僕達は《神に戦い》を挑む。
第二章 優しい王と優しい従僕 第一話 中洲兄弟とモモの日常
モモが誘拐され、警察まで呼んだ事件の後日談。
俺らは昨日出来なかった買い物の続きをしていた。
そんな話は昨日の時点では何もしてなかった筈のなのだが、
「ハク!朝だよ!起きて!」
あろう事か、昨日幼馴染には起こさないで欲しいと断った筈なのに起こしに気やがった。
確かな重みを腹に感じ、まさかと思い、ジト目で布団から顔を出すと、腹の上に乗り俺の身体を揺らしていた。
「なんで俺に乗ってるんだよ。」
「だってカナリアちゃんがこうしないと起きないって言うから。」
黒幕はお前か!と、俺の部屋のドアに寄りかかって声を殺して笑っている姉に念を送った。
「今何時だよ。ってまだ九時じゃないか。俺は昨日疲れたから夕飯前まで寝てようと思ってるの。起こさないでくれ。」
俺は寝返りをして、無理やりモモを身体から下ろす。
「いきなり寝返り打たないでよ。」
「いきなり乗ってこないで欲しいな。」
「あ、ごめんね。重かったよね。」
「いや、重くはないんだけど、布団越しとは言え、モモの柔らかい尻と太ももが俺を刺激し......。」
バシンッと。響きの良い平手打ちで俺の顔にくっきりと手の平の形が付いた。
俺のちかちかして前がろくに見えない目は肩を震わせている姉を捉えていた。
......後で覚えとけよ。
「いやらしい。」
「乗って来たお前が悪いんだろ。」
「いや、言葉にした馬鹿な弟が悪いね。」
こいつ、言わせておけば。
可愛い幼馴染に起こされ、きっと世の中の男子は俺の事を妬んでいるだろうと考えながら、俺は朝食を取っていた。
トーストにバターを塗った軽食だ。いつも通りモモの隣に座ろうとしたら、モモは俺から離れ、自分の身体を抱いて警戒していた。
そこを姉のいらないツッコミが聞こえる。
「いやでもよく考えてみろよ。」
「何よ。」
いつもとは違うふんわりした話し方じゃなく、どっちかって言うと姉みたいな口調で話す。
こいつ本気で警戒してんな。
「モモの尻と太ももだぞ?ギャグセン高くね?」
バシンッと。反対側の頬にも手の平の形が付く。
「最っ低ぇ!この変態!」
「すぐに手出してんじゃねぇ!お前は何処のミルフィだ!」
「ミルフィちゃんはそんなことしないもん!」
「お前は知らないだろうけど、あいついきなり俺の事ぶん殴ったんだからな!?」
「変態さんの言う事は信じまっせん!」
と言って俺の顎に蹴りをいれ、床で「顎がァァァ!しゃくれるゥゥゥ!」と悶えている間にふんっ。と鼻を鳴らしトイレに駆け込んだ。
「おーい。弟よ。大丈夫かー。」
「他人事だと思って。第一お前のせいだかんな。」
と、捨て台詞を吐き、俺はトイレのドアを叩く。
「おい!モモ!お前は分かんないのか!このギャグを!桃って尻みたいな形してるだろ!?それと太ももだぞ!二重に掛かってんだぞ!面白いと思わないのか!」
ドアをぶち開けて彼女は言う。
「その話はもういいし!普通にお花摘んでる時に話掛けないでよ!」
「お前がお花摘んでても俺はもう何も感じない!なんて言ったって俺はお前が漏らして、一緒に個室入って代わりにパンツ履かせてやった事だってあるんだぞ!」
「ちょっ!それは内緒にしてって言ったじゃない!」
「三回もダメージ負わされたお返しだね!」
「うわぁ〜。あんたら私の知らない所でそんなプレイしてたのか。お姉ちゃん心配だよ。」
「ち、違うのよ!カナリアちゃん!まだ幼かったから恥ずかしい事だと思わなかったのよ!」
この話はモモが漏らし、濡れたパンツを触りたくないとか言うもんだから俺が代わりに変えてやった話だ。
その話を去年したら、顔を真っ赤にして小さい声で「言わないで下さい......。」と言ったのを覚えている。
だが、俺は自分が立場悪くなったら言う奴なのだ。
「私の恥ずかしかった過去ベスト一位を見事にバラしてくれたわね!」
「ちなみに二位と三位は?」
「ハクと知り合った事とハクに裸を見せたことよ!」
「あれ?それ一ヶ月前の話だっけ?」
「何嘘ついてんのよ!子供の頃の話でしょ!?」
「何なら今一緒に入ってもいいんだぜ?」
「入らないわよ!」
俺らはこの言い合いの間にリビングまで移動し、モモはキッチンまで行き、包丁やらまな板やらを投げて来る。
俺はそれを全て交わす。
「あのさぁ。あんたら、どうでもいいけど片付けはちゃんとやってよね。」
