氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

3位決定戦

波乱のお見舞いから1ヶ月が過ぎた

お見舞いには、アリスや家族をはじめ、最上先輩、血原先輩、仁、優樹菜、クラスメイトなど、いろんな人が来てくれた

特に、アリスと最上先輩は毎日のように来てくれた

今日ようやく、登校できるわけだが

今日は、7月19日だ

今日は終業式だけで学校は終わり

明日からは夏休みになる

教室に入ると、みんなが歓迎してくれた

「おい、静かにしろ」

水谷先生が入ってきた

「東山も戻ってきたことだし、夏休みの連絡をするぞ」

「まず、課外はない」

イェーイ

クラス中が騒ぎ出す

「うるせぇ、黙れ」

先生が怒りのオーラをだしている

一瞬で静かになった

「次、合宿が7月25日から8月5日まである」

クラスの元気が一瞬でなくなった

「あと、東山とイルバーナは、騎士団  四天王会議がある」

「日にちは、25日と26日だ」

「合宿には、途中参加になる」

そんなものがあるのか

「合宿の後はずっと、オフだ」

「以上だ、それじゃ、解散」

終わった瞬間、アリスに呼ばれる

「この後、アリーナBに来て、決着をつけるわよ」

「オッケー」

そう言うと、アリスは出て行った

「俺も行こうか」

怪我だけはしたくないな

秋風はそう思いながら、アリーナBに向かった



アリーナBについた時すでに、アリスはついていた

しかも

「なんで、最上先輩と血原先輩がいるんですか?」

「俺は審判だよ、血原は観客だ」

「楽しみにしてるのよ」

相変わらず変な人だ

「それじゃ、早速始めようか」

「はい」

「いつでもいいですよ」

「それじゃ、位置についてくれ」

秋風とアリスが位置につく

「バトルスタート!」

試合がはじまった

アップも十分、怪我も完治している

身体も動く

これならいける

秋風が先に動きだした

「『蒼凍』 『紅炎』」

秋風が二本の剣を取り出す

それに対してアリスは

「『デュランダル』『シルバ・ウルフ』」

剣と銃剣を取り出した

激しい剣の打ち合いが始まる

どちらも互角だ

だが、秋風が先に技を使う

「『氷炎断裂』」

氷と炎の2つに、フィールドが分裂する

普通のフィールドは秋風の後方だけとなった

アリスはそれを、光速で移動し回避する

そして、秋風に斬りかかる

「ふっ」

秋風はそれを普通に受け止めてみせる

「技の威力があがったんじゃないの?」

「アリスも剣さばきがさらに上手くなってるじゃないか」

「いいわよ、じゃあ1発で決着をつけましょうか」

「ああ、望むところだ」

2人とも後ろへ下がった

そして、魔力を集中させる

「光よ、我に勝利の証を・・・・」

「我、氷と炎を統べるものなり、汝、勝利を欲し、勝利に飢えるならば、これに答え、我に力を授けよ」

2人の詠唱が始まる

そして、魔力が最大まで高まった時、2人は動いた

「いくわよ、秋風」

「ああ、こっちもな」

2人は剣を上段に構える

「勝利を我が手に、『勝利の聖剣』」

「我にこたえよ、『天裂氷斬』」

2人の魔力がぶつかり合う

半端じゃない、威力だ

「血原、守り頼めるか?」

「ええ、血が足りなくなっちゃうけどね」

「『ブラッディ・ウォール』」

血原はフィールドを血の壁で覆う

「せやっ」

「はぁっ」

2人の魔力は限界まで、ぶつかり合い、爆発した

土煙りが舞っている

血原の『ブラッディ・ウォール』である程度は抑えたものの

アリーナBは半壊している

そして、土煙りが消えた

立っているのは、アリスだ

秋風は大の字で寝ている

「負けたよ、アリス」

「魔力切れなんて、情けないわね」

アリスの勝利で3位決定戦は終了し、秋風が序列4位、

アリスが序列3位となった

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