異世界召喚されたら学園通いながら冒険者稼業(仮)
第4話 女性に注意!?
村に入ると沢山の露店が並んでいた。見たこともない果物や魚、動物の頭等を並べており人通りも多く活気がある。ゆっくりと露店を眺めながら進んでいくと色々と気づいた事がある。
書かれている言葉も≪言語理解≫で翻訳されている。目の前にはよくわからない果物があり、初めて見る文字で商品名が書かれているのだが、「ドドルガの実」と書かれている事が理解できる。また通貨に関しては商人とお客とのやりとりから銅貨・銀貨・金貨の三種類があり銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚のようだ。どうやって元手を工面するかは目下検討中だが今はそれどころではない。なぜなら目の前には猫耳や兎耳の、いわゆる獣人の女性がちらほらといらっしゃる!(注:男性もいます)個人的にはエルフが大好物なのだがリアル獣人萌ぇ。あの耳、尻尾、触りたいなぁ。
そんな事を考えていると目的のギルド前まで着いてしまった。周りの建物より一回り大きく、入口には大きな盾と剣、槍のデザインが施された看板、扉は開きっぱなしになっており中の様子が良くわかる。
「てめぇ、殺すぞ」
「やれるものならやってみなさい。その時はあなたの〇〇〇も○○○にして口に入れして差し上げますわ。」
うーむ、ギルドという場所に荒々しいイメージはあったが女性らしき声であんな放送規制用語を連呼しておると、この世界に住まう人は元の世界より荒っぽいのかもしれない。
「あれ、空也君じゃない」
「えっ!」
いきなり名前を呼ばれ、普段よりも高い声を出してしまった。
ギルドの中からは見覚えのない若い女性が出てきた。肩までかかった黒髪に精悍な顔立ち、歳は高校生ぐらいだろうか。この世界で言葉を交わしたのはバチスのみ。アイツはまだ剣を振っているだろうし誰かに俺の話をしているとも思えない。しかも彼女は”クーヤ”ではなく”空也”と呼んだ、考えられる答えは一つしかないのだがこんな将来有望な綺麗な子を忘れるはずはないのだが……。
「私よ佐倉 都心(さくら みこと)。」
「佐倉さん!うそっ!?」
この世界の人へ、ごめんなさい。元の世界の方が荒っぽいみたいです。
佐倉都心は元の世界で務めていた会社の同僚で仕事上厳しくも優しさを感じ、見る人全ての目を引く様な美人だった。しかも胸にこさえたメロンが更に年齢層問わず男を惑わし、あっさりとした性格は同性からも好感を得ており、密かに「お姉さま」と呼ばれている37歳である……。
確かに顔立ちや雰囲気はそっくりだが、決して目の前にいる蜜柑の様な胸ではない!
「空也君、今失礼なこと考えているよね。」
「!? いえ、何も考えていません!」
「ど、どうして佐倉さんがここに?」
静かに近づいてくる彼女は何も答えず、俺の手の届く位置で立ち止まり
「……良かった。」
周りに聞こえないような声で一言呟いたと思うといきなり抱きついてきた。そして、大声を上げて泣き出したものだからどうしていいかわからず手を上下に振りながらあたふたしていたのだが、周囲からの冷たい視線に気づき佐倉さんを右肩に抱き、その場を後にした。
少し離れた噴水広場の丸太に座り、女性の涙に慣れていない俺はどう声掛けをしてよいか分からず内心ああした方が良いのか、こうした方が良いのか色々考えたが、ヘタレも伴い泣き止むのを待つ事にした。ちなみに俺の右腕は佐倉さんにガッチリ掴まれている。
「ぐすっ、ゴメンね。急に泣きだしちゃって、家で眠っていたはずなのに気が付いたら知らない場所にいるし、身体も幼くなっているし、分からない事ばかりだと混乱していたら親切なお爺ちゃんに馬車に乗せてもらってこの村まで連れてきてもらったの、本当に怖かった。これが夢であってほしいと願っていた所に、空也君が現れて……安心して……ぐすっ。」
また泣き出しそうな頭に左手をまわし後ろから優しく頭を撫でてあげた。
そうだよな、女性一人で知らない土地に投げ出されるだけでも不安なのに、見たこともない食材や獣人などが溢れている村に来ていたのだ。緊張の糸が張り詰めていたに違いない。
「そっか、俺でも安心してもらえるなら嬉しいよ。」
なんだろう、佐倉さんが俺の顔をじっと見ているが台詞がキザだったかな。しかし若い佐倉さんもやっぱり美人だな。なんだか小動物みたいな顔になって固まっているけど、それすら愛らしい。
元の世界にいたときは仕事上の付き合いしかなく、連絡先すら交換したことがなかったけど佐倉都心は俺が密かに惹かれていた女性だ。
やっと女性キャラを出す事が出来ました。
これから執筆も難しくなってくる事は覚悟していますが頑張りますので、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。
