異世界に転生しちゃった!なんか色々やりました!

タク刀

010 初決闘

あのおっさん絶対大したランクじゃないな。

「ねぇ、タク?その、やりすぎないでね?」

「それは無理かな」

「えっ?」

「遥香に手を出そうとしたんだ、万死に値するね!」

「も、もう……」

照れた顔も可愛いな〜遥香は!

「それじゃちょっくら懲らしめてくるよ!」

「上で応援してるね!頑張って!!」

今の応援で超やる気出た!

ボコボコにするぞ!!

そんなので地下の闘技場に来たわけだが、観客席は冒険者でいっぱいだった。

賭けをしているらしく話し声が聞こえるが、あのおっさんはよく新人を脅して女は犯して男はボコボコにしているらしい。

けど結構高ランクらしくてぎるど側も手が出せないらしい。

んー、こんなやついなくてもなんとかなる気がするけどな……

「えー、それでは只今よりCランク冒険者のクーズ対Gランク冒険者のタクの決闘を始めます。ルールは殺害しなければ何をしても構いません。お互いの賭けの内容ははなしたとおりです。では、初めっ!」

こうして決闘が始まった訳だが……

「さぁ、雑魚!かかってこい!」

とりあえずクーズはうるさい!

名前もクーズだしほんとにクズ!

「じゃあ、行きますけど……」

「死なないでくださいね?」

「雑魚、舐めた口聞いてんじゃねー!!!」

俺は特に何も仕掛けずにクーズへと走り出し、剣を脇腹に刺す。

しかしクーズも流石はCランク冒険者、ある程度は避けてくる。

「へへっ、俺様にそんな攻撃は効かないぞ?」

「はいはい、じゃあさっさと俺に攻撃をしてくださいな」

そう挑発すると剣を真っ直ぐ頭めがけて振り下ろしてくる。

それを見て観客はいつも通りだとクーズの勝利を確信していた。

「はぁ、Cランク冒険者の実力もそこまででか」

俺は呆れながら振りかざしてきた剣を人差し指と中指で挟み取る。

それを見て観客もクーズも審判も遥香以外の人々は唖然としていた。

新人がCランクの剣を指2本で止めるなんて前代未聞だろう。

「それじゃあ、面倒なのでさっさと負けて奴隷落ちしてください」

ニコニコしながらそう告げ、自分の周りに無詠唱・・・で炎の矢を数十本作り、クーズへと放った。

クーズは「嘘だ、嘘だ!!」と言いながら魔法を受けて気絶した。

「しょ、勝者!タク!!」

こうして初めての決闘は味気なく終わったのだったが、これにより面倒事が増えたのだった。


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更新が遅れてすいません!
少しずつ投稿できればと思いますが作者の気分次第になります。
コメント頂けるとやる気でます!

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