君と空と僕と奏

流転

君と空と僕と奏

白銀の冷たい綿が天から舞い降りる世界で、君は両手を仰ぎ回り踊る。
楽しそうな雰囲気で見せる笑顔はいつだって悲しそうで苦しそうだった。

もし、僕に。

もし、僕が。

答えもないまま主語だけが宙に舞って、掬われることなく波紋を描く。

君の隠れた心が。

君の消えた心が。

もし、僕に見つけ出すことが出来たのなら……。

もし、僕が時を戻せたのなら……。

可能性だけが過去に変わり凍りつく。

そして、君は今日も口にした。

空がとても綺麗だね、と。

日も通さず、厚い雲で覆われ、救いようも無い濁り空を見上げて。



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