邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百九十話 ケイオス

7章 あゝ神よ


「「「神会へようこそ」」」

扉に入り、集会場に到着した瞬間に三人はシグレにそう言った。

「ありがとうございます」

「しっかし、相変わらずここはうるせぇなぁ……」
「まあ、仕方ないじゃろ」
「ほぼ全ての神が来てますしねぇ」

集会場は畳敷きの宴会場のようになっており、様々格好をした神たちが雑談をしたり、賭けをしたり、殺しあったりしていた。
ちなみにシグレ製の八塩折之神酒やしおりのみきもそこかしこにある。
好評なようで製作者としては嬉しい限りである。

「色々やばくないですか?」
「まあ、争いの神とかいるからのう」
「邪神もいるしな」
「それ、いていいんですか?」
「だめじゃったらこの場にお主はおらんじゃろ」
「言ってしまえば死神なんかもある意味邪神ですからね。まあ流石に貴方の中にいる別世界の神々クトゥルフ神話の方々やベルゼブブのような悪魔に堕ちたり、世界を滅ぼすような神はいませんが」
「つまりここでの邪神の定義とは、『死や戦争などの負の概念を持つが世界を滅ぼそうとはしていない神』を指す。じゃからお主も邪神判定を受けておるんじゃ。ちなみにやばいやつは悪神か魔神判定となる」

「なるほど、確かに宗派や宗教によっては肉食などは悪となりますから、そういうことですか?」

「その通りです。死を救いとするか、と言うのも神話ごとに変わりますので、ある意味私も邪神ですね」
「なるほどわからん」
「いや、お主一応神なんじゃからわかっとらんとダメじゃろうがこの脳筋が!」
「いんだよ俺は武神なんだから!」
「良くないわ!」
「んだとこのジジイ!」
「やるか小僧!」

「ああ……」
「あらあら、お二人共熱くなりやすいんですかね?」

シグレが頭を抱え、セレスは呑気に微笑む。

「おっ!おい野郎ども!タケミカヅチの奴とフツヌシノカミがまた喧嘩し始めたぞ!」
「マジ!?」
「よっしゃ俺タケミカヅチに賭けるわ!」「おれフツヌシ!」
「と言うか隣にいる奴ら誰よ」
「おのれ俺のセレスちゃんにぃ……」
「よく見ろ女だ。つーかてめぇのじゃねぇだろ」
「なぬ!?」
「「「「百合か!?」」」」
「反応すげぇなおい」
「たしかにもう1人の方も美人だしな」
「ん?んん???」
「どした」
「俺のセンサーが言っている。奴は、男だ!」
「「「何!」」」
「今度は女神共が!」
「「「「男の娘!?」」」」
男神おとこもきたぁぁぁぁぁあ!?」

阿鼻叫喚

一瞬にして、集会場は混沌に包まれた。


おお、カオスカオス

ちなみに悪神魔神にはニャルやらロキが該当します

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