邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百話 泥沼の戦い

8章 復活儀式



「どうしましょうかねぇ……」
『状況は絶望的だな』
『富、つまりは金や黄金によってあらゆる攻撃を無効化する悪龍の血鎧チートよろいと、壊れない大剣バルムンク、まだ使ってないけど姿を隠す外套タルンカッペ、そして何よりやばいのが富の象徴であるラインの黄金と黄金を作り出すアンドヴァリの指環だ。これがある限り、鎧は無限に攻撃を無効化し続ける』

そんな脳内会議の間にも剣戟は続き、真紅の斬線と白亜の斬線が交錯し轟音と火花が散る。
剣戟の合間に空中のジークフリートの大剣からいきなり射出された針をシグレは間一髪避けるが、従魔うさぎたちが撃墜され、死亡した。

「情報に修正がいりますね。遠距離攻撃も可能とは」
『要約すると、黄金使えば無敵なやつが無限に黄金持ってると』
「……勝ち目なくないですかね?」
『ただ、さっきの発言から見るに菩提樹の葉の模様せなかのじゃくてんはそのままのようだから、勝機はそこにある。というかそこにしかないね』
『さて、これらを踏まえてどのような策を弄するのかな?』
「うーん……空を飛べないなら岩鉄の惑星操作で一部の地面ごと空中に浮かせて、そこから脱出できないようにして黄金にできるものを制限するんですが……あれは生半可な結界じゃ無理ですね」

ジークフリートが悪龍の血鎧により龍化してから何度も結界による妨害は試みているが、物理的、魔法的、性質に関わらずその全てが一瞬にして粉砕されていた。

そして、次の瞬間、ジークフリートがいきなり姿を消し、シグレが鞘に収めた骨刀を瞬時に抜刀した。
次の瞬間には岩鉄の首部分が吹き飛び、シグレの構える骨刀にバルムンクの刃が打ち込まれていた。

姿隠しの外套タルンカッペの奇襲にもなんとか対応できてはいますが……ジリ貧ですね。こちらの戦力は削られるばかりです」

現在までの死亡者は兎達と岩鉄、残存戦力は堕天使フィーフェンリルシルアヴァドンメル機械仕掛けの兵達アビスとイーヴィル、そしてシグレである。

『こちらの攻撃は効かないけど、向こうの攻撃もこっちには通らない、けど、向こうは多分まだ強化される。まあ、時間かけたらこっちが負けるよね』
「一応どうにかして悪龍の血鎧を解除できるなら刻ム命ノ疵シュテンペル・ダス・リーブンで殺せるには殺せるんですが……そもそも悪龍の血鎧を剥がせないんですよね」
『どうしたもんかね……』

泥沼の戦いは、未だ終わらない。


チートは更に加速する。

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