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第4話 対価
美桜、暁美、美加の3人が加わり、曰く付きの館には5人の生存者が暮らしている。
生存者が増えれば増えるほど、食料や水、その他諸々の消費もかさばってしまう。
そして今日は彼女たち3人がここに来て3日が経った日である。
「しゅんやー」
「ん?」
「彼女たちどうするつもり??」
「出て行ってもらうしかないだろうな、正直言って俺と刃の水と食料も長くてあと1週間程しか持たない、そんな中で彼女達3人の分も確保するのは難しい」
あの惨事が起こってから3日が経った今、はじめて自分たちがどういう状況に置かれているのかが身にしみて実感できた瞬間だった。
「そっか……」
「俺達もいずれは食料調達に行かなきゃならないから安全ってわけでもないんだ、それだけは覚えておいてくれ」
隼也はいつになく真剣だった。
と、そんな話をしていると彼女達が二階から降りて来た。
館は2階まであって、1階の玄関を入ってすぐにある大きなリビングは天井まで吹き抜けになっており、リビングの両端に大きな階段が1つずつ設けられている、彼女達はその階段を登ったところにある個室にそれぞれ1人ずつ寝泊まりしているという状態だった。
因みに、俺と隼也はリビングの左右にある部屋をそれぞれ自室としていた、右が俺の部屋で左が隼也の部屋だ。
「おはようございます…」
「おはよう、どうするか決めたかな?」
隼也は急かすようにそう聞いた。
「はい…ここに居させて下さい……」
「わかった」
意外にも隼也はあっさりと承諾した。
「「「ありがとうございます!」」」
3人は大喜びで飛び跳ねた。
「それじゃ、食料と水、それから生活必需品の補充に行って来てくれ」
「「「え?」」」
隼也は、戸惑う彼女達の手を引きそのまま玄関の前まで連れて行ったと思ったら、ドォン と彼女達の背中を押して追い出すように外へ出した。
「時間は1時間ね、それ以上かかった場合はたとえ戻ってきたとしてもこのドアは開けない」
この館の支配者は隼也だ、そう思わせるほどのオーラを発していた、彼女達はゾンビよりも隼也の方が怖かったらしく急いで頼まれたものがあるであろうショップ等に足を運んで行った。
「隼也…… 大丈夫なのあれ…」
「大丈夫さ、3日間生存者がここを訪れた事は無かった、それからゾンビらしき影も見ていない、という事はこの辺りにはゾンビは居ない、居ても数少ないと思うぞ」
なるほど……言われてみればそうだ、ていう事はこのにいれば安全なのかな?
「いや、安全ではない、後2日もすればここもゾンビの大群で埋め尽くされると思う」
だから、人の心を勝手に読むなよっ!!
「すまないな、ははは!」
「笑い事じゃねぇから ︎ でも、後2日でここもダメになるならどうするのさ?」
「刃くん、もしかしてこの僕が3日間何もせずにただひたすらコーヒーを飲んで世界の終わりを満喫していただけとでも思っているのかい?」
だけってなんだよ…つか、しっかり満喫してたのかよっ!
「ははは!満喫してたさ、実にいいコーヒーだったよ」
「だから人の心を……」
そうツッコミを入れようとした時
ドンドンドン
ドアを三回叩く音が聞こえた
「あれ?もう帰ってきたのかな?」
「そんなわけねぇだろ、俺が呼んだんだよ」
隼也はリビングに置かれて居た椅子から立ち上がると玄関を開けた。
駆け出しの作家です!
至らない点多くあるかと思いますがご了承下さい。
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ありがとうございます!
生存者が増えれば増えるほど、食料や水、その他諸々の消費もかさばってしまう。
そして今日は彼女たち3人がここに来て3日が経った日である。
「しゅんやー」
「ん?」
「彼女たちどうするつもり??」
「出て行ってもらうしかないだろうな、正直言って俺と刃の水と食料も長くてあと1週間程しか持たない、そんな中で彼女達3人の分も確保するのは難しい」
あの惨事が起こってから3日が経った今、はじめて自分たちがどういう状況に置かれているのかが身にしみて実感できた瞬間だった。
「そっか……」
「俺達もいずれは食料調達に行かなきゃならないから安全ってわけでもないんだ、それだけは覚えておいてくれ」
隼也はいつになく真剣だった。
と、そんな話をしていると彼女達が二階から降りて来た。
館は2階まであって、1階の玄関を入ってすぐにある大きなリビングは天井まで吹き抜けになっており、リビングの両端に大きな階段が1つずつ設けられている、彼女達はその階段を登ったところにある個室にそれぞれ1人ずつ寝泊まりしているという状態だった。
因みに、俺と隼也はリビングの左右にある部屋をそれぞれ自室としていた、右が俺の部屋で左が隼也の部屋だ。
「おはようございます…」
「おはよう、どうするか決めたかな?」
隼也は急かすようにそう聞いた。
「はい…ここに居させて下さい……」
「わかった」
意外にも隼也はあっさりと承諾した。
「「「ありがとうございます!」」」
3人は大喜びで飛び跳ねた。
「それじゃ、食料と水、それから生活必需品の補充に行って来てくれ」
「「「え?」」」
隼也は、戸惑う彼女達の手を引きそのまま玄関の前まで連れて行ったと思ったら、ドォン と彼女達の背中を押して追い出すように外へ出した。
「時間は1時間ね、それ以上かかった場合はたとえ戻ってきたとしてもこのドアは開けない」
この館の支配者は隼也だ、そう思わせるほどのオーラを発していた、彼女達はゾンビよりも隼也の方が怖かったらしく急いで頼まれたものがあるであろうショップ等に足を運んで行った。
「隼也…… 大丈夫なのあれ…」
「大丈夫さ、3日間生存者がここを訪れた事は無かった、それからゾンビらしき影も見ていない、という事はこの辺りにはゾンビは居ない、居ても数少ないと思うぞ」
なるほど……言われてみればそうだ、ていう事はこのにいれば安全なのかな?
「いや、安全ではない、後2日もすればここもゾンビの大群で埋め尽くされると思う」
だから、人の心を勝手に読むなよっ!!
「すまないな、ははは!」
「笑い事じゃねぇから ︎ でも、後2日でここもダメになるならどうするのさ?」
「刃くん、もしかしてこの僕が3日間何もせずにただひたすらコーヒーを飲んで世界の終わりを満喫していただけとでも思っているのかい?」
だけってなんだよ…つか、しっかり満喫してたのかよっ!
「ははは!満喫してたさ、実にいいコーヒーだったよ」
「だから人の心を……」
そうツッコミを入れようとした時
ドンドンドン
ドアを三回叩く音が聞こえた
「あれ?もう帰ってきたのかな?」
「そんなわけねぇだろ、俺が呼んだんだよ」
隼也はリビングに置かれて居た椅子から立ち上がると玄関を開けた。
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