邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百五十二話 火急の用

8章 復活儀式


『いきなり来て、火急の用ってなんなんだい?ダゴン。教えてくれ。君がそこまで焦ることはそうない。なにかヤバいことでも起きたんだろう?』
「はい、その通りでございます皆様。我々がクトゥルフ様の封印を解くための鍵となる場所を捜索しているのは既に周知の事実であると思われますが、そこで一つ重大な問題が発生したのです」
『なんだい?勿体ぶらずに早く言いなよダゴン』
『少しは待てんのか貴様は……』
『こういうのは早く聞いた方がいいんだって』
「確かに、クトゥルフ様の言う通りです。それで、重大な問題とは……」

「ニャルラトホテプが……やって来ました」

『はぁ!?』
「いやいやいやいや、どういうことですかそれ」
『目的も理由もわからんな。封印の鍵の探索なら、最初から妨害していればいい。初めのひとつを探したり討伐している最中に一切妨害がなかったのにも関わらず、何故今になって妨害してくるのかの説明がつかん』
『なんでラスボスが来るんだよ!おかしいでしょ!ちょっダゴン!どういうことが説明して!』
「はい、我々は、封印の鍵となるものの場所はそれぞれを繋ぐと五芒星になるという情報を元に、それぞれ一つ目の封印の鍵から放射状に探索していました。そして、30kmほど進んだかと思われた頃。ニャルラトホテプが現れたのです。円状に広がった我々の目の前にニャルラトホテプの化身達が大量に出現し、同胞達を食らいながら『キミタチの求めるモノは、こここにはないよ。だから、それをシグレかれに伝えるといい。君の精神ココロを迎える準備は、既にできているとね』と混乱する私に言い放ったのです。こうして、私は命からがら逃げることが出来た僅かな同胞と共に見逃され、こうしてここに戻ってきたというわけなのです」

「『ここにはない』、『精神ココロを迎える』……なるほど、ヒントをくれたわけですか」
『どちらにせよもう過去に行くしかないな。現在でやることはもうないだろう』
『まあ、何を思ってか待ち伏せすると教えてくれてるんだから、その舐めプしてニヤニヤしてるアイツのムカつく顔を真っ青に変えてきてくれよ?』
「了解しました。それでは、ここでの雑事を終わらせていきましょうか」



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