氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

海合宿⑤

その後も合宿は続いた

毎日魔力を使い切り、2対28の練習をする、を繰り返して

とうとう、8月になった

「えー、お前ら全員いるな?」

「今日は、8月3日なわけだが」

「今日で、訓練は最後だ、明日からは自由にしてよし」

よっしゃああ

クラスみんなが喜んでいる

「静かにしろ、延長するぞ?」

一瞬にして静まる

「だが、今日の練習はきついぞ、覚悟しておけ」

まじかよ

あれだけキツかった練習がさらにキツくなるだと

「じゃあまず、前の合宿の時のペアで 1対1 をやる」

へ?

普通の練習じゃないか、いつもと何も変わらん

「あー、東山とイルバーナはこれをつけてやれ」

水谷先生が差し出したのは、10㎏のおもりだ

「めっちゃ重いぞ、これ」

秋風はおもりをつけて改めて実感する

「これじゃまともに動けないわね」

アリスなんてもっと重く感じてるはずだ、女の子だし

「じゃあ、1対1開始しろ」

合図の瞬間、みんな勢いよく飛び出すはずだった

だが・・・

「身体が重い・・・」

そう、みんな昨日のようなパフォーマンスができていないのだ

「くっ」

それは秋風やアリスも同様だ

おもりのせいでもあるが、全然動けていない

動けていないから魔法士の圧倒的有利だと思うだろうが

そうでもない、魔法の発動速度も遅くなっているのだ

「はい、10分終了だ」

「なんで、動けないかわかるか?」

・・・・・・・

誰も答えられない

「お前らは昨日まで2対28の練習をやってたよな」

「東山とイルバーナは、動く量が少なくなったが、お前らはどうだ?」

「動く量が多くなっただろ」

確かにそうだ、だから俺とアリスはおもりをつけられたのか

けど・・・

「何かわかったようだな、東山」

「はい、おそらく根本的原因は体力ですね」

「何故そう思う?」

秋風は指で地面をさした

「砂浜ですね」

「砂浜ではいつも通りのパフォーマンスができない、
だからみんないつも通りのパフォーマンスをしようと
気付かないうちにオーバーワークを繰り返してきた」

「そして、今日がそのピークってわけですね」

「まぁ、ほとんど正解だ」

「毎日毎日あんなきつい練習やらされて体力が完全に回復できていると思うか?」

「回復するはずがないだろう、そしてだんだん疲労がたまっていく」

「だからお前らは今全然いいパフォーマンスができていないってわけだ」

「だからといって、手加減はしないぞ」

「この練習を一日中本気でやってもらう」

「間休憩は10分だ、さぁ次を始めろ」

結局、秋風とアリスは決着がつかず終わった


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