総理大臣バトルロワイヤル

ノラ

第1話こんなところになぜ僕が!!

この世界には生まれつき特殊な能力をもつ異能力者となんの能力も持たないごく一般的な人間の二種類が存在する。
一般的な人間は一般的業務を果たす。
例えば、店を営業したり、道路を直したり、身の回りをより快適にするように仕事をする。
一方、異能力者はその異能力を有効に使う。
使い方は持つものそれぞれだ。なので悪徳に使うものも少なくない。
そんな異能力者だが、異能力を持つことである特権が得られる。それは総理大臣になれることである。

そしてたった今次期総理大臣を決めるバトルロワイヤルが行われようとしていた。

これから総理大臣を決めるバトルロワイヤルを始めたいと思います。まず一次審査としてそれぞれの異能力を披露していただきます。それでは受付番号順に並んでください。

「なんで僕がこんなところにいるんだぁぁぁぁ!」

時間を巻き戻そう。

コケコッコー。

「あ!ニワトリさんおはよう!いい朝だ!今日はゆっくりできるぞぉ!あのクソジジイのきつい修行もやらなくていいし!なんていい日なんだ!」

母「いずも!なに独り言喋ってるの?!早く起きてきなさい!」

自己紹介をしよう!
僕の名前は神風 出雲 (かみかぜいずも)14歳だ!
異能力は持っていない!
だけどおじいちゃんは結構有名な陰陽師なんだ!
だからいつもきつい修行を、やらされるんだ。でも今日は修行がない!最高だ!

「ママおはよう!いい天気だね!」
母「あら、いずも、いつもより元気じゃない?」
「あたりまえだよ!だってクソジジイの修行がないんだもん!」
母「そいえばあなた宛に手紙が来てたわよ?」
「てがみ?」


拝啓 神風出雲様

この度次期総理大臣を決めるバトルロワイヤルを実施することになりました。
そこで、全国の異能力者に、この手紙を送っています。
このバトルロワイヤルは強制参加型です。
場所は...
日時は...


「な、なんだこの手紙。おれ異能力なんて持ってないぞ?でも強制参加型だし行かないとまずいよな。。」

この世界では強制参加型というものがあり参加しないと死刑宣告をうけ、牢屋に入れられてしまう。これは法律で決められており必ず守らなければならない。

そして今である。。

「えっと受付番号は12番。すぐじゃないか!」

次12番の異能力者の方。
前の方へ。
それではあなたの異能力を審査員に見せてください。

や、やばいぞ。でも正直にいえば許してもらえるかも。

「早く披露してください?」

周りがざわめき出す。
何か言わなきゃ。なにか。、
「あ、あの。僕の異能力、水があるところじゃないと見せられなくて。。」
僕はとっさに口走ってしまった。
何言ってんだ僕!正直にいえばいいものを!
審査員「わかりました。では後ほど水があるプールへ行きましょう。」
「え。あ、はぃ!」
この場をしのいだ僕は控え室へ移動した。
しかし、休む暇もなく謎の女が近づいてきた。
???「ねぇ?君さぁ?ちょっといいかな?」
断ることも出来ず流されるまま控え室の隣にある部屋に連れていかれた。

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