Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜
なんか知っているナメクジと違うのですがなんでですか?
「グランフェイタスは命と引き換えに2周目の思念体たちを3周目へと飛ばして命を引き取ったか」
「!?」
神の座に戻ってきたロキがそういったのを聞いてノアは絶句する。
あの我々高次元生命の中で最高神の次に上位に達していた龍神が死んでしまった。まだ同じ時間の2周目の世界に生きていれば、何らかの手段を使って彼をこちらに呼び出すことが出来たかもしれないことを考えると、地震が今捕えられている状況がとても疎ましい。
はるか昔に地上に下ろした人型端末ノアはとうの昔に人としての生を終えて今はアクセスすることが出来ず、神としてコンタクトを最初に取った原初の人類アダムも、最初の周回で鬼神と戦ったきり戻ってこないことからおそらく死んでいる。
……もはや手詰まりか、この周回も……
今回の2000年もまた無為に過ごしてしまったということか……
「残念だったな、ノア。お前はオレに散々利用された挙句、私に潰して飲まれる運命なのさ!! そう今僕が決めた!」
そう高らかに叫ぶロキの姿に憤りを感じながらも、ノアはひたすらに自身が端末として使える人類を探し続けることにした。
【アクセス・蛭間顕信】
彼は唯一アクセスが可能となっていた人間、蛭間顕信を見つけ出し、自身の思念体を彼の体へと憑依させるための準備を始める。
しかしノアはこの時知らなかった。
蛭間顕信は今現在、3周目のイリアの管理していた世界で勇者として活動していることを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おォ、コレだけ派手にどんッパチやらかしてたッてェのに、まだ無事でよかッたな」
ヤン兄が笑いながら、高架下に位置する肉屋の肉を漁って、魔法で肉を焼いて食べ始める。
「盗みになるじゃないか、1回俺の家に戻れば食料もあったってのに」
「いちいち腹減る度に戻ッてたらキリがねェだろゥが」
なるほどこれが5年後の姿か。シルティスが一切の変化がなかったから5年経ったという言葉に対する信用があまり無かったのだけれど、少しばかり大きさが増して、先程のスキルの能力も上がっていたことからやっとシルティスの言っていたことが本当だという感覚が訪れた。
ヤン兄とそこで少し話し込んでいるとある疑問に気がつく。洞窟自宅の中で、こちらの世界に来たのはシルティスと堕女神だけだと聞いていた。しかしここには彼がいるではないか。
そんな辻褄の合わない内容を思い出すが、それを聞く前に、そんな余裕すら与えない激しい吐き気に襲われる。
なるほど、後方でシルティスが死体処理をするために死骸を風魔法で浮かせており、吹き付ける風に運ばれて血の匂いが蔓延していたからか……まぁ普通血の匂いに慣れている人間なんていないので仕方が無いけど、極運さんはそろそろスキルとして機能して欲しいところだ。
わからなかったことを理解したと同時にてめぇやりやがったなと一言言ってやろうかと思ったが、やってることは何ら悪いことでもないので特にせめるなどもできないので、この場は気持ち悪さを我慢してバルトラのいるという拠点に行こうと思う。
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俺の知っている某ナメクジ魔王はこんな好青年ではなかったはずなのだけれど、と、姿を見て開幕戸惑うのは当たり前だ。
何せあの気色悪い幽霊がしっかりと人の形をとっているのだ。驚かないわけがない。
「やっと目覚めたか、我らの希望よ」
「開幕何言ってんのお前」
気色の悪いセリフをこれまた気色の悪いやつに言われるという末期的な状況の中、何故かこの場に集結している何人かの人物が俺のことを見てハァとため息をついた。
「これがあなたの切り札ですか、バルトラ様……」
「ちょっとコイツぁ無理がねぇかい?」
「私も同じように思いますね。このような少年にこの宇宙の命運をかけるなどとは。この星を救うということはすなわち、宇宙を救わなくては行けないのですからね」
なんかめちゃくちゃけなされてる気がするんだけども、気にしないのが一番だと思うので無視だ無視。
「我が弱かったという事も否めないが、曲がりなりにも彼は我を一撃で殺している」
「バルトラ様……この者に何か賄賂でも渡されたのですか? 今は冗談を言っている暇はないのですよ?」
バルトラの俺へのフォローを聞いた鎧姿の女性がだいぶ辛辣なことを言ってくる。
無視。
「さて、バルトラ、街の蛇や狼達がどんどん減っているのはどういうことだ?」
「まぁ待て、それを踏まえて今から全てを説明しよう。それにしても貴様に嫌われていなくてほっとしたぞ、そうでなければ会話が進まないからな」
なんなんだこいつ、正直に言えということか?
