邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百八十話 スキル無し
7章 あゝ神よ
「そんな安い挑発には乗らんぞ」
「そうですか」
その会話が終わると同時に再び突撃が敢行され、今度はどうやら複数人で別れて波状攻撃をしてくるようである。
失敗から考え迷いなく実行することは武人の基本とも呼べるものだが、襲撃者はそれに余念が無い。
対峙した時の佇まいや重心の置き方で並大抵の使い手ではないとわかっていたが、やはりこの何十人もの襲撃者は才能にあぐらをかいていたのでは無く、それぞれの鍛錬を血反吐を吐くほど行ってきたことが分かる。
(流石に木剣一本では捌ききれませんね)
シグレは木剣を片手に持ち替え、最初にやってきた者達を一薙に切り払う。
そこからは順次突撃を敢行した順に切り払い、時には貫手や掌底、浸透勁などで対応し、気絶もしくは行動不能にして転がしておく。
そして五分後、死んではいないが死屍累々と横たわる仲間を見て最後の一人となった魔法使いは悪態をつく。
「クッ!くそぉ……!」
「……」
対してシグレは度重なる貫手などにより血に濡れた腕から紅い雫を垂らしながら彼に迫る。
「うわぁぁぁぁぁあ!来るなぁァ!」
遂に魔法使いは倒れ込み、這いずって逃げていくがシグレは止まらない。
そして、シグレが魔法使いの目の前に立ち、その手が魔法使いの首へと差し出され______
シグレの体が、炎に包まれた。
「ハッ!馬鹿め!最後に油断するからだ!」
先程まで泣き叫んでいた魔法使いは威勢よく叫び、炎のなかで燃えたシグレの木剣が倒れて灰になるのを見て勝利を確信する。
「それはあなたのことでしょう?」
ゾッ
魔法使いの耳朶を打ったその音は、彼に恐怖と困惑を呼び起こすには充分であった。
奴は既に抹殺したはずだ、ではなぜ、何故、なぜ、お前がそこにいる。
スキルを使ったのか?いや、その気配はない。
そんなことを考えた矢先に、魔法使いの体に優しくシグレの手が押し当てられる。
そして、浸透勁が放たれ、彼の心臓の鼓動を停止させ、英霊としての死を与える。
「そこまで!」
……直前に、そんな声が響いた。
そしてシグレの頭上に現れた影はすぐさまその両手に持った大剣でシグレに斬りかかった。
シグレさん無双
すいません。更新日時を間違えて先の話を投稿してしまいました。
今後このようなミスのないよう心がけてまいります
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDはあらすじにあります)
「そんな安い挑発には乗らんぞ」
「そうですか」
その会話が終わると同時に再び突撃が敢行され、今度はどうやら複数人で別れて波状攻撃をしてくるようである。
失敗から考え迷いなく実行することは武人の基本とも呼べるものだが、襲撃者はそれに余念が無い。
対峙した時の佇まいや重心の置き方で並大抵の使い手ではないとわかっていたが、やはりこの何十人もの襲撃者は才能にあぐらをかいていたのでは無く、それぞれの鍛錬を血反吐を吐くほど行ってきたことが分かる。
(流石に木剣一本では捌ききれませんね)
シグレは木剣を片手に持ち替え、最初にやってきた者達を一薙に切り払う。
そこからは順次突撃を敢行した順に切り払い、時には貫手や掌底、浸透勁などで対応し、気絶もしくは行動不能にして転がしておく。
そして五分後、死んではいないが死屍累々と横たわる仲間を見て最後の一人となった魔法使いは悪態をつく。
「クッ!くそぉ……!」
「……」
対してシグレは度重なる貫手などにより血に濡れた腕から紅い雫を垂らしながら彼に迫る。
「うわぁぁぁぁぁあ!来るなぁァ!」
遂に魔法使いは倒れ込み、這いずって逃げていくがシグレは止まらない。
そして、シグレが魔法使いの目の前に立ち、その手が魔法使いの首へと差し出され______
シグレの体が、炎に包まれた。
「ハッ!馬鹿め!最後に油断するからだ!」
先程まで泣き叫んでいた魔法使いは威勢よく叫び、炎のなかで燃えたシグレの木剣が倒れて灰になるのを見て勝利を確信する。
「それはあなたのことでしょう?」
ゾッ
魔法使いの耳朶を打ったその音は、彼に恐怖と困惑を呼び起こすには充分であった。
奴は既に抹殺したはずだ、ではなぜ、何故、なぜ、お前がそこにいる。
スキルを使ったのか?いや、その気配はない。
そんなことを考えた矢先に、魔法使いの体に優しくシグレの手が押し当てられる。
そして、浸透勁が放たれ、彼の心臓の鼓動を停止させ、英霊としての死を与える。
「そこまで!」
……直前に、そんな声が響いた。
そしてシグレの頭上に現れた影はすぐさまその両手に持った大剣でシグレに斬りかかった。
シグレさん無双
すいません。更新日時を間違えて先の話を投稿してしまいました。
今後このようなミスのないよう心がけてまいります
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