転生したら魔王軍に連れていかれました
特訓!魔力枯渇やスキルについて、そして三大幹部が現れた。
結構ネタ切れがやばいんですよねー
学生と言う事もあって色々忙しくて進みが悪くもなりますし...ぬわわわあああぁぁぁ!!!
それと今回少し長いかもです?
2週間後に昇格戦が控えてる俺は今シルフィンさんと訓練場にいる。その理由は実に簡単だ。シルフィンさんに魔法を教えてもらおうと思ったのだ。
「なんだかんだ言って実際に魔法は使った事ないんですよねー」
俺はシルフィンさんにどうしましょう。的な感じで苦笑いしながら言う。
「そうですねー。まずは魔力感知で空気中の魔素と体内の魔力を感じてください。」
淡々と説明してくる。
「なるほど。わかりました!」
俺は目を瞑り集中する。そして魔力感知を発動し、まず手始めに空気中の魔素を感じようとする。すると、空気中に何かがどよめいているのがわかる。
なるほど、これが魔素か...
そして次に体内の魔力を感じるために意識する場所を変える。そうすると。身体中を何かが巡り回っているのがわかる。
血液みたいに体の中を巡ってるのか。
「何となくですができました!」
「そしたらそれを1箇所に集めるイメージをして。更にそこから火魔法なら燃えるイメージをしたりして出すのよ。そして詠唱するの。そうね、こんな感じかしら。全てを燃やし尽くす地獄の業火よ!ヘルファイア!」
すると、シルフィンさんの少し先に禍々しい炎が出る。
「凄いなー」
無意識にそんな声が出ていた。
「まぁ、私は詠唱しなくても大丈夫なのだけれど」
確かに戦争の時に無詠唱で4つの魔法を繰り出していたな。
「結構色々と考えるながらやる必要がありますね。」
今聞いただけでも幾つか考えながらこなす必要があることが分かる。予想より頭を使う必要があるな。
「そうね。最初は難しいかもしれないけど、慣れれば簡単になってくるわよ。」
「慣れですか...ちょっとあることしていいですか?」
「えぇ、何をするのかはわからないけれどいいわよ?」
首を傾げならがら言われる。
「ありがとうございます!」
そして俺は久しぶりにあるスキルを使う。
「左腕を代償にスキルを作成!«並列思考»」
〈スキル作成に成功しました。〉
そして俺は超速再生で瞬時に左腕を再生させて並列思考を発動させる。
「あれがスキル作成...身体の一部を代償にする必要があるのがデメリットなのね。」
その一部始終を後に見ていたシルフィンさんは話かけて来る。
「そうですね。最初はレスティに代償に使った身体の一部を再生して貰っていたんですけどね。今は超速再生のスキルで治してますよ」
俺はそう返しつつ手を前に差し出す。
「では行きますね」
そう言って俺は手の平に魔力を集めるイメージをして、更にその魔力が燃えるイメージをする。そしてその燃えたものが槍の形になるイメージもする。
「赤き炎の槍は、あらゆる物を貫きたもう!ファイアーランス!」
すると手の平から炎の槍が放たれる。
「できましたよ!シルフィンさん!」
目をキラキラと輝かせて喜ぶ。
「始めてなのに凄いですね!次はその魔法を自由に操る操作魔法を練習しましょう!」
シルフィンさんは手をパンッと合わせてそう言うと。無詠唱でファイアーランスを放ちそれを自由に操って見せる。
凄いなー。あれ難しそうじゃね?
