僕と彼女の物語

りゅう

三年の恋






4月1日

私には好きな人がいました。

私が小学生の頃からずっと好きだった…
中学でも一緒にいられると思っていたけど彼は私立の学校に進学してしまい私とは疎遠になっていた。

小学校の卒業式の後に彼とLINEを交換して私達はずっとLINEで繋がっていました。

彼とLINEを初めてから約三年が経ち、私は中学を卒業し、高校に通う準備をしていました。

*『    』はLINEでの会話です。

『はるかさんはどこの高校に行くの?』

その日私達はいつもと同じようなことをLINEで話していました。

『私はa高校に決まったよ。りゅう君はg高校なんだよね?』

『そうだよ』

実は私はりゅう君と同じ学校に通いたくてg高校を受験したが落ちてしまった。
私はまたりゅう君と違う学校になってしまった。

『ねえ、りゅう君、春休みの間にどこか遊びに行かない?』

『いいよ。どこに行く?』

りゅう君の返信を見て私はもう死んでもいいと思うくらい幸せだった。

その後私達は遊びに行く日付、場所を決めた。



4月3日

私は駅の前にいた。

「はるかさん?久しぶり」

私が振り返るとそこにはりゅう君がいた。

「りゅう君、久しぶり、急にごめんね」

「いやいや、大丈夫だよ。丁度暇だったし」

「じゃあ…行こうか」

「そうだね。顔真っ赤だけど大丈夫?」

「え?」

りゅう君にそう言われますます顔が赤くなったと思う。

その後私達は映画を見るために映画館に向かった。

「面白かったね」

映画館を出てりゅう君が私に言う。
りゅう君と一緒にいる時間は楽しくて一瞬で過ぎ去ってしまった。
まだ私の思いはりゅう君に伝えられていない…

「今日は楽しかったよ」

駅の前でりゅう君が私に言う。

「私も楽しかったよ…ありがとう。」

私は何度も思いを伝えようとした。
だが、私にはそんな勇気がなかった。
告白して断られるのが嫌だったのだ…

「じゃあ、また遊びに行こうね」

「うん…またね…」

結局私はりゅう君に思いを伝えられないままりゅう君と別れてしまった。




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