邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第二百六十九話 疵痕
8章 復活儀式
「とりあえず私は街を作ってきますので、それ以外のことは頼みます」
「かしこまりました」
さて、そんなこんなで城を出たシグレは空中から周囲を見渡し嘆息する。
探索中は一度も見つからなかった影の城だが、森の中心部に存在していた。見つけられなかったのはどうやらルキフグスによって空間が捻じ曲げられていたかららしい、元々は城下町もあり、大人数の人間が暮らしていたところである。
当然神を祀る祠も多かったし、そもそも信仰を減らすために人間も殺していたのだから周辺は偽クリードや偽コインヘンに踏み潰されてぐちゃぐちゃである。
〘時よ、巻き戻れ〙
シグレの発動した言霊は無限のMPを大量に使いながら正常に効果を発揮していく。
瓦礫は家を再建し、砕けた木々は元通りの美しい森林となっていく。
その工程の中でシグレはゴーレムを作り出し街道や家屋を補強したり城壁を建造したりしている。
城壁の範囲は拡大の可能性考えマップ5つ分ほど、影の城を中心として中心から円形に広がっている。
ちなみに建造された城壁には薄く邪黒石のプレートが仕込まれているため物理的な破壊は不可能である。
それ以外の部分も惑星操作により抽出した超硬金属や少量の星核金属が使用されている上、それらは全てシグレによってゴーレム化させられているために城壁に攻撃したが最後、シグレの権能によって超絶強化された万を優に超えるゴーレムが一斉に相手に襲いかかる恐ろしいものになっている。
「おっと、またですか」
ゆっくりと再生していく市街を眺めるシグレに忍び寄る影がひとつ、それは悪魔、最上位悪魔たる皇帝位を持つ悪魔、悪魔皇帝である。
神にすら届きうるその漆黒の破爪の一撃は、長きに渡る研鑽の上極められた最上位魔法は、人を堕落させる悪魔の精神汚染は、シグレになんの感触も与えずに通り抜けた。
精神汚染に至っては逆に悪魔の精神が汚染されるレベルである。
そんな異次元の存在を前にして、悪魔の皇帝は生存を諦めた。
ー世界からの刺客を討伐しましたー
悪魔皇帝を羽虫を払うかのように消滅させたシグレは過去に想いを飛ばす。
言霊を使えたら、彼は生きていたのだろうか？この隣に立って、笑っていたのだろうか。
しかし、命は戻らない。
それは仕方ないことだと理解しつつもそれを納得出来ない感情にせめぎあいながらシグレは街が再生していくのを見届け、その場から姿を消した。
シグレは世界悪認定されたせいで世界自体から命を狙われています。
そのうちシグレを倒すために勇者でも産まれるかも
唐突設定資料 悪魔編
悪魔は感情や行動から生まれるものであり、その起源に殉じた行動をする。
総じて負の行動(拷問、洗脳、殺人、etc....)をとり、それによって愉悦を感じる生物。
どちらかと言えば精霊に近く、食物などを摂取しなくても生存できるが一定期間人の感情や魂を吸収しないと死ぬ。
が、彼らにとって死とはただの状態に過ぎず、もし死んでも記憶をなくして新たな悪魔として復活するだけなので死の恐怖はないが恐怖することはある。
よく宗教などで悪魔の撲滅を謳っていますが、この世界において悪魔とは先ほど説明したように悪感情や行動によって構成されたものです。一見これだけ聞くと撲滅した方がいいように聞こえますが、世界悪の誕生との関連性によりむしろある程度間引くだけにしておかないと世界終焉シナリオが起こる可能性が存在するので、これはAMOの世界では間違いです。
世界悪
世界からその存在を悪と断じられたもののこと基本的には何かから逸脱した行動から誕生する他、度の過ぎた悪感情からも誕生する。
稀にだが悪感情から発生する時はひとつの器に数千人近くの悪感情が押し込まれて誕生する。
世界はこの現象に対し世界悪発生の遠因たる悪感情をリソースとして悪魔を生み出すことで世界悪の発生を防いでいる。
いやほら、大きな個より小さな群の方が危険性は少ないから…
Fictionalizer作家紹介
第二回目は、FGOの引きがいいけどノッブは持ってないノッブ大好きな猫、猫餅さんです。
作品は『好きな人が義妹(いもうと)で悪いですか！？』ﾄﾞﾄﾞﾝ!!