「......はい。」
俺らは昨日出来なかった買い物の続きをしていた。
そんな話は昨日の時点では何もしてなかった筈のなのだが、
「ハク!朝だよ!起きて!」
あろう事か、昨日幼馴染には起こさないで欲しいと断った筈なのに起こしに気やがった。
確かな重みを腹に感じ、まさかと思い、ジト目で布団から顔を出すと、腹の上に乗り俺の身体を揺らしていた。
「なんで俺に乗ってるんだよ。」
「だってカナリアちゃんがこうしないと起きないって言うから。」
黒幕はお前か!と、俺の部屋のドアに寄りかかって声を殺して笑っている姉に念を送った。
「今何時だよ。ってまだ九時じゃないか。俺は昨日疲れたから夕飯前まで寝てようと思ってるの。起こさないでくれ。」
俺は寝返りをして、無理やりモモを身体から下ろす。
「いきなり寝返り打たないでよ。」
「いきなり乗ってこないで欲しいな。」
「あ、ごめんね。重かったよね。」
「いや、重くはないんだけど、布団越しとは言え、モモの柔らかい尻と太ももが俺を刺激し......。」
バシンッと。響きの良い平手打ちで俺の顔にくっきりと手の平の形が付いた。
俺のちかちかして前がろくに見えない目は肩を震わせている姉を捉えていた。
......後で覚えとけよ。
「いやらしい。」
「乗って来たお前が悪いんだろ。」
「いや、言葉にした馬鹿な弟が悪いね。」
こいつ、言わせておけば。
可愛い幼馴染に起こされ、きっと世の中の男子は俺の事を妬んでいるだろうと考えながら、俺は朝食を取っていた。
トーストにバターを塗った軽食だ。いつも通りモモの隣に座ろうとしたら、モモは俺から離れ、自分の身体を抱いて警戒していた。
そこを姉のいらないツッコミが聞こえる。
「いやでもよく考えてみろよ。」
「何よ。」
いつもとは違うふんわりした話し方じゃなく、どっちかって言うと姉みたいな口調で話す。
こいつ本気で警戒してんな。
「モモの尻と太ももだぞ?ギャグセン高くね?」
バシンッと。反対側の頬にも手の平の形が付く。
「最っ低ぇ!この変態!」
「すぐに手出してんじゃねぇ!お前は何処のミルフィだ!」
「ミルフィちゃんはそんなことしないもん!」
「お前は知らないだろうけど、あいついきなり俺の事ぶん殴ったんだからな!?」
「変態さんの言う事は信じまっせん!」
と言って俺の顎に蹴りをいれ、床で「顎がァァァ!しゃくれるゥゥゥ!」と悶えている間にふんっ。と鼻を鳴らしトイレに駆け込んだ。
「おーい。弟よ。大丈夫かー。」
「他人事だと思って。第一お前のせいだかんな。」
と、捨て台詞を吐き、俺はトイレのドアを叩く。
「おい!モモ!お前は分かんないのか!このギャグを!桃って尻みたいな形してるだろ!?それと太ももだぞ!二重に掛かってんだぞ!面白いと思わないのか!」
ドアをぶち開けて彼女は言う。
「その話はもういいし!普通にお花摘んでる時に話掛けないでよ!」
「お前がお花摘んでても俺はもう何も感じない!なんて言ったって俺はお前が漏らして、一緒に個室入って代わりにパンツ履かせてやった事だってあるんだぞ!」
「ちょっ!それは内緒にしてって言ったじゃない!」
「三回もダメージ負わされたお返しだね!」
「うわぁ〜。あんたら私の知らない所でそんなプレイしてたのか。お姉ちゃん心配だよ。」
「ち、違うのよ!カナリアちゃん!まだ幼かったから恥ずかしい事だと思わなかったのよ!」
この話はモモが漏らし、濡れたパンツを触りたくないとか言うもんだから俺が代わりに変えてやった話だ。
その話を去年したら、顔を真っ赤にして小さい声で「言わないで下さい......。」と言ったのを覚えている。
だが、俺は自分が立場悪くなったら言う奴なのだ。
「私の恥ずかしかった過去ベスト一位を見事にバラしてくれたわね!」
「ちなみに二位と三位は?」
「ハクと知り合った事とハクに裸を見せたことよ!」
「あれ?それ一ヶ月前の話だっけ?」
「何嘘ついてんのよ!子供の頃の話でしょ!?」
「何なら今一緒に入ってもいいんだぜ?」
「入らないわよ!」
俺らはこの言い合いの間にリビングまで移動し、モモはキッチンまで行き、包丁やらまな板やらを投げて来る。
俺はそれを全て交わす。
「あのさぁ。あんたら、どうでもいいけど片付けはちゃんとやってよね。」
「......はい。」
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