邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第九十五話 既視感が仕事する

6章 玩具は盤上で踊る


さて、イベントが終わった次の日、シグレは町の中を歩いていた。貸し出した魔道具は既にハルバート達にそのままでいと言っているので回収の手間はない、何をしたものかと思い町をぶらぶらしていると、エレナと出会った。

「あ、見つけたわ!なんかいいものない?」

「今の所イノシシの皮くらいしかありません」

「なんだぁ…(チッ…使えないわね)」

「ああ、聖水くらいならありますよ(何怖い事言ってるんだこの人は…)」

「買うわ」

(手のひらクルックルですねこの人、そのうち手首を痛めてそうですね)

目が¥になりかけたエレナさんに聖水十本とイノシシの皮を売りつけて別れたシグレは唐突に思いつく。

「今日は残った肉使って料理のレベル上げをしましょうかね。」

「おいお前!シグレだな!」

調理場に向かって歩いているといかにも初心者ニュービーみたいな感じで初期装備を着た五人組が立っていた。
その中でも一番気が強そうなリーダーっぽい男がシグレに話しかける。

「お前絶対チート使ってるだろ!」

(なんかこれ前にもありましたね。デジャヴかな?)

「使っていませんよ」

「嘘をつくんじゃねぇよ!俺たちにはわかってんだよ!」

残りの4人は「そうだそうだ!」みたいな感じでリーダーを援護するが周りの人はすごい白い目で彼らを見ている。
彼らは最強剣士の一件むかしのことでもう十分にこの先の展開が想像出来たので、少年たちを哀れむように見るのみであった。

その時、リーダーの前にウィンドウがあらわれる。

「んだこれ…決闘申請?しかも1人かよ。笑えるわ。1人で俺らに勝てるわけn

「勝てますよ」

突然彼らの後ろから底冷えする声が聴こえてくる。

「あ、皐月ちゃん」

「お兄様…」

すると皐月は花のような笑顔で反応する。少しすると皐月は少年たちをに向き直り、話し始めた。

「先ほどの話ですが、私やお兄様だけでなく、最前線プレイヤーの方なら誰でもあなた方とソロでやっても勝てますよ?」

「う、嘘をつけ!そんなチート野郎が俺たちn

お兄様を愚弄しましたね・・・・・・・・・・・?その罪、万死に値します。さあ、決闘を受けなさい」

突然無表情になり、その黒い瞳から光の消えた皐月が弓を取り出し今にも矢を放ちそうなほどに怒気を放っている。横にいる遊理も殺意全開で魔法を構築している様子を見て、周りが震える中、シグレが皐月の肩に手を置き、話し始めた。

「はいストップ、もともと私に売られた喧嘩なので私が買いますよ」

「……わかりました」

どこか納得していなさそうな顔で頷いた皐月から視線を外し、彼らに向けて決闘を申し込む。

「さて、何秒もつかね?」

そんな声が周りの人混みから聞こえてくる。


はい、またしても喧嘩を売られてしまいました。
ノベルバの仕様変わって書きにくくなった(´・ω・`)
そのせいで色々おかしいかも知れませんが見逃してください(あ、でも報告はお願いします)
今後キャラの心の声は( )で書きますのでご了承ください


今回から第三者視点です。


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