食事

かい

出会い

「しっかり食べなさい!」
子供の頃から毎日言われてた言葉。
私の家は貧乏だったから、ご飯は嫌いな物でも残させて貰えない。例えそれがゴキブリでも。
そのことは今の私の性格にとても大きく影響している。
例えば、私は基本的に嫌いな物がない。食べ物だけじゃなく色々なことにおいて。
だから嫌い嫌い言ってる人が大嫌い。
食べ物残す人が大嫌い。
裕福な人が大嫌い。
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い死ね嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い死ね氏嫌い嫌い嫌い嫌い死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
取り乱した。
とにかく私が言いたいのは人だけは嫌い。
今日の日記は自分について振り返ってみた。
                                                                    4月4日

「すみません」
ミカは子供のころ食事で虐待とも言える食事をさせられてきた。
主に出されるものはゴキブリ。生きたままの。
そんな事をされてきたせいでミカは人が大嫌いだった。
20才になった今でも彼氏は一回もできたことがない。
外見はとてもいいが、人を見る目が死んでいるためからか、男性は寄ってこない。
ミカ自身はそのことをあまり悪い事とは思っていないが。
だから、男性に声をかけられたのはとても久しぶりだった。
「なんですか?」
「いや、とても可愛いかったので、つい」
男性が頬を赤らめて俯きながら言ってるのに対してミカの目は死んでいた。
「あの、急いでいるので用件だけ簡潔に話してください」
男性はこれをどうやら拒絶ではなく別の意味として捉えたらしく嬉しそうに連絡先を聞いてきた。
ミカはここで断って面倒くさくなっても嫌だったので、連絡先を男性に教えた。
「僕はジレリって言います!」
これがミカが初めて連絡先を交換した相手だ。
それと同時に初めてミカに恋をした相手だ。


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