邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
SS 妹達の二人旅 廿
SS一章 『妹達の二人旅』
さて、再び視点は皐月たちに戻る。
「ここが第三階層。金や銀が主に採掘される階層だ。四階層の魔導金属やダマスカス鋼の採掘用掘削爆弾の原料の保管倉庫及び製作所がある」
「例によってモンスターで埋め尽くされてるようですね」
眼前に蠢く第二階層のそれよりも狭く、そして多く、ゴーレムの多い、つまり質の上がったモンスターの巣窟を目にして目を細めながらクーリはそう呟いた。
「ですが、あそこだけモンスターがいないようです」
そう言って皐月がある場所を指さすと、ギルドマスターはゴーレムを粉砕しながらそちらの方向を見やり、返答を返した。
「ああ、魔石倉庫だろ。モンスター、と言うかゴーレム避けの結界と侵入防止の結界が張ってあるからな」
そしてこちらもまたパペットを薙ぎ倒しつつ皐月は返答する。
「なるほど、取り敢えずあそこを目指しましょうか。スプレッドアロー」
「ええ、先程の仮説が真ならば、そこにいる可能性が高いです。目指すのは正解でしょう」
「了解!」
「そうなりゃ一点集中でぶち抜くぞ!魔石倉庫は私なら開けられるしなぁ!貫突!」
「ピアースアロー!」
「炎突ノ槍!」
一点集中に切り替えた一行は異常な火力で並み居るゴーレム達を蹴散らして進み、数十分程で魔石倉庫へと到着した。
 「鑑定…ダマスカス鋼で出来ているんですか…随分厳重ですね」
少し青みを帯びた黒い扉が、一行の前に鎮座していた。
「当然だ。全部使えばこの鉱山を崩落させられるからな」
「よし!入ろう!」
そう言って遊理は勢いよく扉に手を掛け、そして薄く光った扉に弾かれた。
「わっつ?」
「いや、結界があるとギルドマスターが言っていたでしょうに…」
「その通り、権限を持つものしか開けんようになっておる」
「というわけで、『開け』」
ギルドマスターがキーワードをつぶやくと同時に、誰も触れていないのに関わらず薄く輝きを放った扉が、重く、硬質な音をたてて動き出した。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか」
「運試し、ですな」
次回、魔石倉庫
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(IDはあらすじにあります)
さて、再び視点は皐月たちに戻る。
「ここが第三階層。金や銀が主に採掘される階層だ。四階層の魔導金属やダマスカス鋼の採掘用掘削爆弾の原料の保管倉庫及び製作所がある」
「例によってモンスターで埋め尽くされてるようですね」
眼前に蠢く第二階層のそれよりも狭く、そして多く、ゴーレムの多い、つまり質の上がったモンスターの巣窟を目にして目を細めながらクーリはそう呟いた。
「ですが、あそこだけモンスターがいないようです」
そう言って皐月がある場所を指さすと、ギルドマスターはゴーレムを粉砕しながらそちらの方向を見やり、返答を返した。
「ああ、魔石倉庫だろ。モンスター、と言うかゴーレム避けの結界と侵入防止の結界が張ってあるからな」
そしてこちらもまたパペットを薙ぎ倒しつつ皐月は返答する。
「なるほど、取り敢えずあそこを目指しましょうか。スプレッドアロー」
「ええ、先程の仮説が真ならば、そこにいる可能性が高いです。目指すのは正解でしょう」
「了解!」
「そうなりゃ一点集中でぶち抜くぞ!魔石倉庫は私なら開けられるしなぁ!貫突!」
「ピアースアロー!」
「炎突ノ槍!」
一点集中に切り替えた一行は異常な火力で並み居るゴーレム達を蹴散らして進み、数十分程で魔石倉庫へと到着した。
 「鑑定…ダマスカス鋼で出来ているんですか…随分厳重ですね」
少し青みを帯びた黒い扉が、一行の前に鎮座していた。
「当然だ。全部使えばこの鉱山を崩落させられるからな」
「よし!入ろう!」
そう言って遊理は勢いよく扉に手を掛け、そして薄く光った扉に弾かれた。
「わっつ?」
「いや、結界があるとギルドマスターが言っていたでしょうに…」
「その通り、権限を持つものしか開けんようになっておる」
「というわけで、『開け』」
ギルドマスターがキーワードをつぶやくと同時に、誰も触れていないのに関わらず薄く輝きを放った扉が、重く、硬質な音をたてて動き出した。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか」
「運試し、ですな」
次回、魔石倉庫
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