「は?」
「後先のプランなんかなぁ......これから立てりゃ良いんだよ!」
そう言うとゴクは、地面に何かを吐き出した。ゴクが吐き出した物は、俺を病院まで連れて来たあの道具であった。
「えーっと......なんだっけこれ?」
「はぁ......『ホムンクルス』だ。お前を病院まで連れてきた自律制御スーツだ。」
「スーツ? てことは着れるのかこれ?」
「あぁ、着れるさ。お前をここまで連れてきた時はオートモードだったが、マニュアルにしてしまえばお前が着込むことが出来る。さぁ着なよ。」
俺は言われるがままに、ホムンクルスに手を伸ばした。すると、顔の部分から股の部分にかけてパックリと割れたように開き、中には空洞があって、俺が入れるくらいの穴が出来上がっていた。
俺が足を近づけると、股から爪先にかけての部分も開き、そこにすっぽりと収まるように入った。すると、開いていた前面がジッパーのように閉じていき、完全に俺を包み込んだ。
『装着者を確認。オートモードから、マニュアルモードへ以降します。』
「お、これで自由に動けるってわけ?」
『はい、マスター。何か分からないことがあれば、このBABYにご質問下さい。』
「ではベビー、ここから1時間程度でどのくらい移動出来る?」
『マップ情報が未獲得なので、確たる事は申し上げられませんが、障害物が何も無いと想定すれば、1時間で約2000㌔ほど移動する事が可能です。』
「了解、じゃあ1時間で移動出来るだけ移動したい。2000㌔ちょっと移動しようか。」
『了解しましたマスター。では、力場発生装置についてご説明します。
スーツの各部に放射装置が埋め込まれています。マスターがどのように飛行したいかというイメージを、スーツ頭部にある受信装置が脳波としてキャッチし、それによって各デバイスの出力調整を行い、マスターの想像した通りに飛行します。
なので、マスターは常にどう飛行したいかというイメージをし続けるだけで構いません。また、途中でマスターのイメージが途切れたとしても、私ベビーが今までのマスターのイメージを記録しておりますので、半オートモードでの飛行も可能です。』
「分かった。想像すればいいんだな。じゃあ......こんな感じで飛ぶか......」
俺がイメージしたのは、俺がなりたいと思った『鳥』そのものであった。
『受信致しました。飛行致します。』
俺の足はゆっくりと地面から離れ、そして、天高く飛翔した。
「なっ!? いきなりスピードが上がった? どういうことだ......? 兎に角、私も追わなくちゃ......って、ちょっと待て......1秒で500メートル以上進んでる? てことは......時速2000㌔!? なんて速さ......」
ニャルマは自分の腕時計型端末が狂ってるんじゃないかと思った。しかし、端末は至って正常で、表示がおかしくなってしまっているワケでは無かった。
「追いつかなきゃ......だけど、追いつけるような手段が......」
そこまで言いかけて、ニャルマはある一つの事を思い出し、懐をまさぐった。
「そう言えば......」
ニャルマが懐から出したのは、その世界の情勢が書かれた新聞のようなものだった。ニャルマはその世界の字は読めないが、写真や絵などは理解出来る。前にミカが言ってたことを思い出して、その新聞をペラペラとめくり始めた。
「あった.....多分これだ......」
ニャルマは一つの写真を見つけ出した。そこには規律正しく並んだ人間の写真があった。そしてその人間達は、機械の羽のような物を背負っていた。
「これが確かミカが言ってた記事だったハズ。これがもし、この世界の空軍のような存在なら、ゴク達を仕留めてくれるはず......だとすると、落下予測地点まで移動すれば良いだけだな。」
そう言うと、ニャルマは背負っていた鞄の中からある物を取り出した。そして黙々と組み立てを始めた。
「よし......こんなもんだろう......」
ざっくりとパーツ毎に分けて運んでいたものを、数分かけて組み立て終えた。組み立て終わったそれは、タイヤのないスケボーのような形をしていた。
ニャルマは腕時計型端末を弄ると、そのタイヤのないスケボーはフワリと浮かんだ。そしてニャルマは無骨なゴーグルを目につけ、そのボードに乗った。
「よし......じゃあ追うか。」
ニャルマを乗せたボードは、ゴクたちのいる方へ風に乗ってビュンと飛んで行った。
「中は案外綺麗なんだな。」
「医療施設なんだから、衛生面には気を使ってるんでしょう。」
「まぁ......取り敢えず、この辺鄙な所に立てられたボロ病院を隅から隅まで探し出すか。」
「あれ? ニャルマから聞いたんだけど、前は虱潰しにレーザーをぶっぱなしたんじゃなかった?」
「ん......流石に異世界に来てまで大きく出る訳には行かないだろう......というか、まぁ、レーザーのチャージが間に合ってないというのも理由の一つなんだがな。」
「ふぅん......じゃ、私がティフォルさんの変わりに......『虱潰し』ってやつ、してあげますよ。」
そう言うとミカは、懐から1つの水晶を取り出した。そしてミカが目を瞑ると、その水晶から眩い光の奔流が迸った。
「うおっ!? 何やってんだミカァ!」
迸る光の奔流は、窓を割り、壁を破り、本来繋がってないハズの部屋と部屋を繋げてしまった。
「ティフォルさん......異世界に来てまで大きく出る訳には行かないだろうなんて、甘いこと言ってるようじゃまだまだですよ。
逆に考えて下さい。この世界がどうなろうと、私たちにはなーんにも関係無いんですよ? だから、何をどうやったって、私たちの勝手でしょ?」
「だけどな......」
「私たちは、ゴク達を探すことを強いられているんです。多少何やったって許されるでしょ。」
ティフォル達3人は、残骸の修復経路を追って、獣道をしばらく歩いた。そして、ゴク達がいる病院へと辿り着いた。
「どうやら、ほぼビンゴのようだね。彼らは弱っていた、だから病院に駆け込んだ。理屈は通る。」
ミカは、ニャルマと一緒に腕時計型端末を覗きながら言った。腕時計型端末には『残り200メートル』という表示が出てきていた。
「さてと......本格的な大捕物の開始だ。」
「おいサイ、敵意磁針に反応アリだ。」
(マジか? このタイミングかよ......クソっ......今の状態のヨギを連れては行けねぇ......)
