Licht・Ritter:リッチ・リッター

∞云エンド∞

16話 <Ein Wendepunkt:心機一転>

咲妃は万遍の笑みを浮かべ姫虎の顔を見る...
その笑顔は不自然にも暖かく、姫虎は不気味に感じた...

(このままじゃ...)
姫虎はその光景に危機感を覚えた...
姫虎が今まで見てきた咲妃とは何か違うように感じたのだ...そこから感じる禍々しい感情はまるで鍋に蓋されたように隠していた...だが、姫虎は違った、感じたのだ...まるで、沸騰した水が鍋から流れ落ちるように...
姫虎は咄嗟に財閥の軍隊に逃げるように呼びかけた...

「全員!!!退却ぅぅぅ!!!!!!!」
だが...もう遅かった...

「ひぃ!!!!」
咲妃はそう不気味な声をだし、手のひらの力を抜いて腕を上に振り上げた。
その衝撃で衝撃波のようなものが財閥の軍隊諸共、姫虎を襲った...
バコォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!

今までとは比べ物にならないくらいに砂煙が舞う...その光景を目にしていた灯里はその恐ろしさのせいで我を忘れていた...

「この体はいいわぁ...電気の効果で体の血行が良くなり力が強くなり、なおかつ動きが速くなる...これで俺は無敵だ...」
そして、気がついた時には砂煙が消えていき、周囲の状況がはっきり見えるようになった。
そして、灯里が目にした光景はまるで地獄絵図のような光景だった。
運動場は扇状地のように削られ...
財閥の軍隊は一人残らず倒れていて...
その中に姫虎の姿もあった...

「姫虎ちゃん!!!!!」
灯里は思わず練から離れて全速力で姫虎のところへ駆け寄った、そして灯里はしゃがみこみ両手を使い姫虎の頭部を丁寧に支えてこう言った。

「姫虎...ちゃん?ねぇ?起きて?」
姫虎は目を閉じながらこう言った。

「ねぇ?...灯里?...こんな私を許してくれた?...」
姫虎の声は今にも力尽きそうな弱々しい声だった。
灯里はその姫虎の様子に涙を流しながらこう言った。

「もう許してるよ...だから...だから...前みたいに...声出してよ...姫虎らしくないよ...」
「もう...私は無理そう...だから...逃げて...灯里...逃げ...て.............」
辺りは沈黙になる...時が止まったように...

「姫虎ちゃん?...う...うわぁぁぁぁぁん!!!!!!!」
灯里は泣き叫ぶ...悲しみの涙を流す...その涙は姫虎のでこに当たる...その悲しみを嘆く声は運動場中に広がる...

その時、再び練の手のひらがピクッて動いた...
灯里が姫虎のところに行ってる隙を狙って、咲妃は練のもとへ向かう...

「聞こえないと思うが...練...お前は灯里の笑顔を守るんじゃなかったのか?今灯里は悲しみの末に泣いているぞ?残念だったな...ハハハハハ!!!!!」
その時...

「う...うるせぇ...」
「何!?今なんて!?」
次の瞬間、咲妃の頬に物凄い衝撃と痛みが走った...

「うるせぇ!!!!!お前は俺がぶっ倒す!!!!咲妃ぃぃぃ!!!!!」

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