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リアフィス

03

さて、カタコンベにいるわけですが。
これは……視界が物凄い悪いですね。軽く濁ってるし、視界も見えないところがある? 《腐乱体》のペナルティーでしょうか……。

とりあえず……オプション見ましょう。ゾンビのこの状態でセクシャルガードも無い気がしますが……どの道オプションは見るので。

ミニマップ……勿論オンで。
キャラクター頭上マーカー……オンでいいです。

などなどしていると下の方にセクシャルガードシステムの設定が。
えーっと……お勧めは顔と胴体に膝から上。つまり普通に触れるのが肩から手、脛から足、後は頭になるわけですね? お勧めで問題ないでしょう。
使用設定が……限定解放、フレンドのみの2つ。

フレンドの中でも設定した人だけ、セクシャルガードを適応しない。
フレンドはセクシャルガードを適応しない。

の2択。
これは秋菜の言ってた限定解放で良いでしょう。

※設定していなくてもシステムの監視により、そういう行為はペナルティが与えられる可能性があります。

まあ、うん。
秋菜を今のうちに入れておきましょう。
次は……。

グロ設定……全年齢、R-15G、R-18G。

全年齢
  不思議な光が傷を隠します。
R-15G
  傷口、断面図が微かにモザイクのかかった状態で描写されます。
R-18G
  多少デフォルメされていますがフル描写されます。

なるほど、なるほど。血の色もカラーパレットから設定できるようですね。血がもうダメって人もいるでしょうし?
私は……R-15Gぐらいでいいでしょう。何があれって、周囲を闊歩してるゾンビがほぼ謎の光に包まれているので……それはちょっと。
ああ、血はそのままでいいです。見慣れてるので。

副音声設定……オン、オフ。
※人ならざる者の場合、主音声は魔物の声で副音声がプレイヤーの声になります。

これは……オンのままで。じゃないと会話できないじゃないですか……。
オプションにある『副音声再生時、主音声を下げる』にチェックが入っているのを確認。

痛覚設定……0~100。デフォルト20。
※攻撃された時に感じる痛みの強さです。数値が増えるほど現実に近くなります。18歳以下の方は50以上に出来ません。

あ、はい。デフォルトでいいです。
そんな所にゲームの楽しさは求めていないし、痛いのが嬉しい性格もしていない。

オプションは……こんなところですかね。


次はインベントリを確認しましょう。
えっと装備は……。

[装備・防具] ただのボロ布 レア:No 品質:F 耐久:―
  ボロボロになった服だった物。汚れも酷く捨てるしか無い。
[装備・防具] ボロボロの靴 レア:No 品質:F 耐久:―
  ボロボロになった靴だった物。汚れも酷く捨てるしか無い。

まあ、うん。死体ですからね。

[回復] 初心者用HPポーション レア:No 品質:C 価格:50F
  HPを50回復させる魔法薬。
  不死者使用不可。
[回復] 初心者用MPポーション レア:No 品質:C 価格:80F
  MPを50回復させる魔法薬。
  不死者使用不可。
[回復] 初心者用携帯食料 レア:No 品質:C
  空腹を10%和らげる持ち運びに特化した携帯食料。


……説明文の下で赤文字で書かれている『不死者使用不可』という悲しい現実。
まあHPは自動回復スキルがあるから良いけどMPが……いや、MP0だ私。
携帯食料は使用不可ではないと。食べれはするようですね。

で、メールマークが点滅してるのは……ああ、限定特典のお金とポーション達の追加分ですか。使わないから当分受け取らなくていいかな。デスペナで所持金半分になると知っているので、今貰うと勿体無い事になりそうですからね。


……さってと、確認も終わったし。始めましょうか。
まずは実家を探索してマップを埋めよう。RPGの基本。まずは実家を漁る。

ゾンビ Lv6
  腐った死体。とにかく目の前の者に群がる。

と言うか……強いですね、あなた達。実家の敵が最低でも5レベ上って強くないですか? 一番強いので……9レベかな? なぜ同じところにいる私がレベル1なんでしょうか。
……生まれたてだからで、ゲームだからですけど。

それはそうと、襲われないのは同胞だからか。同種族は襲われないってメリットが掲示板に書いてあったっけ。
非常に好都合なので、マップ埋めさせてもらいましょう。

もぞもぞと這い出て歩きますが……物凄いこう、歩き辛い。左右の足の長さが合ってない様な違和感と言うか、怪我してるというか。
ああ、ビリビリしないレベルで足が痺れた時に歩く感じ。あれが両足なるとこうなるのかなって。正直、転けそうです。

「あっ」

グチャ!

頭から他のゾンビに突っ込みました……。とりあえず起きよう。難儀な体だ。

グチャ!

ぐえっ。

え、なんかゾンビに殴られたんですけど? ゾンビの周りに赤いマーカーが出てるってことは……もしかして、突っ込んだのが攻撃扱いになった……?
あいて! いや、アンデッドだから痛覚が微妙に違うけど。
目の前にあるゾンビの足に向かって腕を振ると簡単にすっ転んだ。
バランス、悪いもんね……よく分かるよ……。
でも慈悲はない。中身入りの力を思い知れ!

