邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百八十四話 アスラ

7章 あゝ神よ


「じゃろうな、それはそういう神から作り出されたものじゃ。それこそ、世界を滅ぼす災厄と言っていいくらいの、な」

そう言うフツヌシノカミとタケミカヅチは、何処か遠い所を見ていて……

「ん?作り出された・・・・・・・
薄々わかっていたことですが、これって阿修羅本人の製作物ではないんですね」

シグレの指が卓上の刀、アスラノシントウの白い刀身を撫でる。

「ああ、お主、これ鑑定したんじゃろ?」

「ええ、死にゆくとか出てたので本人が死に際に作ったか誰かが死体を剥いだとしか思えなかったんですが、誰ですか?作ったのは」

「「儂(俺)らじゃ(だ)」」

「まあ正確に言えば日本及び仏教の神全てかのう」

理由ワケを聞いても?」

「構わんよ。むしろ修羅道を引き継いだからには知らねばならん事じゃ」

「概要だけ説明するから良く聞けよ。阿修羅は、生命生気の善神であった。ここはお前も知っているな?」

「ええ、様々な神話で登場していますよね」

「ああ、しかし、阿修羅には戦神としての側面もあるのは知っておろう?」

「ええ、帝釈天様に喧嘩売ったり色々していますよね」

「まああやつのエピソードでいちばん有名なのはそれかも知れんな」

「ただひとつだけ訂正があるぞ。阿修羅のヤツはもとからそんな帝釈天に喧嘩売るようなやつじゃなかったんだ」

「ですが、実際に起きたのでしょう?」

「ああ、それには、あやつの起源が関わっておる」

「神代の時、あやつは人族の武人じゃった」

「当然の事じゃが日本神話の神なのだから阿修羅の起源は日本、この世界じゃと日出国ひいずるくにの生まれじゃ、元の名はアスラと言う。アスラは幼い頃から武の才を示し、神も人も荒れていた戦乱の世の中でその才を存分に奮っていた」

「そして、奴は辿り着いたのだ。儂やタケミカヅチは元々神として生まれたものじゃが、阿修羅は違う、奴は、日本で初めて神の領域へと手を届かせたのだ」

「あらゆる武器を使い、迅速に敵を討つ。それは長年の鍛錬により神の領域へ到達し、本人が生きるための戦いを是としていたこともあって奴は全盛期の姿のまま儂らに神として召し上げられた」

「そして、戦いの神と、あらゆるものを殺してきたことから今度は救い、生み出す側となりたいと言う本人の意向から生命生気の神となった」


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