邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百九十五話 終わりの始まり

8章 復活儀式


ルルイエに着いたシグレは、クトゥルフの封印される玉座の間へと進んでいく。

従魔については城にて警備兼魔道具製作をさせているので今回は遠方から見ている邪神たちを除けばシグレだけの来訪である。

そんなわけでクトゥルフの眠る玉座の間に着くと、深きものどもをそのまま大きくしたような魚人が現れる。

深く青い色によどんだ両目は突出し、分厚くたるんだ唇と水かきのついた手足を持ち、ぶよぶよした皮膚を垂れ下がらせた二足歩行をする魚人。

そんな容貌を持つのは、クトゥルフの眷属たる海の神ダゴンである。
奥の方にはダゴンと瓜二つの姿をしたダゴンの妻たるハイドラの姿も見える。

「お久しぶりですダゴンさん。クトゥルフ様の封印場所の捜索の方の進捗はどうですか?」
「久しいな、封印の場所は今しがた全て発見したところだ。あとでその場所を教えよう」
「ありがとうございます」
「しかし、一つ問題がある」

そう言いながら10mはあろうかというその巨体にふさわしい大きさの指をピンと立てたダゴンに、シグレは反射的に問いかけた。

「なんですか?」
「というのも、それぞれ封印を守っているモンスターが居てだな。率直に言えば、神より強い・・・・・
『そうなんだよね……』
「言葉の通りに化け物だ。龍王ドラゴンロードなみのゾンビを無尽蔵に生成し続けるとか、目も当てられん」
「なるほど」
「こちらも偵察隊が全滅した。彼らとの感覚共有によっていくらかの情報を得ることは出来たが、これが化け物共の全てとは到底思えん。しかるべき準備と覚悟をもって臨んでくれ。我々も、助力は惜しまない」

ダゴンはそういうとシグレに手を差し出し、シグレはそれをしっかりと握りしめた。

「ええ、これからもよろしくお願いします」











『____とまあ、そんなわけでボクことクトゥルフを解放するためにここにやってきたわけなんだけど……』

妙に説明口調で語るクトゥルフと視界を共有したシグレの目の前には、
見渡す限りの黄金・・・・・・・・が広がっていた・・・・・・・

ー「邪神の復活」よりクエスト「指環の輪廻」が派生しましたー
ー強制的に受託されますー


誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)

いいね、フォローもお願いします

Twitterのフォローもお願いします
(IDは@87lnRyPJncjxbEpです)

Fictionalizerに参加したいという方は私のTwitterにリンクが載ってますのでそちらからどうぞ

「邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く