悪役令嬢がでれでれに溺愛されるまでの話

ててて

5 牢屋?

え?

「牢屋?」

「はい。牢屋です。」

「なんで?牢屋?」

「え?お嬢様に危害を加えたりご機嫌を損ねたりすると牢屋に入れると決まっておりますよ?」

えええええ?なんだそれ?
あれ?私が言ったんだっけ?そーだっけ?

「そ、そそうね。そうだったわね。
もういいわ、まったく!これっぽっちも!一ミリも怒ってないから!!ミサを出しに行きましょう!」

「はい!お嬢様!」

コレットはさっきの泣き顔が嘘のようにパッと笑うと案内をしてくれた。


(あれ?ミサ?なんか聞いたことあるわ…
なんだっけな…)

にしても、トントン拍子で状況が変わるけど
よくついていけるな私。
前世の記憶が結構曖昧だったけど、どんな女子高生だったのか。

(なんか思い出さない方がいい気がする。)

ひとまず、考えるのを放棄して牢屋に着く。

そこには、体操座りで泣いている女の子が一人。


(…あー、めんどくさ)

「悪役令嬢がでれでれに溺愛されるまでの話」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く