「心配そうな顔をしてますね。大丈夫です。放つ前に操作魔法を寄付すれば簡単に出来ますよ。」
シルフィンさんは笑顔でそう言う。俺はそう言われつつも、不安を抱きながら返事をする
「わかりました。やってみます。」
そして今度は無詠唱で放つ為に神指銃弾を発動しつつファイアーランスを放つイメージをし、操作魔法を寄付する。
「よし!」
そう言うと俺の人差し指の前に魔法陣ができ。そこからファイアーランスが放たれる。俺はそれを頭で操るイメージをする。すると自分の思い通りに動いてくれる。
「これは良いですね!」
そう喜ぶとシルフィンさんは少しばかり驚いてるようだった。
「どうしました?」
「い、今無詠唱で魔法を使わなかった?」
「はい、スキルを通して無詠唱で放ちましたけど...」
まずい事でもした?的な顔でそう言うと、シルフィンさんは「ハァ〜」っと溜め息を吐き喋り出す。
「初めてなのにびっくりしたけど、そう言うと事だったのね…魔法の基本はこれぐらいよ。あとは自分のイメージで魔法を創るの。」
なるほど。基本的な魔法や誰かが残した魔法は魔導書に載ってたりするのだが、殆どの魔法は自分で創る様だ。
「それと、無詠唱なら同時に何個までなら魔法を撃てるのかしら?」
「10個ですかね。右手と左手の指の合計が10本なので。ちなみにシルフィンさんはどれくらい同時にできるんですか?」
少し疑問に思ったから聞いてみたのだが、予想の遥か上に行くとは思わなかった。
「そうですね。大体200ぐらいでしょうか?」
wattu?俺の20倍?やばない?
「これでも魔王様には叶いませんがね...」
更にwattu?もうワケワカメだよ!なに?200でも俺からしたら相当なのにそれよりもレスティは上に行くの!?ほんとこの世界頭おかしいって!
「あ、あははははは〜凄いですねー」
俺はもうどうだっていいや〜的な気持ちで返事をする。
「ちなみに無詠唱ができてやっと戦い魔法を使えるレベルに達することになるの。レンくんはスキルで補える見たいだから安心ね。」
この世界のレベルはおかし様だ。俺の読んでたラノベの小説では無詠唱するだけでも驚いてるのが沢山あったぞ...。ヤバすぎる...と思う俺であった。
「まぁ、私はこれで失礼するわ。昇格戦に向けて頑張ってね。」
ニコッと言われ。やる気に満ちる。
それから俺は色々な魔法を創ったりして遊んでいた。ルエに〈これなんかどうですか!〉と言われたり、ベルちゃんやサタちゃんにも色々と言われたりして、結構魔法が出来上がった。その後俺は魔力枯渇を起こしてしまい寝っ転がっているところだ。頭がガンガンするのと、異常な程の疲労感と脱力感に見舞われているが丁度いいと思いベルちゃん達にある事を聞く。
「なぁ、大罪や美徳のスキルの本来の力を俺は出し切れていないって本当なのか?」
そう言うと、ルエ達は口を揃えて出し切れていないと言う。
〈本来の力を出すには、その封印を解かなければ行けないですね。〉
そう言ってきたのはルエであった。
〈そうですね〜。でも大罪スキルの解放条件は少しと言うか結構残酷で卑劣な物が多いですよ♪〉
そう言ってくるのはサタちゃん事サタンである。何故かはしゃいでる様だが無視をしよう。
〈うむ、我の力で言うと例えばそうだな。獄炎地獄ノ絶対熱と言う力があるのだが、解放条件は全身を焼かれる事だ。〉
「......」
何言ってんのベルちゃん?
ベルちゃんの爆発発言により俺の思考が停止する。
〈これこれ、フリーズするな。〉
全く...と、言わんばかりに呆れた様子で言う。
「いや!だって全身を焼かれるんだよ!?下手したら死ぬぞ!?」
〈何を言うか馬鹿者。お主は超速再生と治癒魔法で何とかなるだろう〉
「いやいやいやいやいやいやいやいや!!流石の俺も嫌ですー!絶ッ対に嫌ですー!」
まるで駄々を捏ねてる子供のように否定をしてしまう。
こうなったら火傷耐性と火炎耐性を使って...