書かれている言葉も≪言語理解≫で翻訳されている。目の前にはよくわからない果物があり、初めて見る文字で商品名が書かれているのだが、「ドドルガの実」と書かれている事が理解できる。また通貨に関しては商人とお客とのやりとりから銅貨・銀貨・金貨の三種類があり銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚のようだ。どうやって元手を工面するかは目下検討中だが今はそれどころではない。なぜなら目の前には猫耳や兎耳の、いわゆる獣人の女性がちらほらといらっしゃる!(注:男性もいます)個人的にはエルフが大好物なのだがリアル獣人萌ぇ。あの耳、尻尾、触りたいなぁ。
そんな事を考えていると目的のギルド前まで着いてしまった。周りの建物より一回り大きく、入口には大きな盾と剣、槍のデザインが施された看板、扉は開きっぱなしになっており中の様子が良くわかる。
「てめぇ、殺すぞ」
「やれるものならやってみなさい。その時はあなたの〇〇〇も○○○にして口に入れして差し上げますわ。」
うーむ、ギルドという場所に荒々しいイメージはあったが女性らしき声であんな放送規制用語を連呼しておると、この世界に住まう人は元の世界より荒っぽいのかもしれない。
「あれ、空也君じゃない」
「えっ!」
いきなり名前を呼ばれ、普段よりも高い声を出してしまった。
ギルドの中からは見覚えのない若い女性が出てきた。肩までかかった黒髪に精悍な顔立ち、歳は高校生ぐらいだろうか。この世界で言葉を交わしたのはバチスのみ。アイツはまだ剣を振っているだろうし誰かに俺の話をしているとも思えない。しかも彼女は”クーヤ”ではなく”空也”と呼んだ、考えられる答えは一つしかないのだがこんな将来有望な綺麗な子を忘れるはずはないのだが……。
「私よ佐倉 都心(さくら みこと)。」
「佐倉さん!うそっ!?」
この世界の人へ、ごめんなさい。元の世界の方が荒っぽいみたいです。
佐倉都心は元の世界で務めていた会社の同僚で仕事上厳しくも優しさを感じ、見る人全ての目を引く様な美人だった。しかも胸にこさえたメロンが更に年齢層問わず男を惑わし、あっさりとした性格は同性からも好感を得ており、密かに「お姉さま」と呼ばれている37歳である……。
確かに顔立ちや雰囲気はそっくりだが、決して目の前にいる蜜柑の様な胸ではない!
「空也君、今失礼なこと考えているよね。」
「!? いえ、何も考えていません!」
「ど、どうして佐倉さんがここに?」
静かに近づいてくる彼女は何も答えず、俺の手の届く位置で立ち止まり
「……良かった。」
周りに聞こえないような声で一言呟いたと思うといきなり抱きついてきた。そして、大声を上げて泣き出したものだからどうしていいかわからず手を上下に振りながらあたふたしていたのだが、周囲からの冷たい視線に気づき佐倉さんを右肩に抱き、その場を後にした。
少し離れた噴水広場の丸太に座り、女性の涙に慣れていない俺はどう声掛けをしてよいか分からず内心ああした方が良いのか、こうした方が良いのか色々考えたが、ヘタレも伴い泣き止むのを待つ事にした。ちなみに俺の右腕は佐倉さんにガッチリ掴まれている。
「ぐすっ、ゴメンね。急に泣きだしちゃって、家で眠っていたはずなのに気が付いたら知らない場所にいるし、身体も幼くなっているし、分からない事ばかりだと混乱していたら親切なお爺ちゃんに馬車に乗せてもらってこの村まで連れてきてもらったの、本当に怖かった。これが夢であってほしいと願っていた所に、空也君が現れて……安心して……ぐすっ。」
また泣き出しそうな頭に左手をまわし後ろから優しく頭を撫でてあげた。
そうだよな、女性一人で知らない土地に投げ出されるだけでも不安なのに、見たこともない食材や獣人などが溢れている村に来ていたのだ。緊張の糸が張り詰めていたに違いない。
「そっか、俺でも安心してもらえるなら嬉しいよ。」
なんだろう、佐倉さんが俺の顔をじっと見ているが台詞がキザだったかな。しかし若い佐倉さんもやっぱり美人だな。なんだか小動物みたいな顔になって固まっているけど、それすら愛らしい。
元の世界にいたときは仕事上の付き合いしかなく、連絡先すら交換したことがなかったけど佐倉都心は俺が密かに惹かれていた女性だ。
やっと女性キャラを出す事が出来ました。
これから執筆も難しくなってくる事は覚悟していますが頑張りますので、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。
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