邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第九十六話 哀れな少年たち

6章 玩具は盤上で踊る


「それでは決闘デュエルと行きましょうか」

シグレが少年たちに対し決闘申請を出すなか、少年たちは勝ち誇った顔でシグレを嘲る。

「チーターちゃんはここで逃げたら笑われるから1人で戦うしかないんでちゅよね〜?1人で大丈夫でちゅか〜?」
「そうでちゅよ〜」
「やめたほうがいいんじゃないでちゅか〜?」

その時、シグレ以外の全ての人間の思考が同調シンクロした。
((((うぜえ…!))))
皐月と遊理はすぐに殺しに行きそうなくらい負のオーラを放っている。
彼女達の周りに人が一切寄り付かないのがその証明と言えるだろう。

閑話休題それはさておき

「戯言はいいのですぐに始めましょう。時間が惜しいです」

「おやおやつよがっちゃってだいじょうぶでちゅか〜?」

「ルールはどちらかの全滅が勝利条件、それ以外は認めません。また、賭けのチップアンティとしてこちらは聖水一ダース、あなた方はアイテム全てを支払っていただきます。何かありますか?」

ルール説明を終えたシグレに、余裕の顔でリーダーが答える。

「おやおやシグレちゃんはけいさんもできないんでちゅねぇ〜?
俺らの全アイテムと聖水一ダースじゃ割りにあわねぇよ」

その発言に時雨は小首を傾げる

「これ、管理AIクロノスが判定したんですけどねぇ…
まあいいでしょう、それではこちらも全アイテムに変更します。」

すると彼らはニヤニヤと気持ちわるい笑顔を浮かべた。

「そう、それでいいんでちゅよ〜?
しぐれちゃんはいいこでちゅね〜?」

「「「「殺せ!」」」」

ついに観客に殺意が生まれた。
自分が標的ではないにしろあの喋り方は相当腹がたつのだ。しかも、それを五人全員が言っているのだからなおさらである。

「それじゃあはじめまちょうね〜?」

周りの殺意が絶頂に達しそうな中、決闘の合意ボタンを押し、双方が構える

3

2

1

START!

「うらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

開始とともにリーダーの剣士が前方に突進し、それを後衛が援護する。

「地獄蟲」

リーダーの突き出した剣は躱され、お返しとばかりにどこからともなく蝿の大群が現れる。

「蟲玉」

その声に合わせて無秩序に飛んでいた蝿が彼らに群がっていく。

「やっ、やめ…」

「きゃあああああぁぁぁ!」

次第に体が見えなくなり、ついには人の形をした蟲の塊となる。

「さようなら」

その言葉と同時に、彼らのHPは消失し、決闘デュエルの勝利が観衆とシグレに知らされた。


はい、なんかどこかでやったことあるかな?な感じです。

因みに地獄蟲を呼び出したのは召喚術の力です。

「蟲玉」

とかは操るためのコマンドですね

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