〈およ?それはダメだ。〉
可愛らしい返事をするがその後の言葉でやはり悪魔だと実感する。
「なんで!?」
俺は泣きたいと思いながら聞き返す。
〈全身が焦げるまでが条件だから!〉
ドヤっ!的な雰囲気で言ってくる。可愛いのだが怖いんです。怖可愛いんです。謎ですねはい。
あまりの言葉に俺の頭がおかしくなってる様だ。
「はい、俺もう本来の力解放しないー!うん、そうするー」
もう嫌です。いや嫌です。
〈ダメですよ!ちゃんと私達の力を解放してください!〉
そして天使の筈が悪魔の様な発言をする。ラファエルのルエさん。
〈全くもう...〉と言う囁き声が聞こえる。なんで俺こんな言われんの?と思う俺。
「確かに解放はしてあげたいさ!けど死にたくない!断固拒否する!」
目を閉じ口をイーッ!とやりながらバツと腕で作り拒否する。
〈安心してください!全身が焦げたら私が治癒魔法と超速再生を瞬時に発動しますので♪〉
泣きたい...
この人悪魔よりも悪魔っぽいよ...
そう思う俺であった。
そして各々から解放条件を聞いた。
ルエの叡智ノ天使の力とその解放条件はこれだ。
«神々の書庫»
これは今俺がルエの力で使えてる奴だ。この世界のあらゆる情報を知る事ができる。まだ無い情報は一瞬で記憶すると言うものだ。
解放条件は叡智ノ天使の称号を獲得。
«因果予測»
これは全ての事柄か次起こる事を予測する。言わば未来視的な力だ。
解放条件は運命神の加護を取得すること。
«介護ノ天使と罹患ノ堕天使»
あらゆる状態異常を無効化する。更にあらゆる状態異常を操る。という力で、解放条件は全ての状態異常を経験することと言う地獄の様なものだ。
次はベルちゃんの暴食ノ悪魔の力とその解放条件だ。
«万物の摂食者»
ありとあらゆるものを喰らい、そのものに力があるなら自身の糧とすると言う力。解放条件は暴食ノ悪魔の称号獲得だ。
«獄炎地獄ノ絶対熱»
あらゆる全てを一瞬で焼き払う地獄の業火を操る。また、その空間を作り出す事が出来る力と言うもの。
解放条件はさっきも言ったが全身が焦げることだ。ホンットにいっぺん死ね!って言ってるようにしか思えん。
«蝿の王»
自身が知っているハエの力を使う事ができる。またハエなら操る事ができる。と言うダサい様でダサい力。
解放条件はベルゼブブという名の蟲型ハエモンスターを倒すことらしい。ハエたたきで倒せるかな?
«嵐と慈雨の神»
ベルゼビュートが神として崇められていた時の力を使うことができる。と言うものらしい。
解放条件は善行をする。と言われた。しかしこれは具体的な善行が分からない為、手当たり次第にするしかないと思った。
«魔神の君主»
魔神の力を借りる事ができる。場合によっては力を得ると言うもので、解放条件は一定数の人を殺す事。
これはなんと言うかやりたくない。そう思ってしまう。やるすると盗賊やそこら辺でやるしかない。
次はサタちゃんの憤怒ノ悪魔だ。まぁ今は憤怒ノ魔剣になっているが。
«怒りを喰らう者»
怒りや空気中の魔素・魔力を糧とし爆発的な程の力を得る。更に憤怒ノ魔剣に変わった事によりその力を剣にまで加えることができる。と言うもの。これはもう使える力だ。まぁ解放条件は称号獲得だよね。
«神々の天敵»
あらゆる神の力を無効化する。しかしスキル無効系を無効化する事はできない。無効化した力を1回だけなら使うことができる。と言う強力な力に見合っている難解な解放条件は神殺しの称号を獲得というもの。これは簡単に言うと神を殺せと言う事だ。もう嫌だ...。
«地獄ノ邪竜»
ミカエルにより封印されているサタンの真の力。スキル本来の力はサタンでも〈分かりませ〜ん♪〉とのこと。解放条件はミカエルに解除して貰うことらしい。
こんな感じでもうワケワカメのウミガメさんって感じだろう?絶対本来の力取り戻せないと思うんだが...
