邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百九十三話 自業自得

7章 あゝ神よ


「わかりました」
「あいわかった」
「わかったぜ」

神々は三者三様の返事をするが、皆一様に席から立ち上がり、ゆっくりと口を開く。

「さて、だれがやるよ?あ、俺無理な」
「わかっとるわ。だまっとれ」
「お任せします」

こそこそとなにやら密談していた三人は愛和が終わると顔を上げ、代表となったフツヌシノカミが話し始める。

「たまたま知り合って面白そうだったから後見人になった。以上!あとはしらん!」

「適当!?」

「あ、そうだ、儂、次から神会これ出ないから」

会場のどこかからあがったブーイングやツッコミが瞬く間に広がり、会場全体に大ブーイングが巻き起こった。
唯一の楽しみでこんな雑なことされたら誰だって怒る。
ましてやその後に最大の爆弾落としてったのだから仕方がない。

「これはひどい」
「ワシ、逃げる」
「はっ!?ちょ、待てジジイ!」

暴徒と化してフツヌシノカミに襲いかからんとする神達を避けつつフツヌシノカミはどこかに消える。
タケミカヅチもそのあとを追い、その場に残ったのはセレスとシグレのみとなった。

(お仕置き……ですかね?)
『ガチ怒りだぁー…………』
『死んだな、あの二人』

笑顔は絶やさない。
未だにその顔に笑みを貼り付けたままシグレは内心で怒っていた。
それこそ、全力で逃げたふたりを連れ戻すくらいには。

「ここは!」
「なんで戻ってきてんだよ!」

神々はアマテラスの努力によって鎮静しかけていたのだが、戻ってきた二人を見て再びの獣のように襲いかかった。

咆哮を上げながら迫り来る神々に怯えた二人はシグレに目線を向けるが、満面の笑みで「因果応報です」と一刀両断に切り捨てられる。
なんとも言えない微妙な顔で見守るセレスは、何も言えなかった。

「待っていろ!我々はどうなろうとも必ず貴様の喉元を喰い破って殺すだろう!」
「赦さん!断じて赦さん!我が身可愛さで神を貶めた貴様らを我々は赦さない!」
「その未来に絶望あれ!」
「その感情に呪いあれ!」
「「いつか地獄に堕ちる時、我々の言葉を思いだせ!!!」」

「いや、私、一応修羅道の支配者なんですが」
「というか自業自得ですよね」

その言葉と共に、二人の姿は見えなくなり、あとには断末魔の悲鳴のみが聞こえるのだった。


アマテラス「もうダメだァ、おしまいだァ」(´;ω;`)

謎のパロ

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