僕と彼女の物語

りゅう

遭遇






「えーと…それはどういう…」

突然の告白に僕は戸惑う。僕の横でははるかが気まずそうな顔をしていた。

「一目惚れしました…」

ふうかが顔を真っ赤にしながら言う。

「ごめん…急に言われても困るよね…返事待ってるから」

ふうかはそう言い立ち去って行った。

それから数日、僕、はるか、ふうか、ゆずの4人は凄く気まずい関係になっていた。
僕はまだふうかに返事をしていない…






「しゅう君、お待たせ」

僕が振り返るとちなちゃんがいた。
今日は部活が休みなのでちなちゃんとデートすることにした。

「デートするの久しぶりだね〜」

「そうだね、じゃあ行こうか」

僕はちなちゃんの手を引き歩き出す。
今日は一緒に買い物に行く予定だった。



「どう?似合ってるかな?」

服を試着していたちなちゃんが僕に尋ねる。
かなり似合っていると思う。

「似合ってるよ、凄く可愛い」

「じゃあ、これにしよっと」

ちなちゃんは着替えて、さっきまで試着していた服をレジに持っていく。

「荷物持とうか?」

「えっ?悪いし、いいよ…」

「遠慮しなくていいよ」

僕はちなちゃんから荷物を受け取る。

「お昼食べに行こうか?」

ちなちゃんが僕に言う。確かにお腹空いていたので僕達はフードコートに向かった。

「じゃあ、ちなちゃん先買いに行きなよ」

僕はちなちゃんに先にお昼を買いに行くように言い、席に座る。

「あれ?しゅう君じゃん」

僕が振り返るとふうかがいた。
あれ?なんか嫌な予感が…

「しゅう君、お待たせ」

ふうかの後ろからちなちゃんが現れた。







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