「今直ぐにでも俺が部屋出ていきたいの気づいてないのか?」
「なんと心が痛む言葉だ」
「バルトラ様、キャラがブレています!」
「気にするなイストゥム」
よくわからない絡み方をされて全くこの謎テンションについていけないのだが、とにかく事の次第と今後の方針を聞くために、渋々部屋に残ることにした。
「!?」
神の座に戻ってきたロキがそういったのを聞いてノアは絶句する。
あの我々高次元生命の中で最高神の次に上位に達していた龍神が死んでしまった。まだ同じ時間の2周目の世界に生きていれば、何らかの手段を使って彼をこちらに呼び出すことが出来たかもしれないことを考えると、地震が今捕えられている状況がとても疎ましい。
はるか昔に地上に下ろした人型端末ノアはとうの昔に人としての生を終えて今はアクセスすることが出来ず、神としてコンタクトを最初に取った原初の人類アダムも、最初の周回で鬼神と戦ったきり戻ってこないことからおそらく死んでいる。
……もはや手詰まりか、この周回も……
今回の2000年もまた無為に過ごしてしまったということか……
「残念だったな、ノア。お前はオレに散々利用された挙句、私に潰して飲まれる運命なのさ!! そう今僕が決めた!」
そう高らかに叫ぶロキの姿に憤りを感じながらも、ノアはひたすらに自身が端末として使える人類を探し続けることにした。
【アクセス・蛭間顕信】
彼は唯一アクセスが可能となっていた人間、蛭間顕信を見つけ出し、自身の思念体を彼の体へと憑依させるための準備を始める。
しかしノアはこの時知らなかった。
蛭間顕信は今現在、3周目のイリアの管理していた世界で勇者として活動していることを。
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「おォ、コレだけ派手にどんッパチやらかしてたッてェのに、まだ無事でよかッたな」
ヤン兄が笑いながら、高架下に位置する肉屋の肉を漁って、魔法で肉を焼いて食べ始める。
「盗みになるじゃないか、1回俺の家に戻れば食料もあったってのに」
「いちいち腹減る度に戻ッてたらキリがねェだろゥが」
なるほどこれが5年後の姿か。シルティスが一切の変化がなかったから5年経ったという言葉に対する信用があまり無かったのだけれど、少しばかり大きさが増して、先程のスキルの能力も上がっていたことからやっとシルティスの言っていたことが本当だという感覚が訪れた。
ヤン兄とそこで少し話し込んでいるとある疑問に気がつく。洞窟自宅の中で、こちらの世界に来たのはシルティスと堕女神だけだと聞いていた。しかしここには彼がいるではないか。
そんな辻褄の合わない内容を思い出すが、それを聞く前に、そんな余裕すら与えない激しい吐き気に襲われる。
なるほど、後方でシルティスが死体処理をするために死骸を風魔法で浮かせており、吹き付ける風に運ばれて血の匂いが蔓延していたからか……まぁ普通血の匂いに慣れている人間なんていないので仕方が無いけど、極運さんはそろそろスキルとして機能して欲しいところだ。
わからなかったことを理解したと同時にてめぇやりやがったなと一言言ってやろうかと思ったが、やってることは何ら悪いことでもないので特にせめるなどもできないので、この場は気持ち悪さを我慢してバルトラのいるという拠点に行こうと思う。
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俺の知っている某ナメクジ魔王はこんな好青年ではなかったはずなのだけれど、と、姿を見て開幕戸惑うのは当たり前だ。
何せあの気色悪い幽霊がしっかりと人の形をとっているのだ。驚かないわけがない。
「やっと目覚めたか、我らの希望よ」
「開幕何言ってんのお前」
気色の悪いセリフをこれまた気色の悪いやつに言われるという末期的な状況の中、何故かこの場に集結している何人かの人物が俺のことを見てハァとため息をついた。
「これがあなたの切り札ですか、バルトラ様……」
「ちょっとコイツぁ無理がねぇかい?」
「私も同じように思いますね。このような少年にこの宇宙の命運をかけるなどとは。この星を救うということはすなわち、宇宙を救わなくては行けないのですからね」
なんかめちゃくちゃけなされてる気がするんだけども、気にしないのが一番だと思うので無視だ無視。
「我が弱かったという事も否めないが、曲がりなりにも彼は我を一撃で殺している」
「バルトラ様……この者に何か賄賂でも渡されたのですか? 今は冗談を言っている暇はないのですよ?」
バルトラの俺へのフォローを聞いた鎧姿の女性がだいぶ辛辣なことを言ってくる。
無視。
「さて、バルトラ、街の蛇や狼達がどんどん減っているのはどういうことだ?」
「まぁ待て、それを踏まえて今から全てを説明しよう。それにしても貴様に嫌われていなくてほっとしたぞ、そうでなければ会話が進まないからな」
なんなんだこいつ、正直に言えということか?
「今直ぐにでも俺が部屋出ていきたいの気づいてないのか?」
「なんと心が痛む言葉だ」
「バルトラ様、キャラがブレています!」
「気にするなイストゥム」
よくわからない絡み方をされて全くこの謎テンションについていけないのだが、とにかく事の次第と今後の方針を聞くために、渋々部屋に残ることにした。
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