邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

閑話 ワイズの日記

3章 イベントとその先


XXXX年8月10日
今日は大変喜ばしい日だ。マーサが娘を産んだ
この子はクレムと名付けた。
元気に育って欲しい

XXXX年8月10日
赤ん坊だったクレムも今はもう5歳になった。
最近はマーサの手伝いを幼いながらも頑張ってやっている

XXXX年4月3日
クレムはすっかり大人になった。
もうすぐパートナーを連れてくるのだろうか
どうもここのところ魔物が多い、私も宮廷魔法師として討伐に参加するかもしれない。マーサとクレムには外にあまりでないようにと注意しておこう

XXXX年4月13日
ついに魔物の掃討を帝国上層部が承認したようだ。
私にも召集がかかっている。
あまり外に出ないようにと強く言っておこう

XXXX年4月20日
遠征が始まった。かなり長い遠征になるようだ。
兵も魔法師合わせて10万人を超えるようだ。
今日は行軍だけで終わった。
相変わらず軍の料理はまずい。

XXXX年4月21日
一つ目の場所に到着した。
本来生息していないはずなのにオークやコボルトがいた。
やはり帝国内で魔物が大量発生しているようだ。
マーサクレムは大丈夫だろうか

XXXX年4月29日
二つ目の場所に到着した
生息していた魔物は変わりなかったが強さが段違いで舐めてかかった騎士が死亡した。
相変わらず軍の飯は味気ない、ああ、マーサの料理が恋しい。

XXXX年5月11日
三つ目、四つ目と掃討が終わり、残すはあと一つとなった。早く終わらせて二人に会いたい

XXXX5月12日
帝国が襲われた。
私たちの街も危ないかもしれない。
確認したいと言ったが聞き入れてもらえなかった

XXXX年5月30日
帝国が蹂躙されていた。以前の美しい帝都の風景はなく、あるのは瓦礫と死体だけだった
街はどうだろうか、ああ、早く確認に行きたい

XXXX年6月18日
騎士団長がうるさく言って旧帝都から人を出そうとしないので魔法を使って逃げ出した。
急がなくては

XXXX年6月24日
終わりだ、目の前でマーサが、クレムが、魔物に食べられていた。もちろんその魔物はすぐに殺したが、体の半分以上がなくなっていた二人は死んだ。

XXXX年3月23日
マーサとクレムの墓前でただ祈るだけの毎日が何日たったのだろうか、突然、訪問者が来た。
二人を生き返らせることができるかもしれないと言ったので協力する。どうやら手法自体は知っているがそれを実行するための魔法知識がないようだ。
こんな日記なんかつけている場合ではない、急がなければ、待っていてくれ、マーサ、クレム。

日記はここで終わっている


なんとワイズは滅びた帝国の宮廷魔術師でした
ちなみにこれはαテスト前の出来事なのでプレイヤーはいません

誤字脱字等ございましたらコメントしていただければ幸いです

「邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く