邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 丗伍

SS一章 『妹達の二人旅』


「グッ…」
「サービス!」

「円陣が崩れたぞ!あそこを攻めろ!」

「全員気合いいれろぉ!もう少しだ!」

ギルドマスター一行が検問所で皐月と遊理ふたりを介抱していたころ、地上の戦局は大きく傾いていた。
数時間の死闘を経て、双方ともやはり疲労が蓄積していた。

そして、その疲労の度合いはより少人数で防衛戦を行っていた冒険者側の方が圧倒的に高いのである。

たかだか数十人と百人以上の軍勢、ジリ貧になるのは必至であった。

「ギルドマスターが戻ってきたぞ!」

誰かがそう言った。

「ツッ!」
「マジか!お前ァ!ギルドマスターに続けぇぇぇ!」

「オオォオォオオォ!」

冒険者側と黒衣の集団の反応の違いは顕著だった。

前線で敵を押しとどめていた副ギルドマスターの歓声に始まり全員が雄叫びをあげ、バラバラになりかけていた冒険者側は団結し、狼狽えて連携の崩れ始めた黒衣の集団を押し返していた。

形勢逆転、実に些細な出来事で泥沼化していた戦いの趨勢は決したのである。

そして、休んでいた三人が陽の光を見る頃には、敵の殆どが殲滅されていた。

「ッチ…また援軍が来たか…」

最後まで生き残っていた黒衣の大男が怨嗟の声を吐き、恨めしそうに3三人を見据えた。

「おい、てめぇ!何でこんなことをした!サイールドに何をした!」

「質問は一度に一つにしろ…どちらとも教える義理はない…が…まあいいだろう。我々の目的は…」

そこまで言うと男はいきなり身を翻す。
それと同時に男がたっていた位置に矢が通り抜け、瓦礫に刺さって止まった。
男やギルドマスターがそちらを向くと、どうやら大男を中心として包囲が完成したようである。

「追い詰めたぞ!」

「ゲームオーバーだな。まあ痛み分けといったところだからいいだろう。さらばだ」

「あっ…逃げやがった」

それだけ言うと、男はマントで身を隠し、そしてどこかへ消えた。

大男が去った後には、奇妙な沈黙と立ち上る砂煙が周囲を支配していた。

ークエスト『鉱山都市動乱』が一部成功しましたー

ー報酬は支払われますが復興まで鉱山都市でのクエストの受注、売買は不可能となりますー

ー《聖人候補》を取得しましたー
ー《黒の大敵》を取得しましたー



「そう言えば宝石貰ってませんね」
「あっ!忘れてた…」


SS一章 fin


ちゃんちゃん

はい、微妙な終わり方
次回のSSに続きます

というか書いててずっと思ってたけど全く二人旅じゃないよね

クエストはこんな感じで部分的成功があります

SSは基本的にシスターズと黒衣の男たちの物語を書いていこうと思います。
いやこれつまらんって人は教えてください、変えるかもしれぬ

SSは定期的(10章とか15章の終わり)にやる予定です
人気かどうかで簡単に変わりますが…

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