一級建築士の俺が貧弱国家を軍事国家に育て上げる。

konoha

第5話 大鉱山山脈、発見

─ロッキー・ボーン山脈─


ロッキーボーン山脈は雪景色に包まれ猛吹雪を迎えていた。リュウの依頼で鉱山を探索、発見する特殊任務を受けた騎士兵地理調査連隊も止むことの無い猛吹雪の中を歩いている。

「隊長、ベースキャンプに戻りましょうよ!この吹雪じゃ鉱山探すどころじゃなくて僕達は遭難してしまいますよ…」

「ごちゃごちゃうるせぇぞ、エルド二等兵。もう少しで着くんだ、頑張れ!」

泣き声を出しながら肩を抜かすエルドに対し男らしい隊長のエド伍長は他の隊員にも励ましの言葉を送る。
事前に把握しておいた鉱山入口までは数メートル、しかし、猛吹雪の雪が部隊を襲う。

「あーあああああ………寒い寒い…」

エルドが再び小声で呟く。

「聞こえてるぞ、エルド。お、着いたぞ」

見えてきたのは巨大は洞窟の入口で目の前の石には立て掛けておいた赤い目印の板が置いてあるが雪に埋もれていた。

「よし!ふもとにいる別働隊に信号弾を!」

ロッキーボーン山脈の麓には待機している別働隊がおり鉱山入口を発見した調査部隊の信号弾を確認する役割となっている。
命令を受けたエルドは信号拳銃に赤色の白煙弾を装填し手を空に上げ発車する。

「調査部隊から信号弾!赤色の白煙弾!発見しました!」

赤色の白煙弾は"発見"を意味する。赤色の煙を履きながら上がった白煙弾を麓の別働隊が確認した。確認した別働隊の騎士兵がリュウに連絡するため馬を用意する。
 
「リュウさんに報告します!隊は継続して調査部隊の動向を確認せよ」

『了解!』

騎士兵は馬を走らせフェールシュタットへ向かった。



「リュウさん!発見しました!鉱山入口を!」

リュウが住む城に辿り着いた騎士兵はリュウの部屋の扉を開け報告した。開けた時、本棚を整理していたアイリスが騎士兵を睨んだ。

「貴方……もう少し優しく開けなさい…」 

「あ、はい!申し訳ありません」

騎士兵は頭を下げ謝った。部屋の奥から報告を聞いて出てきたリュウが嬉しそうな顔で騎士兵に聞いた。

「ホントか!早速、建築するか」  
 
ミッション『採掘場を開発・建設せよ』

早速、ロッキー・ボーン山脈の中腹にて発見した鉱山に出向き開発を開始した。建築するのは、鉱石などを輸送するベルトコンベアと加工する大型工場を二軒建設する。流石に近くに葡萄畑とりんご畑がある為に露天掘りは不可能だ。それと、レベルが低いので重機も開発する事が出来ないのが悲しいところだ。
更に、こう言う雪が降る季節となると事業が出来たくなり労働者が稼げなくなる可能性もあり鉱石採取が終了すると仕事をどっちにしろ無くすので別の鉱山も探さなくなるので建築は少し程度で充分だ。
この鉱山から採掘される主な鉱石は鉄鉱石、金鉱、銀鉱の三種類と確認してる。

「よーし、寒いけど何とか建設が完了した。働きたい人を探して交通管理もしっかりとするか」

労働者には、リ・レギュームから専用の馬車を出して採掘場に来てもらう事にした。
そして、この採掘場の名前は「ロッキー・ラロン鉱石採掘場」と命名した。

「やりましたね!レベルが11になって10を超えました!!歴史は新たなる時代産業革命を迎えました。"魔導建築の書"に新しい建築物が追加されます。更に騎士兵を動かす"魔導統合戦術の書"と"魔導科学技術生産の書"を獲得しました!」

「おぉぉ!遂にこの国も産業革命を迎えたか!!」



────────────────────────────

レベル11
人口五万人
騎士兵二万人  
国家予算一〇億円

獲得報酬
"魔導統合戦術の書"
"魔導科学技術生産の書"

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く