第二百五十二話発狂:Insanity

7章あゝ神よ

「あ、あぁ、あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ！！！！！！！！」

絶叫が黄昏に染まる森を木霊する。
英雄であったものは認めがたき現実から目を逸らし、そして世界を拒絶した。

「あ、あへっ。あはっあっはあははははははははははは、あぱっ。あはははは」

その瞳は光を失い狂気に呑まれ、口からは涎や白い泡が覗き、身体中から脂汗が大量に流れ落ち、血の気が引いていき、肌は土気色を通り越して青白くなっていく。

『あはははははははははは！そいつも狂気に堕ちたな！人間は弱いもんだよ！』

「あへっ、あははっ、全部、全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部殺せばいい殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺すそうすればあいつらは戻ってくる……あ、あぁ…殺さ……なくちゃ……」
「待ってください！」

白目を向いて痙攣するクーフーリンは何を思い立ったか突然奇声を上げてゲイボルグ槍を構え、シグレの制止も聞かずにルキフグスの所へとゲイボルグを構えて特攻する。

そこに技など、駆け引きなど存在せず、素人のように、ともすれば素人以下の動きでクーフーリンはルキフグスへと突っ込んだ。

技も速さもない稚拙な一撃はいかに因果逆転の魔槍であろうとルキフグスの心臓を貫けず、続く二撃目、三撃目はもはや棒を振り回しているようである。

「これで蘇るんだな？これでお前らと一緒になれるんだな？」

クー・フーリンは焦点の定まらない目で虚空を見つめ、なにやらうわ言を呟いている。

『あぁ、不定ところが完全発狂だ。SAN値直葬されたね。あれはもう、救いようがない』
『不定や一時的狂気ならばまだ状態異常治癒で治せるが完全発狂、SAN値が0になってしまった場合は別だ。ああなると、世界はあの状態が元の正しい状態であると誤認する。つまりどのような手段を使っても治せない』
『あれはもう人じゃない。死ぬべき時に死ねなかった、現実を受け入れられなかったモノの末路、獣となったんだ』
『こういう時にえてして物語のような展開は起こらないものだな』
『主人公補正なんて無いからね』

未だ狂気に堕ち、狂ったように笑いながらルキフグスに槍を振り回すクーフーリンを見て、シグレは唇を噛んだ。

完全発狂。もう終わりです。

コメント返信こーなー

『アイデアの判定に(シグレのせいで)自動成功』

CoC経験者の方ですかね？

ちなみにクロシヲはこの話書いてる時にCoCイメージして書いてました。

リビングデッド発見(アイデア、成功)
↓
SANチェック(失敗、親しいもの達の死なのでだいたい1D30ほど(適当))
↓
ほぼ最大値を出すも元に戻るかもという希望で完全発狂は回避、一時的狂気の他者依存のみ
↓
シグレの一言でファンぶったことになってSAN喪失二倍、完全発狂。

ちなみにこれダイス使ったら実際に起きたことです。SANチェックは少し違いますが最終的にはしっかりファンぶりました♪
ダイスの女神様の機嫌によってはクー・フーリン無発狂ルートもあったという事実が。
ダイスの女神様は恐ろしいなぁ(にやにや)

え？なに？クロシヲはCoCやってるのかって？

やる友人がいないんだよ(´；ω；｀)(でもCoCのルルブはもってる)
CoC以外にもパラノイアとかSWとかやりたいのに……
誰かいないかなー(ﾁﾗｯﾁﾗｯ)

皆様も一度TRPGと言うものを調べて見てはいかがでしょうか。今だとYouTubeなんかに動画がいっぱいあるので見てみると面白いです。
ルルブを持ってるともっと面白いです

ちなみにクトゥルフ神話を知りたいという方は調べてみると案外面白いですよ？
リクエストがあれば神話のまとめみたいなのでも書こうかな……(不定期で)
それがあればこっちも読みやすくなりそうですしね。そこもコメント頂ければと思います。(露骨なコメ稼ぎ)

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