邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百五十六話 禁書を読む準備

7章 あゝ神よ


「さて、どんな本があるんですかね?」

『基本呪いがついてたりするけどなぁ、意味無いし…』

『むしろその本の作者が呪いを跳ね返されるのではないだろうか』

「ちょ…そんな能力は…あるか」

『知ってた』
『シグレクオリティの何たるかをだんだん理解してきたぞ』

呪護カースガード対抗魔法カウンターマジック  恐慌の絶叫クライ・オブ・ザ・クライシス狭間の渡航者エリアトラベラー

『しっかりと対抗魔法カウンターマジックまで使うか…南無』
『君仏教の神じゃ無いだろ…たしかに気の毒だけど』

そんな事を脳内会議(?)で話しながらシグレは図書館の奥へと進んでいく。

やがて、これまでの景色と同じように本棚の立ち並ぶある一角でシグレは立ち止まった。

「幻惑魔法まで使って偽装しますか」
『期待度が上がるねぇ』
『あげるだけ上げて落ちなければいいけどな』
『フラグ乙』
『違う』

「にしてもこの許可証優秀ですね」
『偽装防止と転移、それに加えて他端末との連携に幻惑解除etcエトセトラエトセトラ…人間もやるじゃあないか』
『国が関わってるだけあるねぇ』

元々シグレに意味は無いのだが、シグレが許可証を翳すと周囲の本棚が溶けるように消えてなくなり、残った、というか出てきたのは、薄灰色のコンソールのようなものだった。

「禁書一覧と書かれていますね。どうやら題名も乗っているようです」
『なるほど、これで呼び出す感じかな?でもいちいち呼び出すより、直接そこに行った方が早いよなぁ?』

「そう言うと思って、既に場所は特定してありますよ」
『シグレさんマジ有能アンド有能、はっきりわかんだね』
『この連携の良さはなんなんだ…』
「『これがシグレクオリティ』」
『その言葉、全てを解決出来るんじゃなかろうか…』

「さて、じゃあ行きましょうか」

『それじゃあ今度こそ遺言は書いたか?神様にお祈りは?禁書を読んで発狂する準備は
『やめろ』

クトゥルフにより和んだ空気とともに、シグレは光に包まれた。


長い(前置きが)
もはやサブイベントレベル

解説
対抗魔法
簡単に言えば術者が設定した条件が満たされた場合に自動で発動する魔法封印

対象なんかは術者が決める。

狭間の渡航者エリアトラベラー
あらゆる境界を超えてその攻撃を命中させる。
簡単に言えば幻影や分身(蜃気楼なども該当)など、本体にダメージが及ばないものを攻撃しても本体がダメージを負う。
防護結界や防御魔法及び盾などを問答無用で貫通し、確実に攻撃を命中させる。
また、最大MPの8割使用、及び相手が動いていない状態に限りあらゆる防護を貫通し対象の体内に攻撃を直接転移させる。
因みに燃費がとても悪い、効果の間MPが減り続けるタイプなのだが、十分もすればシグレの膨大なMPでさえほぼ0となる。
また、神器を貫通することは可能だが、盾や不可侵の概念を持つ神器、及び心器を貫通することは不可能である。
ちなみにこれ、本来の習得条件は
時空魔法Lv.MAX、過去全てのレベル500以上、魔法職の合計レベル200、異世界への初到達である。
どこぞの魔術神のように魔術専門の神であれば小細工はできる。そのためレベル関連はクリアしていないが強引に取得した。
え?時空魔法のやつは魔術の神髄のせいなのは分かるが異世界には行ってないだって?
☆HA☆HA☆HA☆
基本的に神の居る場所は外界とは隔絶された異世界、いわゆる神域なんだZE☆
そして、シグレは既に神域に到達している。
ほら、ヨグソの時に異空間行ったじゃん。あれ神域だから

ちなクトゥルフ様の場合ルルイエはこの世界に封印されてるんで例外的に異世界判定はないのです。

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