作者名→猫餅
ジャンル→恋愛
見どころ→わちゃわちゃしてる仲良し兄妹と愉快な仲間たちが作るゆるゆるぐだぐだ恋愛小説！
番外編も沢山ある！
後書きには作者のFGO実況(？)も…！？
この小説や前回の月夜さんとは違い、恋愛ものです。
だが良い。実に良いぞ。
やっぱりいいねしたね。
Fictionalizerは良い作家の集まりだった。
というわけでみなさんぜひ読んでみてください！
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(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)
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「とりあえず私は街を作ってきますので、それ以外のことは頼みます」
「かしこまりました」
さて、そんなこんなで城を出たシグレは空中から周囲を見渡し嘆息する。
探索中は一度も見つからなかった影の城だが、森の中心部に存在していた。見つけられなかったのはどうやらルキフグスによって空間が捻じ曲げられていたかららしい、元々は城下町もあり、大人数の人間が暮らしていたところである。
当然神を祀る祠も多かったし、そもそも信仰を減らすために人間も殺していたのだから周辺は偽クリードや偽コインヘンに踏み潰されてぐちゃぐちゃである。
〘時よ、巻き戻れ〙
シグレの発動した言霊は無限のMPを大量に使いながら正常に効果を発揮していく。
瓦礫は家を再建し、砕けた木々は元通りの美しい森林となっていく。
その工程の中でシグレはゴーレムを作り出し街道や家屋を補強したり城壁を建造したりしている。
城壁の範囲は拡大の可能性考えマップ5つ分ほど、影の城を中心として中心から円形に広がっている。
ちなみに建造された城壁には薄く邪黒石のプレートが仕込まれているため物理的な破壊は不可能である。
それ以外の部分も惑星操作により抽出した超硬金属や少量の星核金属が使用されている上、それらは全てシグレによってゴーレム化させられているために城壁に攻撃したが最後、シグレの権能によって超絶強化された万を優に超えるゴーレムが一斉に相手に襲いかかる恐ろしいものになっている。
「おっと、またですか」
ゆっくりと再生していく市街を眺めるシグレに忍び寄る影がひとつ、それは悪魔、最上位悪魔たる皇帝位を持つ悪魔、悪魔皇帝である。
神にすら届きうるその漆黒の破爪の一撃は、長きに渡る研鑽の上極められた最上位魔法は、人を堕落させる悪魔の精神汚染は、シグレになんの感触も与えずに通り抜けた。
精神汚染に至っては逆に悪魔の精神が汚染されるレベルである。
そんな異次元の存在を前にして、悪魔の皇帝は生存を諦めた。
ー世界からの刺客を討伐しましたー
悪魔皇帝を羽虫を払うかのように消滅させたシグレは過去に想いを飛ばす。
言霊を使えたら、彼は生きていたのだろうか？この隣に立って、笑っていたのだろうか。
しかし、命は戻らない。
それは仕方ないことだと理解しつつもそれを納得出来ない感情にせめぎあいながらシグレは街が再生していくのを見届け、その場から姿を消した。
シグレは世界悪認定されたせいで世界自体から命を狙われています。
そのうちシグレを倒すために勇者でも産まれるかも
唐突設定資料 悪魔編
悪魔は感情や行動から生まれるものであり、その起源に殉じた行動をする。
総じて負の行動(拷問、洗脳、殺人、etc....)をとり、それによって愉悦を感じる生物。
どちらかと言えば精霊に近く、食物などを摂取しなくても生存できるが一定期間人の感情や魂を吸収しないと死ぬ。
が、彼らにとって死とはただの状態に過ぎず、もし死んでも記憶をなくして新たな悪魔として復活するだけなので死の恐怖はないが恐怖することはある。
よく宗教などで悪魔の撲滅を謳っていますが、この世界において悪魔とは先ほど説明したように悪感情や行動によって構成されたものです。一見これだけ聞くと撲滅した方がいいように聞こえますが、世界悪の誕生との関連性によりむしろある程度間引くだけにしておかないと世界終焉シナリオが起こる可能性が存在するので、これはAMOの世界では間違いです。
世界悪
世界からその存在を悪と断じられたもののこと基本的には何かから逸脱した行動から誕生する他、度の過ぎた悪感情からも誕生する。
稀にだが悪感情から発生する時はひとつの器に数千人近くの悪感情が押し込まれて誕生する。
世界はこの現象に対し世界悪発生の遠因たる悪感情をリソースとして悪魔を生み出すことで世界悪の発生を防いでいる。
いやほら、大きな個より小さな群の方が危険性は少ないから…
Fictionalizer作家紹介
第二回目は、FGOの引きがいいけどノッブは持ってないノッブ大好きな猫、猫餅さんです。
作品は『好きな人が義妹(いもうと)で悪いですか！？』ﾄﾞﾄﾞﾝ!!
作者名→猫餅
ジャンル→恋愛
見どころ→わちゃわちゃしてる仲良し兄妹と愉快な仲間たちが作るゆるゆるぐだぐだ恋愛小説！
番外編も沢山ある！
後書きには作者のFGO実況(？)も…！？
この小説や前回の月夜さんとは違い、恋愛ものです。
だが良い。実に良いぞ。
やっぱりいいねしたね。
Fictionalizerは良い作家の集まりだった。
というわけでみなさんぜひ読んでみてください！
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