「それに、時空の扉もまだ使える時間になっていない。どうする?」
(俺がヤツらの気を引く......それで何とか時間を稼ぐしかねェ!)
俺はベッドから起き、病室から出ていこうとした。しかし、その行動を終える前に、サリューに手を掴まれ、行動を止められた。
「サイ......どこに行こうとしているの? 貴方は大したケガや病気をして無いとは言え、まだ安静にしていなきゃダメだよ。」
「しかし......俺は今狙われているんだ。サリューまで危険に晒すワケには......」
「狙わてる? なんで?」
「そりゃ......まぁ詳しく話したら長くなるが、大雑把に言えば、俺がある物を持ってるからだ。
その物は、俺から簡単に離す事は出来なくて、しかも俺を狙ってるヤツらは、俺の持っている物を悪用しようとしてるんだ。
俺はそれを渡したくないから逃げてる。ま、旅を始めたきっかけがそのせいでもあるんだがな。」
「悪用? 悪用されたら何かサイに不利益になるような事が起こるの?」
「それは無いけどさ......」
「だったら無理にでも離して渡しちゃえばイイじゃん! どうして甘んじて苦行を受け入れるの? どうして旅だけに専念しないの?」
「そんなん簡単だよ。その物......物って言うのは悪いかな、アイツが俺を頼ってきてくれたからだ。アイツが俺を信じて、頼ってきてくれたからだ。だから、俺はアイツの信頼を裏切るような真似は出来ねぇ。」
「物じゃないの?」
「生き物さ。人格のある生き物。」
俺がそう言うと、俺の右腕はウニョウニョと変形し、ゴクが姿を表した。
「こんにちは、お嬢さん。俺がコイツが狙われてる理由の生き物だぜ。」
「こ......こんにちは......で、でも、私はサイの安全が心配なのです......どうか、どうかサイの命だけは......」
「分かっている。元より俺もそのつもりだ。サイと俺は運命共同体。サイの肉体を蔑ろにするような愚行は犯さないと誓おう。」
「分かった......なら、出来るだけ早くお戻りになって下さいね。サイへの心配で、胸が押し潰される前に......」
「あいわかった。遅くとも2時間後には戻ってくると約束しよう。」
「おや? いきなり反応が変わったぞ?」
「どうしたニャルマ。何かあったか?」
「ゴクが動き始めた。表示されてる距離がどんどん離れて行ってる。早くヤツらを追わなくては!」
「落ち着けニャルマ。陽動の可能性だってあるだろ? ゴクの道具の中には、俺らのレーダーだって騙す物もあるかも知れない。その可能性を踏まえて、ここは二手に別れるべきだ。」
「なるほど。どうやって分けますか?」
「取り敢えず、俺とミカで病院を捜索する。で、お前はそのレーダーを頼りにゴクと思しき反応を追っていけ。病院に何も無ければミカの転移でお前に追いつく。」
「了解しました。じゃ早速ゴクを追いかけます。お気をつけて。」
「ゴク、逃げる為のプランとかは、何か考えてあるのか?」
「あ? そんなんねぇよ。」
「は?」
「後先のプランなんかなぁ......これから立てりゃ良いんだよ!」
そう言うとゴクは、地面に何かを吐き出した。ゴクが吐き出した物は、俺を病院まで連れて来たあの道具であった。
「えーっと......なんだっけこれ?」
「はぁ......『ホムンクルス』だ。お前を病院まで連れてきた自律制御スーツだ。」
「スーツ? てことは着れるのかこれ?」
「あぁ、着れるさ。お前をここまで連れてきた時はオートモードだったが、マニュアルにしてしまえばお前が着込むことが出来る。さぁ着なよ。」
俺は言われるがままに、ホムンクルスに手を伸ばした。すると、顔の部分から股の部分にかけてパックリと割れたように開き、中には空洞があって、俺が入れるくらいの穴が出来上がっていた。
俺が足を近づけると、股から爪先にかけての部分も開き、そこにすっぽりと収まるように入った。すると、開いていた前面がジッパーのように閉じていき、完全に俺を包み込んだ。
『装着者を確認。オートモードから、マニュアルモードへ以降します。』
「お、これで自由に動けるってわけ?」
『はい、マスター。何か分からないことがあれば、このBABYにご質問下さい。』
「ではベビー、ここから1時間程度でどのくらい移動出来る?」
『マップ情報が未獲得なので、確たる事は申し上げられませんが、障害物が何も無いと想定すれば、1時間で約2000㌔ほど移動する事が可能です。』
