邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第六十九話 闘技大会本選 2

5章 蹂躙


「サァサァサァこのまま続けて二戦目行くぞォ!?対戦するのはともに攻略組として最前線で戦い続けるこの二人!水魔法使いのミーティアと戦斧使いのハルバートだッ!」

この狭いリングだと近接相手では遠距離職はかなり不利になりますね。
大衆の予想はハルバートさんのようです。
さて、一応限られた範囲内で近接職と戦うこういう時の対策はちゃんとあるのでミーティアさんがそれを使えるかどうかですね。

「さあ両者準備はいいなッ!試合開始だァ!」

「……ア……ジュ!」

「『突進』!」

開始と同時に省略詠唱で限界まで詠唱を短くしてミーティアさんが何か魔法を発動させ、それを防ごうとしたのかハルバートさんが突進しました。

魔法が発動するとミーティアさんがすっとその姿を消した・・・・・・・

ハルバートさんや他の観客にはそう見えているでしょう。
ですがハルバートさんに驚いた様子はありません。
攻略組として一緒に攻略をしているようですからもしかしたらなんの魔法を使うのか知っていたのかもしれません。

ミーティアさんが使ったのは、水魔法Lv8で習得する魔法、『アクアミラージュ』。作り出した水によって太陽の光の屈折率を変更し対象を不可視状態にさせる魔法です。発動中に他の魔法を発動させることはできますが発動中は常時MPを消費し、ダメージを受けたら即解除されたり、音や匂い、魔力は隠蔽できないなどのデメリットがありますが、今の状況なら関係はないでしょう。

一回魔法を詠唱できればいいのですから。
最初のアクアミラージュの詠唱を見る限り省略詠唱と無音詠唱くらいは持っているでしょう。
そして魔法は発生源をずらすことができるのでそこから位置がバレることはない。

つまりこの試合はハルバートさんが倒れるかミーティアさんが見つかるまでのかくれんぼですね。

五分後

結構長引きますね。
ミーティアさんがこの五分間一度もアクアミラージュを切らしていないのもすごいことですがそれより魔法の出現位置を瞬時に把握してガードしているハルバートさんもすばらしいです。

五分続いたかくれんぼで先にしびれを切らしたのはハルバートさんでした。

「『なぎ払い』!」

鞭と同じ武技を使い広範囲を攻撃しています。

「『なぎ払い』!」

「ツッ!」

ついにハルバートさんの戦斧がミーティアさんに届きました。といってもかすっただけですが。そして後ろに倒れるミーティアさんにハルバートさんが追撃すると誰もが思った次の瞬間にはハルバートさんがリングの床に倒れていました。

「終〜〜〜〜了〜〜〜〜!五分にも及ぶ静かな熱戦を制したのは水魔法使いのミーティアだッ!」

「おい!そいつチート使っただろ!」

わけもわからず観客が騒いでますね。黙らせましょう。
ミーティアさんが使ったのはアクアミラージュ。この魔法は対象を不可視化するもの。つまり魔法をも不可視化することができるのです。
そのやり方で騒いでいる人の体を影魔法の『シャドウ・バインド』で固定します。

「運営なにしッ!」

突然体が動かなくなった男が困惑しているなか、アクアミラージュを解除します。

観客がざわざわと騒ぎますが無視して男に話しかけます。

「私があなたをどうやって拘束したかわかりますか?」

影の鎖の拘束を緩めて喋れるようにします。

「知るわけねぇだろ!つーか俺は今あのチート女のこといってんだよ!」

「どこがチートなんですか?魔法を使っただけなのに?」

「嘘つけ!どうやったら魔法見えなくできるんだ!そんなの無理に決まってるだろ!」

「いや、何種類かあるんですが今は関係ありません。私やミーティアさんがやったのはただ自分の魔法を対象としてアクアミラージュを発動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・させただけ・・・・・ですよ?」

「はぁ?なにいってんだお前?」

「アクアミラージュは対象を不可視状態にする魔法ですから。なにも対象が人でなくてはならないと記述されてはいませんよ?」

「う、嘘だ!嘘に決まってる!」

あ、警備兵っぽい人が来ましたね。
再販組の初心者だったんですかね?

あとは任せて第三戦は、と

第3戦

フィーVS雲耀


はい、戦闘描写下手すぎだろ

ちなみにミーティアさんはエルフです。

ちなみにアナウンスの戦斧使いとかは職ではなくプレイスタイルです(従魔は種族ですが)

一部の魔法は他の魔法を対象に取ることができます。

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誤字脱字報告ありがとうございますm(_ _)m

一応わかりにくかった部分に捕捉を。

ピックは投げ針の別名的なあれ

堕天使の進化先は知ってたけど思いつかなかったんだ…
ゲームの仕様ってことで許してください何でもしますから

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