グチャー!

oh...
なんていうかこう、ひき肉? ハンバーグのタネを殴ってる感じですね。
まあ、是非もないよね。
転んだゾンビの上に乗りベッシベッシ叩く。正直手段がこれしかないので。


このゲーム、種族レベルより装備やスキルの方が大事のようで。
ステータスは表示されないし、HPもゲージが見えるだけで数値は無い。
種族レベルアップでもステータスは増えていくが、装備やスキルによるステータス補正の方が大きいらしく、自分の行動によって覚えられるスキルが変わる。
筋力を上げたいなと思ったら、力が必要そうなスキルを上げると筋力のステータスに補正が入り、筋力が上がるらしい。
そして、公式によると『筋トレ』という行為でも上がるらしいが、普段の行動によるステータスアップはまさに『塵も積もれば山となる』や『継続こそ力なり』というレベルらしい。


殴り続けているとゲージが緑から黄色、黄色から赤に変わり、ゲージが無くなる。
するとゾンビが光の粒子になって消えていった。
ゾンビはマウント取れば無傷で倒せますね?

〈レベルが上がりました〉

ん、とりあえずゾンビの倒し方は分かったので、スキルを取りましょう。確か初期スキルにあったはずです。
メニューを開きスキルに行き、取得可能一覧が表示される。
ここに現在取得が可能になった全てのスキルが並ぶ。人ならざる者の場合はモンスタースキルもここに並ぶけど、タブで分けられています。
モンスタースキルの場合、種族レベルを上げれば自分の系統が解除されていき、他種族のスキル持ちを倒したり攻撃されたりを繰り返すと確率で解放されるそう。
自分の種族関係のモンスタースキルは必要ポイントが少なく、相性が悪くなるほど必要ポイントが増えるようですね。そもそも覚えられないのもありそうですが。

まあ、今回は初期スキルタブを開き目当ての物を探す。


名前:アナスタシア
種族:ゾンビ 女 Lv2
属性:闇
属:低位不死者
科:ゾンビ
スキルポイント1

スキル
《拳 Lv1》《筋力強化 Lv2》《体力強化 Lv1》《鑑定 Lv1》
控え

種族モンスタースキル
《物理耐性 Lv1》《HP自動回復 Lv1》《低位不死者》《腐乱体》


勿論取るのは《拳》ですとも。武器はそもそも現状、手に入らないし。と言うか、腕を振り回した感じ武器を扱える気がしない。リビルドができることを祈ろう。
さあ、探索の続き……の前にドロップは?

[食材] 腐った肉 レア:N 品質:F
  腐った肉。

…………まあ、うん。
腐っても肉だし食材ジャンルには目を瞑りましょう。

早々に肉のことは忘れ、マップを埋めながらカタコンベを隅々まで彷徨う。
分かってはいたけど、恐ろしく何もない。
たまにすっ転んでゾンビに突っ込む事があるけど、倒せばレベル上がるので良し。

大体カタコンベの1層目がマップ埋まるかな? という頃、妹から連絡が飛んできた。

『お姉ちゃん今どこー?』
「お姉ちゃん今カタコンベ」
『……カタコン…………え? お姉ちゃんまさか?』
「《腐乱体》が……取れたら会おうね……」
『よりによってゾンビちゃんかー……せめて骨ならって思ったけど……。しかも種族スタートか。まあゾンビちゃんなら正解かな……?』
「何だかんだ骨ってやってる人いそうじゃん?」
『いるけど……全体で見たら人外はいないに等しいよ? まだ一軍で総プレイヤー自体多くないからね』
「1人で黙々とやるのも好きだし、どうせなら人気のないゾンビを選んでみたの」
『かなり地獄らしいけど、大丈夫?』
「既に4レベだし思ったよりは簡単かな?」
『え、早くない? 確かに人外系は上がるの早いはずだけど……』
「周り最低でも6レベだからね。ゾンビだから倒すの楽だし」
『見た目も感触も臭いとかも相まって良い所がないって言う話だったけど……』
「まあ……歩き辛いし。視界もマトモじゃないし。武器が扱えると思えないと言うか、手に入らないから素手で殴ってるけど、感触はハンバーグのタネ殴ってる感じね。今の会話は問題ないけど、耳も遠いかな? お婆ちゃんになった気分」
『うわぁ…………ハッ! お姉ちゃんおっぱいは!?』
「腐り落ちてるけど?」
『………………ば、ばかっ……なっ……』

うん、姿は見えないけど大体どんな顔してるか分かるわ。そもそも胸があってもゾンビの時点でいつも通り抱きつくという選択肢が無いでしょうに……。

「まあ、進化して《腐乱体》が外れたら復活する事を祈っといて」
『うぅっ……手詰まりになったら言ってね。手伝うから。乱獲するから!』
「はいはい。リアルでもちゃんと状況は教えるから」
『絶対だよ!』
「無理そうなら消して作り直すつもりだったけど、今のところ案外行けそう」
『とりあえずお姉ちゃんの方がレベル上だって言うし、私も狩りしてくる!』
「いってらっしゃい」
『よーしやるぞー』

妹との通話が切れたので歩く方に集中する。じゃないと衝突事故が発生する。
それにしても素晴らしく何も無いな、ここは。
いや、ほんとに。
ゾンビ倒しても腐った肉しか手に入らないし?

夕食を挟み漸く1層目のマップが埋まったかな? と思った頃には既に0時近かったので、ログアウトして寝ましょう。就寝時間とっくに過ぎてました。足が遅いし、歩き辛いしで思った以上に時間が。
階段があったから明日は2層目行ってマップを埋めてみましょうか。
敵のレベルも気になるし。

自分の生まれたところに入って、ログアウト。


VR機器を片付けて、トイレに行ってからストレッチをして再びお布団へ。
いやぁ、自分の体が快適です。

おやすみなさい。

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