「了解、じゃあ1時間で移動出来るだけ移動したい。2000㌔ちょっと移動しようか。」
『了解しましたマスター。では、力場発生装置についてご説明します。
スーツの各部に放射装置が埋め込まれています。マスターがどのように飛行したいかというイメージを、スーツ頭部にある受信装置が脳波としてキャッチし、それによって各デバイスの出力調整を行い、マスターの想像した通りに飛行します。
なので、マスターは常にどう飛行したいかというイメージをし続けるだけで構いません。また、途中でマスターのイメージが途切れたとしても、私ベビーが今までのマスターのイメージを記録しておりますので、半オートモードでの飛行も可能です。』
「分かった。想像すればいいんだな。じゃあ......こんな感じで飛ぶか......」
俺がイメージしたのは、俺がなりたいと思った『鳥』そのものであった。
『受信致しました。飛行致します。』
俺の足はゆっくりと地面から離れ、そして、天高く飛翔した。
「なっ!? いきなりスピードが上がった? どういうことだ......? 兎に角、私も追わなくちゃ......って、ちょっと待て......1秒で500メートル以上進んでる? てことは......時速2000㌔!? なんて速さ......」
ニャルマは自分の腕時計型端末が狂ってるんじゃないかと思った。しかし、端末は至って正常で、表示がおかしくなってしまっているワケでは無かった。
「追いつかなきゃ......だけど、追いつけるような手段が......」
そこまで言いかけて、ニャルマはある一つの事を思い出し、懐をまさぐった。
「そう言えば......」
ニャルマが懐から出したのは、その世界の情勢が書かれた新聞のようなものだった。ニャルマはその世界の字は読めないが、写真や絵などは理解出来る。前にミカが言ってたことを思い出して、その新聞をペラペラとめくり始めた。
「あった.....多分これだ......」
ニャルマは一つの写真を見つけ出した。そこには規律正しく並んだ人間の写真があった。そしてその人間達は、機械の羽のような物を背負っていた。
「これが確かミカが言ってた記事だったハズ。これがもし、この世界の空軍のような存在なら、ゴク達を仕留めてくれるはず......だとすると、落下予測地点まで移動すれば良いだけだな。」
そう言うと、ニャルマは背負っていた鞄の中からある物を取り出した。そして黙々と組み立てを始めた。
「よし......こんなもんだろう......」
ざっくりとパーツ毎に分けて運んでいたものを、数分かけて組み立て終えた。組み立て終わったそれは、タイヤのないスケボーのような形をしていた。
ニャルマは腕時計型端末を弄ると、そのタイヤのないスケボーはフワリと浮かんだ。そしてニャルマは無骨なゴーグルを目につけ、そのボードに乗った。
「よし......じゃあ追うか。」
ニャルマを乗せたボードは、ゴクたちのいる方へ風に乗ってビュンと飛んで行った。
「中は案外綺麗なんだな。」
「医療施設なんだから、衛生面には気を使ってるんでしょう。」
「まぁ......取り敢えず、この辺鄙な所に立てられたボロ病院を隅から隅まで探し出すか。」
「あれ? ニャルマから聞いたんだけど、前は虱潰しにレーザーをぶっぱなしたんじゃなかった?」
「ん......流石に異世界に来てまで大きく出る訳には行かないだろう......というか、まぁ、レーザーのチャージが間に合ってないというのも理由の一つなんだがな。」
「ふぅん......じゃ、私がティフォルさんの変わりに......『虱潰し』ってやつ、してあげますよ。」
そう言うとミカは、懐から1つの水晶を取り出した。そしてミカが目を瞑ると、その水晶から眩い光の奔流が迸った。
「うおっ!? 何やってんだミカァ!」
迸る光の奔流は、窓を割り、壁を破り、本来繋がってないハズの部屋と部屋を繋げてしまった。
「ティフォルさん......異世界に来てまで大きく出る訳には行かないだろうなんて、甘いこと言ってるようじゃまだまだですよ。
逆に考えて下さい。この世界がどうなろうと、私たちにはなーんにも関係無いんですよ? だから、何をどうやったって、私たちの勝手でしょ?」
「だけどな......」
「私たちは、ゴク達を探すことを強いられているんです。多少何やったって許されるでしょ。」
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