邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百三十一話 ゲーム開始

6章 玩具は盤上で踊る


「さて、これで制約の説明は終わりだ。おおっと、まだ動けないから大人しく話を聞いてくれ」

「……」

「ゲーム内容は…そうだねぇ…じゃあもう単純に殺し合いでもしようか」

意外にもロキは遊戯を提案しなかった。
そこにシグレが驚きを感じていると、ロキは理由を説明しだす。

「いや?カードゲームとかだと圧勝しちゃうじゃん?」

「ッ……!」

体が動けばすぐにでもロキの細い体を噛み砕きそうなほどの眼光でシグレがロキを睨む。

「おお、やめてくれよ。さて、ゲーム内容は殺し合い、ルールは無しだ」

ーゲーム内容が承認されました。拘束を解除し、ゲームを開始しますー

「……」

「ようやく解放されたのに一言も喋らないなんてどうかしたのかい?」

「一つ…貴様に問おう」

「なんだい」

シグレの射殺すような眼光をロキは飄々とした仕草でかわし、いつまでも嗤いつづけている。

「なぜ?なぜこんなことをした?」

それを聞いたロキはなぜ?といった仕草で首をかしげる。

「きかなくてもわかるだろう?楽しいからだよ。お前ら人間が死ぬ時のあの顔が!絶望を知った時のあの顔が!惨めに私の掌の上で踊り続ける木偶の坊どもを見るのがなぁ!」

その言葉をゴングとしてロキがシグレに襲いかかる。

空を飛ぶシグレに対し自身も空を飛び、時には宙を自在に舞う鷹に、時には丸太のように太い腕を持った巨人に変身して襲いかかる。

首を切る大鎌ヴォーパル・サイス

巨人に変身した時の隙をついて後ろに転移し、大鎌で首を__

「びっくりしたなぁ」

首を切り落としたところでシグレに衝撃が走る。

 雷霆の裁きケラウノス・ジャッジメント

落ちた首がそのまま喋り出し、シグレに焼かれて消滅したものの、体からはまた新たな首が現れている。

「不死殺しが発動していない…?いや…」

「うんうん。しっかりと不死殺しは発動しているよ。ただ、私がダメージを受けてすぐに再生しているだけさ」

一時的付与インスタントエンチャント:不癒の呪刻」

シグレの手から溢れた黒いオーラが大鎌と刀にまとわりつき、吸収された。
今付与されたのは不癒の呪刻、傷の治癒を高位魔法以外では不可能にする呪いの刻印である。

「厄介だなぁ…どうしようか」

そんな感じで腕を組んで悩んで見せるロキにシグレは心の中で悪態を吐く。

(そんなこと夢にも思っていないでしょうに)


はい、そんなこんなでせんとうかいし

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コメント

  • ノベルバユーザー34792

    いや、ただ殺し合うならこの前の1話いらなくね?しかもわざわざパクってまでしなくてよくね?

    1
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