邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第二百九十話 ダンジョン
8章 復活儀式
「さて、それじゃあひとつ、作ってみますか」
影の城から外に出て、始まりの街近くの荒野にやってきたシグレ一行は、権能や魔法の探査によって最大まで解放されたマップを一瞥しながら、場所を吟味していく。
「ここにしましょうか」
『そうだね』
邪神たちとの数分間の会議の末決まった場所は、モンスターを無限に生み出す場所、俗に言う「巣穴」の最も巨大なものだった。
『いよーし!ダンジョン創造じゃー!』
「ダンジョン創造」
巣穴の壁に触れながらシグレがそう宣言すると、瞬く間に壁面に触れたシグレの手から放射状にヒビのようなものがはいり、そこから黒い粘液のような何かが滲みだした。
ーダンジョンの創造を確認。地形を変質させますー
その瞬間、淡黄色の砂岩と茶褐色のひび割れた地面に覆われていた洞窟がシグレのてから放射状に発生したヒビからあふれ出る黒い粘体に覆われた。
壁一面どころか洞窟の入口から最奥部まで周囲一帯に広がった黒い粘体は淡い光を発し、壁や床の岩石をもろくて壊れやすい乾燥した土や砂岩から、いくら殴ってもビクともしないであろう黒い石材に変化した。
ーダンジョン化に成功。内部地形の変更を開始しますー
そのアナウンスと時を同じくして、洞窟内部が生物のように複雑に蠢きだし、地響きとともにその形が変わっていった。
ーダンジョンの内部地形変更が完成しました。設定フェイズに移行しますー
『で、初めての設定フェイズとやらな訳だが……今回はどんなダンジョンにするんだ?』
「今はDPをあまり使いたくないので、モンスターをポップさせたりはしませんよ」
『しかし、ただ何も無いダンジョンなど意味がなかろう、どうするつもりだ?新たな魔王よ』
「それは……まぁ……」
そう言うとシグレはゆっくりと創りだしたダンジョンの外壁に手を当て、いくつかの魔法を発動した。
すると、壁にいきなり穴が開き、圧縮空気が解放されるようなプシューという音が周囲に響いた。
「こんなふうに」
『これは……毒ガスか、無味無臭の上に噴出口がここまで小さいと殆ど気づかないな』
「まあ、毒自体は遅効性の上に完全にまわっても数分間ステータスを下げるだけなので、そこまで危険はないんですけどね」
『ダンジョンだからね。クリアできるようにしないとね』
「と、いっても、もちろんこちらもそんな簡単にするはずがなく」
シグレは、再び壁面に手を当てた。
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)
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『いよーし!ダンジョン創造じゃー!』
「ダンジョン創造」
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ーダンジョンの創造を確認。地形を変質させますー
その瞬間、淡黄色の砂岩と茶褐色のひび割れた地面に覆われていた洞窟がシグレのてから放射状に発生したヒビからあふれ出る黒い粘体に覆われた。
壁一面どころか洞窟の入口から最奥部まで周囲一帯に広がった黒い粘体は淡い光を発し、壁や床の岩石をもろくて壊れやすい乾燥した土や砂岩から、いくら殴ってもビクともしないであろう黒い石材に変化した。
ーダンジョン化に成功。内部地形の変更を開始しますー
そのアナウンスと時を同じくして、洞窟内部が生物のように複雑に蠢きだし、地響きとともにその形が変わっていった。
ーダンジョンの内部地形変更が完成しました。設定フェイズに移行しますー
『で、初めての設定フェイズとやらな訳だが……今回はどんなダンジョンにするんだ?』
「今はDPをあまり使いたくないので、モンスターをポップさせたりはしませんよ」
『しかし、ただ何も無いダンジョンなど意味がなかろう、どうするつもりだ?新たな魔王よ』
「それは……まぁ……」
そう言うとシグレはゆっくりと創りだしたダンジョンの外壁に手を当て、いくつかの魔法を発動した。
すると、壁にいきなり穴が開き、圧縮空気が解放されるようなプシューという音が周囲に響いた。
「こんなふうに」
『これは……毒ガスか、無味無臭の上に噴出口がここまで小さいと殆ど気づかないな』
「まあ、毒自体は遅効性の上に完全にまわっても数分間ステータスを下げるだけなので、そこまで危険はないんですけどね」
『ダンジョンだからね。クリアできるようにしないとね』
「と、いっても、もちろんこちらもそんな簡単にするはずがなく」
シグレは、再び壁面に手を当てた。
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