邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百五十話 会議

8章 復活儀式


「やっぱり時代は最初は近代からにした方がいいと思うんですよね。文明があるでしょうから現地拠点なんかも作りやすいでしょうし」
『だが、ニャルラトホテプに探知されやすいという欠点もあるぞ?我らの妨害によって奴はこの時間軸から動けないように拘束するが、それでもムーンビーストやシャッガイからの昆虫が数千近く送り込まれてくるかもしれん。依り代の体にそんな戦闘力はないだろう?』
「どうせどんな時間軸にいても探知されて敵を送り込まれるのは必至ですし、それが遅いか早いかでしょう?そもそも我々にとってはそこに「捻じ曲げられたものがある」と分かるだけで、実際に行ってみないと何がどのように歪められているかが近くできないじゃあないですか。そして、より過去に遡るほどその情報の不確定性は顕著になっていきます。故に、まずはまだ情報の不確定性が低い近代に遡ることで、不確定性の原因なんかを調査すべきだと思います。そもそも古代の方が敵強いですし」
『その通りだな。良いだろう。我は契約者の判断に一票だ』
『それなら、こっちでも色々と準備をしないとね。特に君の体を保護するものとか』
「基本的にスキルは使えないようにロックをかけますので大丈夫だとは思いますが、ヤバいのが居ますからねぇ……」
『まあ、そこは我々の領分だ。大船に乗ったつもりでいいさ。そっちはそっちのことに集中するべきだ』
「はい、ありがとうございます。セレス様とクトゥグア様にも声をかけておいたので、本番の時にはセレス様からもお力添えいただけるかと」
『げ、クトゥグアアイツ来るのか……面倒になりそうだ』
『了解だよ。思えば最初はボクの封印を解くためだったのに、何だか大事になったねぇ』
『そんなことを言うのは全てが終わったあとでいいだろうクトゥルフ。今は目の前の問題に立ち向かわねばならんのだ』
『ほいほい、了解しましたよーっと』

邪神達がそんな話をしていると、暗闇と静寂に支配された廊下より10mはあろうかという巨体が現れた。

「ダゴンさんじゃないですか。どうしたんですか?」

唐突に現れたダゴンは広間の中央、シグレ達が話していたところにやってくると、焦ったような声音で話を切り出した。

「クトゥルフ様、並びに他の方々、お話のところ失礼します。火急の用件なのですか、お耳に入れておきたく。よろしいでしょうか?」




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