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暇人001

第6話 隼也の秘密

※今話は隼也視点でお届けします。






 俺の前は荒木隼也、22歳でとある企業で働くサラリーマン。
 それが表の俺のプロフィールだ、本来の俺の仕事は匿名のお偉いさん専属のボディーガードである。
 因みに拳も同じ人の元でボディーガードをする同期の者である。

 じゃあ、何故そんな俺たちが今こんなところに来ているのかって?
 全ての終わりが訪れたアノ日から遡ること数週間ーー







「隼也よ、お前はよく働いてくれた。今日を持ってお前を私のボディーガードから外すことを命ずる」

「それってつまりクビってことか?」

「いや、こう言うことだ」

 男の背後にいた2人の黒服の男性が俺の方を向けて拳銃を構えた。

「なるほどな、気づいてたってわけか」

「まぁ、そう言うことだ。 悪く思うなよ?これはお前が招いたことだ」

「俺はこんな腐敗臭のするクソったれな研究所で最後を迎える気はない、悪いが逃げさせてもらう」

「殺れ」

「「はっ!」」

 2人の黒服は一斉に俺に向かって銃を撃った、その瞬間研究所の避難経路を使いその場を脱出した。
 脱出した俺の目の前には木々が生えていた。
 この研究所は日本ではなく、アメリカに有り、其れも名もなき山奥に位置している。

「ふぅー… 初めに投下される場所が日本とはな…しゃーね、ちと遠いが助けに行くか」

 こうして俺は日本を目指して海を渡る事になった。
 もうここまで話しているなら説明は不要かと思うが、俺がボディーガードをしていた男こそ、人類粛清計画を立てた張本人である。
 人類粛清計画とは、度重なる非道な人体実験の結果編み出されたZ-Virusを使い不死者ゾンビを作り出しそれを使い全人類を滅ぼすと言う計画だ。
 Z- Virusに感染した者は48時間の潜伏間を終えた後、急激な体温の低下により心臓は活動を終える。
 死亡から約1時間後に細胞が活性化され理性の片鱗も持たぬゾンビとして生まれ変わる、彼らを無力化する方法は何通りかあるが1番手っ取り早い方法は脳を破壊することだ。

 と、ここまで説明して気づいた方も居るかと思うが俺が刃に行ったあの言葉、たまたま来たらこんな災難に巻き込まれた、と言うのは嘘である。
 だが、刃を助けるために日本まで渡ったのは事実である。


 また機会があれば、どうして俺がボディーガードナーの仕事に就いたのか語ろうと思う。






今回はこれで終わりです!
 



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