そんなこんなで超気力回復も発動していたのでスッカリ元気になったので俺は立ち上がり雑用の仕事をする為に魔王城へと戻る。
─閑話休題─
俺は今大浴場を掃除している。
「ハァー...」
つい大きな溜め息を吐いてしまう。溜め息の理由は本来の力の事もあるがやっぱり1番は雑務だ。
「この雑用も昇格戦で昇格して抜け出したいよな〜」
そう言いながら再び溜め息をする。すると「ヒャッハー!!」と言う大きな声と共に人が入ってくる。
「んだよまだ風呂できてないのかよー。」
いきなりハイテンションで来たと思ったら露骨にテンションダウンする。
なんだこの人?
目の前にはタオルを腰に巻いているだけの人が立っている。見た感じは俺と同じぐらいの歳で僅差で向こうのが少しばかり身長が高い位の黄色い瞳をした赤髪の青年が立っていた。ポリポリと頭をかいている。
「ん?お前が風呂掃除してんのか?」
こっちを見て首を傾げながら言ってくる。
「そうだけど...」
俺は少し戸惑いながら返事を返す。
「そうかー...」
何か考えてるいるのがその様子から見て取れる。顎に腕を当て俯いているからだ。
何か閃いたのか、左手の手の平に右手をぽんッとグーで置く。
「よし!俺も早く風呂入りたいから手伝うぜ!」
あら意外と良い奴?
俺はそう思い「ありがとな!」とお礼を言い、作業を再開する。
途中、青年が滑って転び頭を打つなどしたり。「死に晒せー!」とか言って物凄い勢いでブラッシングをしていて一部だけめちゃくちゃ綺麗になったりと色々な事があったりはしたものの、直ぐに掃除は終わり。今は2人で風呂に浸かっている。
「そういやお前の名前はなんて言うんだ?」
ふと疑問に思ったのか笑いながら俺に名前を聞いてくる。
「そういや言ってなかったな。俺はレン·ヒストリア!」
俺がそう言うと今度は逆に青年が名前を言う。
「レンって言うのか!俺はレウス!レウス·ボルケノンだ!宜しくなっ!」
そう言うと拳をグッと前に突き出す。それに拳を合わせるようにして俺は「おうっ!」っと返す。
「ところでレンの今の階級は雑用兵だよな?」
「おう、そうだ雑用兵だ」
俺はドヤっとドヤ顔をするが途端に悲しくなる。
だせー...
「俺の階級は三大幹部だ!今回の昇格戦応援してるぜ!」
なるほどなるほど。
「そっか、ありがとな!......」
二カッと笑い返事をする。ん?ちょっと待てよ?いなんて言った?三大幹部?三大幹部!?
「って...ええええぇぇぇぇーー!!」
俺は驚きのあまりついつい大声で叫んでしまった。レウスは「うお...」っと声を出す。
「うるさいぞー...」
何してんだよ。とばかりにこちらをジト目で見てくる。
「いやいやいやいや!三大幹部がなんで掃除手伝うの!」
俺はなんで!?って的な感じで両手を出す。
「早く風呂に入りたいからに決まってんだろ」
「当たり前だろ?」と言ってくる。
あー、うん。なんとなくだけどこの人の性格がわかった気がする。
「まぁ、三大幹部の事については驚いたよ。てか俺敬語にした方がいいか?」
多分この人は大丈夫だろうけど...っと思う俺。
「いや、俺はそう言うのは苦手だ。今まで通りで頼む。」
手の平を俺に向け待ったかける。
予想通りだ。
「おう!わかった。」
俺はそう返事をする。
長い間湯船に浸かっていたこともあり逆上せて仕舞うと思った俺はそろそろ出ることにした。
「じゃあ俺はそろそろあがるわ!ありがとな!レウス!」
俺はレウスに向かってお礼を言うと。「おう!いい暇つぶしになったぜ!」返される。
暇潰しかよ...
俺は苦笑いしながらそう心の中で思うのであった。
ほんと遅くなってしまいました。ごめんなさい!
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