Licht・Ritter:リッチ・リッター

∞云エンド∞

最終話 <Alltag:日常>

「ここはどこだ?」
練の目を覚ました場所はとても白く明るかった。
両腕には包帯が巻かれ右足は包帯で巻かれて吊るされていた。

「耀くん!?」
誰かの声がする...

「耀くん!!!!」
(この声は...)
その声の主に確信がついた瞬間、練は起き上がりこう言った。

「灯里か!?」
そこには明里とその明里の両親らしき人がいた。

「耀くーん!!!!」
灯里も練が大丈夫だと確信がついて瞬間、練に飛びついた。
もちろん練は痛がる。

「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
灯里はそんな事を知ろうとせずに必死にしがみつく。
練はやめてほしいと思い強く注意する。

「お前!!いい加減その飛びつくのやめろ!!!!」
「だって...だってぇ...」
灯里のらしき人が笑いこう言う。

「本当にありがとうございました...私は明里の母で、灯里にはいじめの事は聞かされていたのですが、どんな手を使っても灯里を助けることが出来ずに...」
それに続けて人の男性がこう言う。

「僕からもお礼を...私は灯里の父で、私の最愛の灯里を助けていただき誠にありがとうございます!!!!なんでもいいのでお礼をさせて下さい。」
練はその言葉に動揺するもきっちりとこう言った。

「えぇ...お礼なんて...人助けにもの求めたら人助けにならないじゃないですか。」
それでも灯里の父は言う。

「ものじゃなくてもなんでもいいので!!」
「あぁ...」
少し断れなくなった練は少し考え、こう言った。

「じゃあ...娘さんの笑顔でいいです...」
「え?」
親は動揺した。

「え?ものじゃなくていいんでしょ?じゃあそれでいいですよ。」
「でも...しかし...」
流石に親も驚き、もう一度聞いてみる。

「こんだけのことをさせてもらって恩を返さずには...」
「恩ならも何回も返してもらってますよ。」
「え?」
「灯里の笑顔は僕にとってのご褒美みたいなものです、そんなご褒美をもらえるんだったら僕は本望です。」
灯里の両親は二人で考え、納得するとこう言った。

「分かりました...耀さん、よかったら今後とも、灯里と仲良くしてやって下さい、よろしくお願いします!!」
灯里の両親が頭を下げ、お願いをする。
練はそのお願いを潔く承諾する。

「分かりました...こちらこそ今後ともよろしくお願いします。」
「耀くん?」
灯里は少し頬を赤らめるながら練の方へ顔を向ける。

「なんだよ...お前の彼氏になる訳じゃねぇよ。」
「何よ!!からかわないでよ!!!」
パンっ!!

「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
灯里のビンタが練の頬の傷口に炸裂し練の神経に痛みが走った。
親はその様子を笑い、灯里は少し怒った様子をしている。

この2ヶ月後には練は普通に高校に通うことができた、そして今...練は高校の門の前に立っている。

「2ヶ月ぶりに、帰ってきたぞ...」
そう呟くと後ろから何かが肩にのしかかってきた。
灯里だった、その隣には普通に立っている姫虎もいた。

「おい灯里、あんなに飛びつくなって言ったのに何回言ったら気が済むんだ...」
「耀 練は相変わらずだな」
姫虎が練をからかうようにそう言う。

「なんなんだよほんとにもう...」
キーンコーンカーンコーン!!
授業の始まりのチャイムが鳴る。
姫虎は分かってたかのように練にこう言った。

「あら、遅刻ね...」
練と灯里は慌てる。

「ヤバい!!!!!!」
「やばいじゃん!!!!」
姫虎はそれを人事かのようにこう言う。

「じゃあ、お先に失礼...」
姫虎は咄嗟に願望空間ヴンシュラオムを開き自分だけ中に入った。

「あいつ!!!自分だけ!!!」
「耀くん!!!とりあえず急がないと遅刻するよ!!!」
灯里にそう言われると練はすぐ行動にした。

「そうだった!!やべぇ!!灯里、走れ!!!!」
そう言うと練は教室に向かって走り出す、明里は一瞬の事で驚き自分が置いていかれてることに気づくと走り出し、こう言った。

「ちょっと耀くん!!待ってぇ!!」
ちょっと的外れな日常が今日も訪れる...
今日も...
明日も...

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